7月20日(日)~21日(月)
所属する山の会で「募集登山」が行われた。
年に一回行われる募集登山は一般の人に参加を募って行われる山行で会の最大行事でもある。山に行きたいと思っていても個人では中々出かけられない人たちが、安く安全に山にいけるように、そして一人でも多くの人たちに山の楽しさを知ってもらいたいという思いから実施している。普段中々山にいけないでいる会員にとっても楽しみな行事の一つである。今年度は8名の一般参加者があり、総勢20名の大パーティーとなった。
今年度は「立山連峰」で、室堂から雷鳥沢を登り「剣御前小屋」に泊まり、翌日別山~真砂岳~大汝山~雄山のコースで、私自身も初めて歩く山だった。一度は行ってみたい山だったので楽しみでもあるが、一般の人たちも参加するということで、会員としての責任も伴う。今回は総副リーダーという役目もおおせつかったが、時々SOSを発する右ひざが2週間前から悲鳴を上げている。頼みの綱だった○○療院さんの治療が受けられず、傷み止めを持参しての参加になった。
しかし、参加された方々は皆さんが健脚で、会員の手を借りたり、心配になる人は一人もいなくて一日目は予定していたコースタイムより大幅に早く小屋に着くことが出来た。
山の楽しみは小屋でのフリータイムも大きな楽しみだ。
めいめいが持参したお酒やおつまみで夕食までのひとときを過ごす。スケッチブックを持って行ったのだが、スケッチする余裕はなかった。
夕食も最近は豪華になって美味しかった。
夕食後、消灯までは思い思いの時間を過ごすのだが、今回は部屋に居ながらにして夕焼けが見られた。
たぶん8時頃になったと思うが消灯前に就寝。25時人間の私はいつも寝る時間(0時半)に目が覚めてそれから中々眠れなかった。
2日目
4時前に全員が起きて身支度を始める。
今日は無理かなと思っていたご来光も見ることが出来た。山に登った者にしか見られない特権。生きていることのありがたさ、この場に居合わせる事が出来たことへの感謝。心が洗われる瞬間だ。
5時に朝食を食べたらすぐに出発しなければならない。朝食も豪華である。
今日は全行程が7時間の長帳場だ。ちゃんと足が動いてくれますように…私が一番心配だ。
昨日から姿を見せていた「剣岳」を何度も振り返りながら歩く。
順調に進み11時過ぎ最後の目的地雄山に到着。山頂に建つ社でお祓いをしてもらう。宮司さんの話では「富士山」「白山」と並ぶ日本3大霊山の一つだということだった。今度は白山に行きたいねと誰ともなしに言う。
11時30分下山開始。
夏休みに入ったということで小学生の登山者が目立つ。やはり人気の山なのだろう。上り下りのすれ違いに時間がかかる。
何とか下り、最後の雪渓を歩く。
ここまでくればゴールの室堂のバスターミナルまであとわずかだ。
昨日歩いた山脈が一望できる。
12時20分、全員無事にバスターミナルに到着。二日間の山行を無事に終えることが出来た。
途中の温泉施設で入浴と昼食を済ませて帰路に着く。18時45分帰着、今年の「募集登山」が終了した。
山に感謝、一緒に登った仲間と参加者に感謝、留守を守ってくれた家族に感謝。「ありがとう!」