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ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

1日に1点ずつ上げていこう!

2020-10-07 | アスペルガー児 Y君

9月1日の記事に書きましたが、
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https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/c/84de3a224a69cbef76d1a5b09a1c318c

中学3年生のヨウ君(アスペルガー児)は
高校受験の勉強の為、一旦、
ピアノのレッスンをお休みすることになっていたのですが。。。

結局、ヨウ君の希望で、もう暫く続ける事になりました

やった~

 

とはいえ、受験勉強の邪魔にならないように
無理の無いレッスンにしなければ~と思っているところです。

 

そんなヨウ君ですが、
先日のレッスンでは、ピアノの前に座るなり

「受験勉強が、あまり捗らなくて。」

と言いました。

「そうなんだ。」と私。

「数学は、まあまあの点が取れるのですが、
他の科目が。。。」

「あら、そうなの?」

「はい、あまり良い点が取れないんです。」

「でも、入試まで、あと5ヶ月位はあるのだから、
大丈夫じゃないかな?」

「そうですか?」

「うん、諦めずに努力すれば今からでも伸びるよ。」

「。。。。。」

 

「あっそうだ
何十点も伸ばそうと思うと辛いから、
1日1点伸ばそうと思ったら気が楽じゃない?」

「1日1点か。。。」

「うん、そう考えると、
1ヶ月で30点も伸びちゃうよ~
2ヶ月経ったら、60点だよ~

 

「あっそうですね。」

ヨウ君のお顔は、パッと明るくなりました。

「そうそう、だから希望を持って頑張ってね

「はい

 

頑張れ、ヨウ君

ららみ先生も、精一杯応援しているよ~

 

 

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中学3年生~成長を感じるレッスン

2020-09-01 | アスペルガー児 Y君

ヨウ君(中3・アスペルガー児)が
レッスン室に入って来ました。

ヨウ君は最近、すっかり大人びて、
身長も大分高くなってきたようです。

ヨウ君のレッスン日は、本当は土曜日なのですが、

高校の説明会と重なった為、
昨日、振替レッスンをしたのでした。

 

ヨウ君は5年生の時からピアノのレッスンを始めました。

最初の頃は、事ある毎に涙を流していた
感受性の強いヨウ君でしたが、

最近は受け答えも大人びて、
礼儀正しい立派な中学生になりました。

小学生の頃は支援級に在籍していたようですが、
中学生になってからは学力が伸びて、
今は成績も良いようです。

本当に、子供の可能性は、
計り知れないな~と思います。

小さい時の能力が、そのまま続くわけではなく、
何かの切っ掛けで、ポーンと伸びたりするのでしょう。

 

レッスンですが、ヨウ君は今、
ブルグミュラーの「アラベスク」を練習しています。

ヨウ君の好きな曲なので、
練習やレッスンも、楽しいそうです。

先日も、
「最近、ピアノが凄く好きなんです。」
と言っていました。

 

さて、私はヨウ君に
まず、全曲を通して弾かせてみました。

ヨウ君は、止まったりはしないのですが
所々、突っかかってしまう箇所がありました。

 

「ヨウ君、今の演奏はどうだった?」

「弾きにくいところがありました。」

「そうだね。
 最初のフレーズは とても上手に弾けているのに、
 左手の16分音符が出て来ると
 もたついてしまって、ちょっと惜しいよね?」

「はい。」

「じゃあ、弾きにくい処だけ、部分練習をしてみようか?」

「はい。」

 

ヨウ君は、弾けない箇所を集中して練習しました。

片手ずつやったり、スタッカートで弾かせたりしました。

そして、その後で全曲弾かせましたら、
とても上手に弾けました。

 

「あら~見違えるように上手になったね。
さすが ヨウ君ですね。」

「ありがとうございます。」

ヨウ君は、照れたように笑ってくれました。

 

そんなヨウ君ですが、
9月いっぱいでレッスンをお終いにします。

来年の高校入試に備えて、勉強に専念する為です。

高校生になったら、また再開してくれないかな~と
私自信は願っていますが、

果たして どうかな?。。。

ヨウ君の意志に任せようと思っています。

 

 

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米津玄師の檸檬を知るお年頃

2019-10-20 | アスペルガー児 Y君

昨日はヨウ君(中2・アスペルガー児)のレッスンでした。

常に控えめだったヨウ君も、中学2年生になり、
随分と頼もしくなってきたようです。

会話も上手になって、私とも雑談で盛り上がるようになりました。

中学生になったことを切っ掛けに、随分と成長したヨウ君ですが、
ここ最近、益々成長したように思います。

 

ヨウ君は最近、ピアノが上手になりたい~と強く思っているらしく、
その事は、お母様からもうかがっていました。

なので、私からも

「ヨウ君、最近ピアノの練習を頑張っているんだって?
お母さんが褒めていたよ。」

と聞いてみました。

「はい、頑張っています。」とヨウ君。

「何か、弾きたい曲とかあるの?」

「はい。」

「何が弾きたいの?」

「米津玄師の檸檬とか弾きたいです。」

「ああ、良い曲だもんね~」

「はい。」

「でも、檸檬の良さが分かるなんて、ヨウ君は大人ですね。」

「そうですか。」

「うん、さすが中学生だな~と思ったよ。
米津玄師の曲の良さは、子どもには分からないもの。」

私がそう言うと、ヨウ君は、少しはにかみながら頷きました。

 

「じゃあ、今回は、発表会の曲を決めちゃったけど、
次の次の発表会は、ヨウ君が好きな曲、弾きたい曲を、
自分で決めて貰おうか?」

「マジっすか?」

「うん、マジっす(笑)」

私がそう言うと、ヨウ君は、本当に嬉しそうに笑いました。

 

ヨウ君は、ピアノを習い始めて3年半。

感受性が強すぎて、すぐに涙を流していた頃が、遠い昔のようです。

幼かったヨウ君が、こんな風に成長していく様子を身近に見られて、

ピアノの先生って幸せだな~と思います

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3週間振りのレッスンで驚いたこと

2019-05-12 | アスペルガー児 Y君

連休の間はレッスンをお休みにしたので、
土曜日の生徒さん達に会うのは3週間振りでした。

土曜日の最初のレッスンは、ユウ君(中2・アスペルガー症候群)でした。

ユウ君に久しぶりに会って、まず最初に思ったことは、

凄い背が伸びてるでした

 

ユウ君は華奢で小柄な男の子で、
連休の前は、確かに私よりも小さかったのです。

(因みに私も小柄なので、大抵の生徒さんは6年生の頃に私の背を追い抜きます)

それが、3週間振りに会ったら、ユウ君はすっかり私の背を抜いていました。

レッスン室の鏡で確かめながら

「凄いね~最近、すごく背が伸びたんだね」と言うと、

ユウ君は とても嬉しそうに頷きました。

あと、声もなんだか出にくそうで、咳払いばかりしていたので、
声変わりも始まったのかもしれません。

 

さて、ユウ君のレッスンですが。。。

残念なことに、ユウ君は楽譜を持たずにレッスンに来てしまったらしく

あいにく私も、その楽譜は持ち合わせていなかった為

昨日は、次の発表会で弾く曲を2人で決めたりして過ごしました。

私が何曲か弾く中から選ばせたのですが、
きちんと自分の意見を言ってくれて、スムーズに曲が決まりました。

昨日は、5年生から指導しているユウ君の成長を感じて、
有意義なレッスンになりました

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理解しているという驕りが招いたこと

2019-02-04 | アスペルガー児 Y君

先々週のヨウ君(中1・アスペルガー児)レッスンの時のことです。

ヨウ君は私に
「僕のクラスは、31人中、30人がインフルエンザに罹ったんです。」と言いました。

「へ~っそれは凄いね。大流行だったんだね。」と私は応えました。

 

そんな会話をしたのが印象的だったので、先回のレッスンの時、私はヨウ君に

「クラスみんながインフルエンザに罹った時、1人だけ罹らなかった人がいたでしょ。
その人の健康方法が知りたいね。」と言いました。

するとヨウ君は、「あっ、あれは嘘だったんです。」と答えました。

私は、ヨウ君が話を面白くしようと思って、私に大袈裟に言ったのだと解釈して

「な~んだ、そうだったのね。
話を盛り上げようと思って、大袈裟に言っちゃったんだね。
ららみ先生も、そういうことあるよ。」と言って笑いました。

すると。。。

何とヨウ君の眼には、みるみると涙が

あともう少しで大泣きしそうな感じでしたが、ヨウ君は、必死に我慢していました。

「僕が、嘘をつかれたんです。
僕が、ららみ先生に嘘をついたのではありません。」

「まあ、そうだったのね。勘違いしてごめんね。
早とちりして、本当にごめんなさい。」

ヨウ君は、「大丈夫です。」と言って、その後は平静になりました。

 

あ~っ今回は、私の大失敗でした。

ヨウ君とのお付き合いは、もうすぐ3年になりますが、
この3年のうちに、随分とヨウ君のことを理解してきたつもりでした。

それなのに、こんな失敗をしてしまったのです。

ヨウ君は非常に真面目で純粋なお子さんです。

反面、冗談が通じないところがあり、言葉を言葉通りに受け止めます。

これは、アスペルガー児の特徴でもありますし、
ヨウ君が真面目に生活をしている~という証拠でもあります。

ヨウ君は、本当に純粋な中学生なのです。

 

今回の事は、「私はヨウ君を理解している」という驕りが招いたものだと思います。

これからは気を付けなければと思ったのでした。

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