先日、久しぶりにダイスケ君(小3)のレッスンをしました。
御家族が入院されたので、暫くレッスンをお休みしていたのです。
3ヶ月ぶりに会ったダイスケ君は背が伸びて、
すっかり少年になっていました。
御挨拶を済ませ、ピアノの椅子に座らせようとした途端、
「先生あのね、鬼から電話がね。。。」
と鬼の話を始めました。
最初は何の事か分かりませんでしたが、
よく聞いてみると。。。
【鬼から電話】というアプリがあって、
ダイスケ君は、その話をしていたのです。
例えば、ゲームばかりしていると、
お母さんのスマホが鳴り、
「約束の時間を守りなさい」
~と、鬼から電話で叱られる~というアプリです。
今、結構流行っているみたいですね。
ダイスケ君は、その鬼を怖がっているのか?
それとも面白がっているのか?
おそらく両方だと思うのですが、
久しぶりのレッスンだというのに、
鬼の声の真似をしたりして、夢中で喋り続けます。
「ダイスケ君、そんなに鬼の話ばかりしないでよ。
ららみ先生、怖くなっちゃうよ。」
「あっ、ごめんなさい。」
ダイスケ君は、申し訳なさそうに謝りました。
「あのねダイスケ君、
そんな怖い鬼に、優しい音楽を聴かせたらどうなるかしら?」
「う~ん。。。優しくなるかな?」
「うん、優しい音楽は人を優しくするから、
きっと怖い鬼も優しくなるんじゃないかな?」
「じゃあ、僕弾いてみる。」
そう言って、ダイスケ君は宿題の【※ちょうちょう】を弾きました。
※ぴあのどりーむより
久しぶりにダイスケ君の音色を聴いたら、
所々、リズムに揺れがありました。
速くなったり遅くなったりしていたのです。
なので私は
「ねえダイスケ君、まずららみ先生が優しい気持ちで弾くね。
その優しい気持ちをダイスケ君が受け取って、
ダイスケ君も優しく弾いてね。
きっとそれが鬼にも伝わると思うから。」
と言いました。
お手本を聴かせることによって、
リズムの揺れを矯正しようと思ったのです。
「うん、分かった」
「鬼は相当怖ろしいから、
1回聴かせたくらいじゃ無理だよね。
何回聴かせたら鬼は優しくなるかしら?」
「20回かな。 僕、20回弾くよ」
「え~っ、それは凄いね。
でも、まず3回やってみようよ。
ららみ先生→ ダイスケ君→ ららみ先生→ ダイスケ君。。。
順番順番で3回弾こう」
その後約束通り、私とダイスケ君は、
順番に3回ずつ【ちょうちょう】を弾きました。
勿論私もダイスケ君も、優しい音色を意識して弾きました。
「ダイスケ君、3回共、凄く優しい音で弾けましたね。」
「はい、優しく弾きました。」
「音の長さも速さも100点でしたよ。素晴らしいです」
「はい。」
ダイスケ君は嬉しそうです。
「これでどうでしょうか?
鬼は優しい気持ちになったと思いますか?」
「はい、なったと思います。」
「あ~良かった。
これでららみ先生も安心しました。
どうもありがとう。」
私がそう言うと、
ダイスケ君は、満足そうに笑いました。
そして、あとの2曲も、優しい音色で弾く事を意識して弾いていました。
ピアノの音色で怖い鬼を更正?
純粋でロマンチストのダイスケ君らしく、
まるで お伽話みたいなレッスンになりました。
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