そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

お正月の鏡餅、今年の豊作を祈ります。

2012年01月04日 | 日記
明けましておめでとうございます。
皆様には穏やかな良いお正月を迎えられたことと思います。
空知総合振興局、今日が仕事始めです。今年もよろしくお願いします。

さて、お正月にはやっぱりこれがなくては締まりません。大きな鏡餅です。
総合振興局の玄関ロビーに飾ってありますよ。
鏡餅とは元来、年神様(毎年お正月に各家にやってくる来方神)へのお供えとしたお餅のことで、
その形は「三種の神器」鏡・玉・剣を表しているといわれています。




お飾りにもそれぞれ意味がありますよ。
上に乗っかっているミカンのようなものは「橙(だいだい)」で、「代々栄える」の意。
木から落ちずに大きく育つことから、代々大きくなって落ちないという縁起物。
真っ赤な「海老」は腰が曲がるまでの「長寿」を表し、
黒く見える「昆布(こぶ)」は「喜ぶ」を。
シダの葉っぱのような「裏白(うらじろ)」は「長寿と夫婦円満」の意味。
毎年新しい葉の段が積みあがっていくことから久しく栄えわたるという縁起、
左右対称な葉の形は夫婦の相性を祝います。




この鏡餅は「空知地区米麦改良協会」から昨年末にいただいたもの。
早崎副会長から武田総合振興局長に手渡されました。
この贈呈式は、無事に農作業を終えられたことに感謝するとともに
次の年の豊作を祈念して昭和62年から行われています。
5.2キロのもち米からできた直径30センチを超える鏡餅、仕上がりは5.6キロ、うっ重い…。




今年の鏡餅には、北竜町産の「はくちょうもち」が使われています。
「はくちょうもち」とは、20年以上にわたって北海道のもち米ブランドを支えてきた品種。
柔らかさが長持ちして粘りが強いのが特徴です。
あの伊勢の銘菓「赤福」に北海道産の「はくちょうもち」が使われているということは有名ですね。

この鏡餅は1月10日まで飾られますが、その後は鏡開きでお汁粉にしていただきますよ。




昨年の空知管内のお米はとても良いできでしたが、
もち米はうるち米以上の豊作だったそうです。
お餅つきは、一年に感謝して来年も良い年が来るようにとの願いを込めて行われるもの。
今年もまたこの空知の大地に豊かな恵みがもたらされることを祈りながら、
このお餅をいただくことにしましょう。