『斬(ざん)』

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初見の人にとっては記事の賞味期限は切れてない

2006年09月24日 | Weblog
F's Garage:消費されないブログ記事を書こう

 『消費されるブログ記事』を取り上げていただいた記事からの触発です。関連が深いので言及を含みます。

TVで漫才が消費されるのは情報の再利用性が低いからだ。blogは、パーマリンクでそこに蓄積され続ける。googleなどの検索エンジンを経由して、いつ誰が必要としてくれるかわからない。
F's Garage:消費されないブログ記事を書こう
 オレは、ネットでの再利用性も低いと感じています。詳しくは後述しますが、漫才の消費について考えれば、TV で観ていなければ、ビデオや DVD で観るという再利用はあります。なので、いつ誰が必要とするかについてはどちらも同じであると考えます。
しかし、SBMを使わない人もたくさんいるだろうし、あらゆる話題がSBMのユーザーに精査されてるわけでも、フォローされてるわけでもない。
F's Garage:消費されないブログ記事を書こう
 オレの記事は、SBM だけではなく個人ニュースサイトも含んでの記事の話題性における旬の短さについて述べてます。

・自分が有用と思われる情報を書いておけば、ひょっとしたら数ヶ月後、半年後にgoogle経由でその情報を必要とする人が出てくるかもしれない。
F's Garage:消費されないブログ記事を書こう
 それは既に経験済みでして、自分が有用と思われる情報を書くことは、非常に大切だと思います。同意します。
・多くの人に消費されるよりも、本当に必要とするその一人のための情報を書いておこう。
F's Garage:消費されないブログ記事を書こう
 これにも同意。過去に分家で同様なことを書いてます。転載します。
過去記事は長い長い未完成の文章の一部:ひとりごと

 ・オレは、別に多くの人に過去記事を読んでもらいたいとは考えない。オレの過去記事を面白いと思ってくれる人。読んでよかったと思う人。その人には、届けたい、読んでもらいたいと思うのです。その為には、今のところは、少し目立つ場所にいないとダメなようなのです。別に目立ちたいわけではない。埋れたくないだけです。

 Google にしても、はてなにしても、検索という機能をネットにおいて重要視しているのは、つまり、欲しいと思った情報により正確により早く辿り着くことを考えてるからですよね。それが便利であり、その仕組みが、最も利益を生むと思うからサービスとして試行錯誤してやってるわけでしょ?つまり同じ事なんですよね。

 オレの記事を欲する人の所に簡単に辿り着ける手段、方法があり、その仕組みが出来上がっているなら、オレは何も目立たなくてもいいのですよ。オレの記事を読んで良かったと思う人が、たとえ100万人に一人だけだったとしても、その一人に届けば満足ですよ。それでいいよ。それ以上は望まないよ。でも、現実そんな事はありえない。だから何とか工夫して、一人でも多くの人に読んでもらう事で、その中から読んでよかったと思う人を増やしたいんです。それには、過去も今も無い。必要な時に必要な人のところへ必要なものが届けばいいのです。だから、過去記事だって大切なのです。
かめのこだまし…? - ■weblog 2006/07/31


逆に言うと、はてブされることだけを狙って書いたキャッチーなだけの文章というのは、結局、むなしく消費されて終わるような気がする。
F's Garage:消費されないブログ記事を書こう
 この文以下の内容については、
『斬(ざん)』:定番記事を書くことのススメ
『斬(ざん)』:もちろんブログの話題は自由なんだけど

あたりで
その点をよーく考えて、過去になっても輝くことのできる定番記事を書くことに注意してみるといいと思います。
『斬(ざん)』:定番記事を書くことのススメ
 は、まさに“消費されないブログ記事を書こう”なのです。そして 
あからさまに狙っている記事というのは、ある程度狙ってることが読まれてしまうものですからね。そういう記事を否定するつもりはありませんが、オレは「定番記事」により近づけるような記事を意識しながら書いていこうと思うのです。
『斬(ざん)』:もちろんブログの話題は自由なんだけど
 は、
はてブではマイナーかもしれないが、自分が有用だと思う情報をしっかりblogに書いていくことで、ブックマークで数字があがることとは違うニーズがインターネットに存在することを意識できると思うのだが、どうだろうか。
F's Garage:消費されないブログ記事を書こう
 というのと、マイナーでも役立つ記事をと言うのは、新しい視点で素晴らしいと思います。でもそれ以外、言わんとすることはほぼ同じことです。

 つまり、思うに過去記事で既にある程度同様な内容については書いているのに、そこに視点は当たらず、同様な新しい記事に注目が当たるという点が、まさに「消費されるブログ記事」ということを実感する部分なのです。その部分で、ネットでの再利用性は、まだまだ低いと思うのです。

 はてなブックマークに関していえば、結局スポット的に Permalink の記事のみに注目が集まる。そのブロガーの今まで書いてきた事や、関連性、経緯などは無視される傾向が強いです。それが数によって評価される点で、薄っぺらく感じるのです。もちろん Permalink のみでの視点というのも貴重ではあるんですが、過去記事(上記で上げた2つの記事)まで把握した上で、今回のオレの記事を読んだ場合とでは、また違った感想や深みといったものが出るんじゃないかと感じるのです。

 あと、「消費されるブログ記事」の補足になります。google などの検索エンジンを経由して訪れる、ピンポイントのロングテールのアクセスにもっと関連付けをして、他の記事を埋れさせないようには出来ないだろうか?そういった仕組みが作られたらいいなぁーという思いがあります。Permalink だけではなく、関連性のある記事が、簡単にピックアップされて紹介されるような仕組みが出来上がれば、消費されるスピードも緩くなると考えます。じっくり書いた役立つ記事が、もっと簡単に役立つ相手に届く仕組み。それを望んでいるのであって、そうすることで、短期間で消費されない賞味期限の長い記事になることを望んでいるのです。現状では、それが叶わない事に憂いを感じるのです。

 初めて読む人にとっては、記事の賞味期限が切れていない場合も多いはずです。その記事に消費された時の盛り上がりの名残が、関連記事となってデコレーションされていれば、より楽しめるでしょうし、さらにそこから、関連記事を書いて加わっていただければ、なお更面白いじゃないないですか。