テツ君(ADHD児・小4)は、静かにレッスン室に入ってきました。
何だか元気がありません。
「テツ君、どうしたの?元気無いねぇ。」
私は、テツ君の元気が無い理由は分かっていたのですが、あえて聞いてみました。
「うん、喉が渇いているから、元気が無いんだよ。」
「まあ、そうなのね。じゃあ、お水をあげようか?」
「いえ、そういう訳じゃなくて。。。」
そうなのです。
そういう訳じゃなくて(笑)テツ君は、練習しないで来ると、何時もこんな感じです。
でも、1回でも練習してきたら、玄関に入ってくるなり、
大きな声で「練習してきました~」と言うので、非常に分かり易いのです。
レッスンを始めてみると、確かに、全く練習せずにレッスンに来たのがバレバレでした。
一通りレッスンが終わり、私はテツ君に
「今度のレッスンまでに、何回練習する?」と聞いてみました。
「15回かな。」
「分かった。じゃあ、約束を守ってね。」
「うん、分かった。」
「じゃあ、約束を破ったらどうする?」
「お泊まり?」と、テツ君は小さい声で言いました。
「よしお泊まりにしようそして、1日中レッスンしよう」
「え~っ嫌だよ~っ」
「ダメです。自分で言ったことには責任を持とう」
「。。。。。」
「だったら、ちゃんと練習してきてね」
果たして次回はどうなるかな? 乞うご期待でございます~