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ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

4歳児が、1時間も集中出来た!

2021-04-07 | 広汎性発達障がい H君

続きです~

 

ハル君(広汎性発達障がい)は、
お兄ちゃんがレッスンをしている間、
ひと言も喋らず、絵を描く事だけに集中していました。

凄く真剣なお顔でした。

 

お兄ちゃんのレッスンが終わり、
私は、ハル君が描いた絵を見せて貰いました。

「あら、上手に描けたね~
この絵は、何を描いたのですか?」

「ららみ先生。」

ハル君は、凄く得意そうでした。

 

見ると、大きなお目々の お顔が描かれていました。

私は、こんなに可愛くないぞ~と思いながら、

「凄いそっくり~上手だね~」

と言って褒めました。

ハル君は、凄く晴れやかなお顔で頷きました。

 

よく見ると、私の顔の周りには、

色とりどりの四角が描かれていました。

「これは何かな?」

「本」とハル君は答えました。

レッスン室にある 楽譜や絵本を見ながら描いたのでしょう。

そして、左上には、今回も綺麗な虹が描かれていました。

 

私は、嬉しかったので、

「これ、レッスン室に飾りたいなぁ。
貰っても良いですか?」

と尋ねました。

「いいよ。」とハル君は、本当に嬉しそうです。

早速 棚の上に飾ったら、
ハル君は 絵を見ながら 大きく息を吐きました。

人が 何かを成し遂げた時に出る
達成感に溢れた吐息だったと思います。

 

 

レッスンを始める前に面談をした時、お母様は

「集中力が続かないし、鉛筆を持つのが苦手です。
字は勿論、絵も描けません。」
と仰っていたのです。

「まだ4歳ですものね。
これから伸びるから大丈夫ですよ。」

とお伝えしたのですが、

それが今ではどうでしょう

ハル君は、私の想像を遙かに超えて大成長です

 

実際、この2ヶ月間のレッスンで、
ハル君が多動になった事は1度もありませんし、
自由自在に鉛筆を使って、色とりどりの絵が描けます。

しかも今回は、
お兄ちゃんのレッスンと会わせて1時間、
集中力が1度も途切れませんでした

 

1時間 集中力を維持する事は、
定型発達の4歳児にとっても難しい事ではないでしょうか。

本当に素晴らしい事だと思います

凄く感動したレッスンでした

 

 

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リズム打ちで短期記憶の訓練をやってみた

2021-04-06 | 広汎性発達障がい H君

もうすぐ5歳のハル君(広汎性発達障がい)は、
ピアノのレッスンが楽しみで楽しみで

毎日、お家でワークブックを取り出しては
ページを捲って眺めているそうです。

「なので、既にボロボロになってしまいました。」
とは、お母様の弁です。

何か、嬉しいな~

 

さて、先日のレッスンの時のことです。

先回から【タン タン タン うん】のリズム打ちが出来る様になったハル君、
今週は、段々ぎこちなさも取れてきたようです。

なので今度は、手と口を連動させようと考えました。

 

私は、「りんご」と言いながら手を打ちました。

何回か練習したら、
ハル君も、「りんご」と言いながらリズム打ちが出来ました。

 

「凄いね~」と褒めたら、

ハル君は照れて、クッションのカバーをむしり始めました。

何か可愛い

でも、それは止めてね~

 

次に、「りんご」うん「バナナ」うん  と打ってみました。

最初は戸惑ったようでしたが、
何回か練習したら ちゃんと出来ました

 

次に、「りんご」うん「バナナ」うん 「みかん」うん と打ちました。

最後の「みかん」が中々出て来ず、難航しましたが、
それでも最後には、ちゃんと言えました

 

これって、短期記憶の訓練にもなるかも?

うん、来週もやってみよう

 

 

このように、ハル君にとって、
なかなか難しい課題をやったので、
さぞかし疲れただろうな~と思ったのですが、

ハル君は、終わりの挨拶をした後も、
一旦仕舞った色鉛筆を再び出して、
「何か描く」と言いました。

 

あ~今は、意欲に満ちているんだな~

と思ったので、静かにしている事を条件に
レッスン室に居る事を許可しました。

幸い次のレッスンは、ハル君のお兄ちゃんなのです。

(続きます~

 

 

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手拍子の練習~くすぐってみた

2021-04-01 | 広汎性発達障がい H君

続きです~

 

ワークをした後は、リズムの練習です。

ハル君は、手拍子が苦手のようでしたので、
毎回、色々な方法で練習しました。

おそらくハル君は、
頭では理解しているのでしょうが、
打ちたい時に手を打てないのだと思います。

きっと、運動を司る回路が、
少しだけ混乱しているのでしょう。

例えば、1番簡単な
【タン タン タン うん 】  のリズムも、
ハル君にとっては至難の業なのです。

保育園で いつもやっている
【タン うん タン うん  】は出来るのですが、

何を真似させても、
タン うん タン うん になってしまうのです。

 

そんな時のハル君は、凄く苦しそうです。

真面目なハル君は、
私の期待に応えようと、真剣な眼差しで、
一生懸命に取り組みます。

でも、出来ない。。。

ハル君の苦しみというか、
悲しさが伝わってきて、私まで切なくなります。

そんな時は、無理に特訓せずに、
また来週頑張ろうね~と声をかけます。

 

1度、ハル君を膝に乗せて、
手拍子をサポートしたことがありました。

まだ4歳なので、抱っこしても嫌がらずに
私の膝に座ってくれたのですが、

その時に感じたのは、ハル君の身体の固さです。

他人の私が抱っこしたので、
緊張したのもあるかも知れませんが、

身体全体がとても緊張していました。

 

お母様にうかがうと、
身体の固さは、お母様も感じているらしく、

いつも こんな感じです~と仰っていました。

 

私は、ハル君の身体をくすぐりました。

ハル君は、楽しそうに笑いました。

その時、一瞬、身体が柔らかくなったように思いました。

 

医学的な事は分からないのですが、
くすぐる事は、ハル君にとって良い効果があるかも?と思い、

「お家でも、時々くすぐってみてください。」

とお伝えしました。

 

この2ヶ月の間に、そのような経緯があり、

ハル君は今回のレッスンで ようやく
【タン タン タン うん】が完璧に出来る様になりました

お家での特訓が功を奏したのか?

くすぐった事が良かったのか?

おそらく両方の相乗効果だと思います。

 

ハル君自身も、かなりの達成感があった様子で、
「もっと、ここに居る」と主張した程でした。

幸い、次はハル君のお兄ちゃんのレッスンでしたので、

静かにしている事を条件に、
レッスン室に居る事を許可しました。

 

ハル君は、10分程して退室しましたが、
本当に満足そうなお顔で

「さようなら。」と言いました。

ハル君の満足そうなお顔を見て、
私自身も、達成感を感じたのでした。

 

 

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感動!苺の絵を描いた!

2021-03-30 | 広汎性発達障がい H君

2月からレッスンを始めた4歳のハル君(広汎性発達障がい)

相変わらず、凄く意欲的です。

先日のレッスンでは、
まず最初にワークブックをしました。

ベネッセの【はじめてのワーク】です。

 

ケーキの飾り付けをしようというページを開き、

「この大きなケーキを、美味しい物で飾ってね。
何を描こうかな?」

と問いかけました。

「いちご」と、ハル君は張り切って答えました。

 

私は、冷蔵庫の中に、
前日に買った苺があったことを思い出したので、

その中の一粒を綺麗に洗って、
ハル君の前に出しました。

「ハル君、苺を見ながら描いてごらん。」

私がそう言うと、

ハル君は、緑の色鉛筆でヘタの部分を丁寧に書きました。

お母様も私も、すごくビックリしました。

つい2ヶ月前まで、鉛筆も持てなかったハル君が、
苺のヘタを写実的に描いたのですから

 

「凄いね。上手だね。」

ハル君は、凄く得意そうです。

「じゃあ、次は赤くて美味しそうなところを描いてね。」

 

するとハル君は、赤い色鉛筆を持って、
今描いたヘタの真ん中に、赤い丸を描いたのです

緑のヘタの中に、南天の実が落ちている?
そんな感じの絵です。

う~ん。。。何でかな?

こんな描き方をする子は、初めてです。

 

子供の絵の指導の場合、
極力アドバイスはしない方が良い~と聞いたことがあります。

なので、ハル君に、アドバイスをするべきか?

それとも、この描き方を個性と捉え
ハル君の成長を見守るべきか?

 

一瞬の間に、凄く悩んだ結果、

私は、ひと言だけ言いました。

「見て 赤い苺さん、頭に緑の帽子被っているね。
帽子は、1番上にあるんじゃないかな。。?」

ハル君は、暫く苺を見つめていましたが、

おもむろに赤い丸を描き、
そして、その上方に緑でヘタを描きました。

「わぁ凄い 美味しそうな苺だね。」

ハル君は、嬉しそうに、苺を7粒描きました。

そして、ロウソクも描く!と言って、
沢山の線を描きました。

てっぺんには、炎まで

素晴らしく美味しそうなケーキが出来ました

 

 

お母様が仰るには、
ハル君は、距離感の捉え方が苦手らしく、
保育園でも、お友達に もの凄く接近したりするのだそうです。

なので、絵を描く時も、
大小や遠近が分かっていないとのこと。

どうやって描いたら良いのか分からずに、
混乱しているようです~とのことでした。

なので、今回の苺の絵は画期的らしく、

「この子は、まともな絵は描けないんじゃないか、
と思っていたので、本当に嬉しいです。」

と仰っていました。

 

もしかしたら、今は絵の能力が、
グンと伸びる時期なのかもしれません。

そして今回は、ハル君自身に、
腑に落ちるものがあったのだと思います。

 

子供の能力の伸びしろは無限だな~と思った出来事でした。

(次回に続きます~

 

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何と!虹まで描いちゃった!

2021-03-15 | 広汎性発達障がい H君

2月からレッスンを始めた4歳のハル君(広汎性発達障がい)

何時も、跳びはねるようにレッスン室に入って来ます。

おけいこが楽しくて、毎日待ち遠しいのだそうです。

 

先月の記事にも書きましたが、
ハル君は、急に絵が描けるようになりました。

https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/f8a31d78aca12947e650e885f400dd5f

ピアノ教室なのに、何故絵の指導?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、

手や指のコントロールが苦手なお子さんには、
ピアノを弾く前の準備段階として
指先の訓練をした方が良いと思うからです。

絵を描いたり、リズム遊びをする事は、
指先の発達に凄く効果があると私は思います。

 

さて、ハル君ですが。。。

先月のお稽古の際、
1番最初に、ママのお顔を描きました。

鉛筆を持つのが苦手だったハル君が、
初めてママのお顔を描いたのです。

 

次の週は、パパのお顔を描いてもらいました。

その時は、耳もちゃんと描けました。

何と、耳の穴まで

 

そして先日のレッスンの時は、

お兄ちゃん達のお顔を描いてもらいました。

それぞれのお兄ちゃんらしさが
表現された、素晴らしい出来映えでした。

そして、何と

お顔の横には、色とりどりの虹の絵まで

 

超が付く程のスピードで、
ハル君は、どんどん絵が上手になっていきました。

これには、お母様も私も、大感激です

 

きっとこれをきっかけに、
他の部分も大きく伸びることでしょう。

こんな感動的な場面に立ち会えるのですから、

ピアノの先生は辞められません

 

 

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