ららみ先生のピアノのおけいこ

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東田直樹さん~僕の多動の理由

2024-08-02 | 自閉症の作家・東田直樹さん

自閉症の作家・東田直樹さん

8月1日発表のブログを御紹介致します。

 

☆~~~~~~~~~~

 

じっとしていることが苦手

 

僕は、じっとしていることが苦手です。

「落ち着きがない」とよく言われますが、僕にとっては

「じっとしている」=「落ち着いている」状態ではありません。

 

動いていると「落ち着いて」と指示されて、おとなしく椅子に座るよう注意されます。

みんなにとっては、じっとしている時が、心身ともに安らげる状態なのでしょうか。

でも、僕にとっては、動いている状態のほうが安心できるのです。

それはなぜでしょう。

 

 

 

車に乗っているときは、おとなしい

 

自閉症者で、車に乗っている時には、大人しいという人がいるのではないでしょうか。

僕もそうです。

それは景色が次から次に移り変わるからです。

いつもは、自分で歩いたり、走ったりしなければ、景色は変わりませんが、車に乗っているときには、自分で動く必要がありません。

 

みんな自分の体は自分のものだと思っているでしょう。

目も耳も口も、手足だって、いつでもコントロールしているのは自分。だけど、そうではない人もいるのです。

 

 

 

動いているものを見たい僕の目

 

動いている景色が心地いいのは、体ではなく、僕の目だと思うのです。

僕の目は、いつでも動いている景色を見ていたいのです。

 

たまに「たくさん動いたから、すっきりしたでしょ」と言われることがあります。

でも、そういう感覚とは、少し違うような気がします。

動きたくて、動いているというより、動きをとめられないという感じに近いと思うのです。

だから、動いたからといって、すっきりはしません。

動いているほうが普通なので、どれだけ動いても、じっとしているのは大変です。

 

 

 

繰り返し見たことのある番組

 

関心があって、繰り返し見たことのある番組などを見ているときには、じっと座っていられます。

テレビや動画など画像が流れていればいいわけではなく、僕が知っている「絵」だからです。

気になる場面は、巻き戻して何度も見ることがあります。

 

僕の目は、次々とその「絵」を追うのです。

ストーリーもわかっていると安心です。

 

周りの人は、たいして面白くもなさそうな場面を、どうして僕が何度も見るのだろうと思ったでしょう。

その絵を気に入ったのは、僕の目だからです。

そこに描かれた色彩や形、絵のバランスなどが見ていて心地いいのです。

 

今の僕が考える多動の理由は、そんな感じです。

 

☆~~~~~~~~~~

 

多動の理由を、自閉症の方御自身が説明する文章は、非常に貴重だと思います。

非常によく理解出来ました。

 

 

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