ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

「エリーゼのために」に対する様々な気持①

2022-09-14 | アスペルガー児 Y君

ヨウ君(高2・アスペルガー症候群)は
【エリーゼのために】を時間をかけて丁寧に練習し、

6月の末に、立派に仕上げることが出来ました。

その後は、
【トルコ行進曲】【インヴェンション4番】と
順調にレパートリーを増やしています。

 

8月の末、そんなヨウ君に、
私はひとつの提案をしました。

「来週までにね、
もう1回【エリーゼのために】を弾いてきてね。
きっと、2ヶ月前と違った感覚で弾けると思うので。」

そんな提案をしたのです。

 

 

そして1週間後。。。

ヨウ君は再び、
私の前で【エリーゼのために】を弾きました。

 

「ヨウ君、久しぶりに この曲を弾いてどうでしたか?」

「はい、全く弾けなくなっている箇所がありましたが、
逆に、弾きやすくなっている箇所もありました。」

「あぁそうね。そういう事ってありますね。」

「はい。」

「では、弾いている時の気持はどうでしたか?」

「やっぱり良い曲だなぁ、と思いました。」

「確かに、何回弾いても良い曲よね。」

「はい。」

「では、曲想についての変化はありましたか?」

「はい。僕の中で、気持が変わった部分があります。」

「そうなの?」

「はい。 以前この曲は、
ベートーベンのエリーゼに対する妄想を音楽にした~
と思っていました。」

「あぁ、そんな話をしましたね。」

「今は。。。ちょっと違う気持かな?と思います。」

「どんな気持?」

「エリーゼさんのことが好きだった頃を、
回想しているような?そんな感じがします。」

「おおっ それは素晴らしい解釈ですね。
確かに、そんな感じがするものね。」

「ありがとうございます。」

「また暫くしたら、この曲を弾いてみてね。
また違った解釈が見つかるかも。
ピアノって、そういうところが面白いよね。」

「はい、そうします。」

 

 

同じ曲でも、弾く時の年齢や環境によって、
新しい発見があります。

私自身も、10代で弾いていた曲を今弾くと、
違った印象を持つことがあります。

それは小説も同じで、
昔読んだ本を読み返すと、
隠れたテーマに気づいたりするのです。


受け取る人間によって
印象が変化していく。。。

それこそが、芸術の面白さだと思います。

 

そんな面白さを、ヨウ君も感じてくれたかな?

そうだといいな、と思っています。

(次回に続きます

 

 

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