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ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

大人のレッスン~ YouTube の功罪

2017-10-27 | 大人のレッスン

昨日は、大人のレッスン生Iさん(40代 女性)のレッスンでした。

新しく挑戦中の曲を、初めて披露してくださいました。

「緊張します~」と言いつつ、弾き始められたのですが、
リズムに変な癖が付いているようでした。

「あれっ? なんか、変なリズムになっていますね。」と指摘しましたら

「やっぱり
変なリズムだな~と思ったのですが、YouTubeで誰かの演奏を聴いてみたら、
こんな風に弾いていたので。
やっぱり、これは間違ったリズムなのですね。」

「そうですね。 間違ったリズムですね。
それでは、正しいリズムで弾いてみてください。」

すると、Iさんは、ちゃんと正確なリズムで弾かれました。

ご自分で、基本的なことを充分に理解されている方なので、
正確なリズムでも弾く事が出来るのです。

それでもIさんは、YouTube の演奏を鵜呑みにしていたようです。

 

初心者や、久しぶりにピアノを再開された方は、ご自分の弾き方に自信がありません。

そこで、YouTube の演奏に、助けを求める方が多いのです。

私自身も、YouTube やナクソス等の、音楽配信サービスはよく利用しますし、
有り難く、便利なものだと思います。

でも、YouTube の演奏は、玉石混淆なので、
中には、あれっ??という演奏も沢山あるのです。

ですので、演奏の良し悪しを見極める為にも~

まず最初に【楽譜をよく読み】、リズムや正確な音を、キチンと把握した後で、
参考程度に聴くようにした方がよいのかな~と思います。

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大人の初心者~「秋のスケッチ」を使って脱力の練習

2017-10-16 | 大人のレッスン

ギロックの教則本・叙情小曲集の中に「秋のスケッチ」と云う美しい曲があります。

2ページ程の小品で、初心者の方でも、少し練習すると弾けるようになると思います。

しかも、大人の雰囲気を漂わせたロマンチックなメロディーが、
今の季節にピッタリなのです。

ところが、この曲は、譜読みは簡単なのですが、美しく弾くのは結構大変です。

脱力が出来ていないと、堅い響きになってしまうからです。

練習方法としては~

2分音符のところで、きちんと力を抜くことを意識しながら、
右手だけの練習を何度も練習をすると、脱力のコツを掴めるかもしれません。

左手は、その応用になります。

♪3つを、ひとつのかたまりと考えて、3つめの♪の時に、脱力を意識しましょう。

片手ずつの練習を何度もして、しっかりと、脱力を意識出来るようになってから
両手の練習に移ります。

美しい曲なので、片手ずつの練習も、楽しみながら出来ると思います。

大人の初心者の方に、「秋のスケッチ」は、かなりお薦めです

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大人のレッスン~子供の頃受けた指導の名残

2017-09-09 | 大人のレッスン

先日は、Iさん(40代 女性)のレッスンでした。

Iさんは「あまり練習できてなくて~」と言いつつ弾き始めたのですが、
ハノンも、湯山昭さんの「ゆうぐれ」も、キチンと弾けていました。

ただ、腕も、手首も、指も、堅く突っ張っていて、
堅い音色の「ゆうぐれ」になってしまっていました。

左手の3連符を弾く時、手が丸くなっているのですが、
手を丸くすることに意識を取られているように見受けられました。

結果的に、指も、音も堅くなってしまっているようでした。

Iさんが、ハノン以外の曲を弾いたのを初めて聴きましたが、
やはり、子供の頃に受けた指導の名残が見えました。

例え30年のブランクがあったとしても、その影響は消えないんだな~と、
Iさんの演奏を聴いて思ったのでした。

 

今から30年位前までは、指の形にこだわった指導をされている先生が
多かったように思います。

私自身も、最初に指導を受けた先生が、そのようなタイプでした。

ピアノを弾く時は、手を丸くして、爪で弾くような気持ちで~
と、指導を受けた記憶があります。

ところが今は、そのような指導をされる先生は、あまり居ないと思います。

今の指導の要は【脱力】だからです。   (続く~♪)

 

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25分

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大人のレッスン~弾きながら止まる時の事情

2017-09-06 | 大人のレッスン

先日は、Sさん(50代女性)のレッスンでした。

Sさんは、大人になるまでピアノに触ったことがなく、
全くの初心者として入門されました。

ピアノを始めて2年程になり、だいぶ指が動くようになってきました。

先日のレッスンも、気持ちよく弾き始めたのですが、
どうしても、所々、途中で止まってしまいます。

「Sさん、綺麗に弾けているのに、曲の途中で立ち止まるのが惜しいですね。」
とお伝えしました。

すると「私、止まっていますか?」と聞くのです。

「はい、一瞬ですが、時々止まっていますよ。
片手ずつだと止まらないのですが、
両手になると、止まる傾向があるみたいです。」

「それは気がつかなかったです。」

 

そうなのです。

Sさんは、片手ずつ弾く時は、リズムの間違いなどはありません。

つまり、リズムを理解していないという訳ではないのです。

ただ、両手で弾く時は、指が鍵盤を捜す僅かな時間が、
音楽の流れを止めてしまうのだと思います。

そして、Sさん自身は、止まってしまう事に気が付いていないのです。

すると、Sさん自身が、そのことについて分析されました。

「それは多分、鍵盤を捜しながらも、頭の中ではメロディーを歌っているので
自分自身の中では、音楽が止まっていないからだと思います。」

そして

「指で鍵盤を捜すと、全ての神経がそこに集中してしまい、
メロディーの正確さまで考える余裕が無くなるのかもしれません。」

と仰っていました。

う~ん、そうなのですね~ 

その対処方法としては、まず、超ゆっくり練習することかな?

何時も弾いているテンポの、半分ぐらいのテンポで何度も練習すると
だいぶ違うと思います。

あとはやはり、片手ずつの練習を、丁寧にすること。
これに尽きると思います。

 

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2時間10分

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大人のレッスン~身体の癖と右手の力み

2017-08-29 | 大人のレッスン

昨夜は、8月から入門されたIさん(40代 女性)のレッスンでした。

前回のレッスンからの課題~力を抜くことを中心にレッスンしました。

ハノンを使って指導したのですが、
Iさんは、右手を弾くと、どうしても腕に力が入ってしまうようです。

力が入っているせいか、それとも私が怖いのか(笑)
指先が少し震えていて、気の毒なくらいでした。

全身の姿勢、脚の構え方、腕の使い方、手首の使い方をお伝えして、
何度も練習して頂きました。

時々、ふと力が抜ける瞬間があるのが、横で見ているとよく分かります。

「これが持続出来るといいですね。 徐々に習得していきましょうね。」
とお伝えした後、左手を弾いてもらいました。

すると、左手は、随分と力が抜けているのです。

「あら、右手に比べて、左手は力が抜けていますね。」
と言いましたら、

「やっぱり 先日行った、整体の先生にも、そう言われました。」
と仰有るのです。

 

大人の場合、長年に渡る身体の癖が、力みの原因になっている場合が多いのです。

右手の力みは、数十年前の受験勉強の名残かもしれませんし、
右手を沢山使う家事のせいかもしれません。

それに比べて左手は、普段の生活で、あまり活躍することがないので
変な癖が付かないのでしょう。

「これからは、少しずつ右手の力みを取っていきましょうね。」
とお話したのでした。

 

その後で、湯山昭さんの「ゆうぐれ」を宿題に出しました。

お手本を弾きましたら
「わ~凄い  力を抜いて弾くと、こんなに綺麗な音が出るのですね
と、とても喜んでくださいました。

「こんな綺麗な曲を練習できるなんて、とても嬉しいです
と仰ったIさんの笑顔は、小さな女の子みたいでした。
本当は、こちらが気後れする程の、キャリアウーマンさんなんですけどね~

 

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2時間15分

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