つつみその子のはぐくみ日記

毎日を大切に、心と縁をはぐくむ日々に。

掘り起こす。

2007-06-10 | Weblog
朝起きて、ごはんを食べてきちんと片付ける。
こういうことがきちんと出来ている間は大丈夫だ、と思う。
何が大丈夫なのかはわからないんだけど。

少し片付いた部屋でのんびりする瞬間が一番好き。
なんだか主婦みたいね。

今日は午後の少し遅い時間まで部屋で台本を覚えたり、稽古してみたり。

外は朝からすごい嵐で、私は「どうかあの人が自転車ででかけてしまいませんように」と祈りつつ、地響きのしないコンクリートの部屋でじっとしていたのでした。
前の部屋は木造で1階だったから、空気の振動を床からも感じることが出来たけれど、今の部屋は地面からずっとずっと―虫さえもふらりと遊びに来ないほど―離れていて、とても近くで起こっていることなのに、遠くの世界の出来事みたいに感じられるのでした。

時間ギリギリまで稽古してから家を出ようと思っていたのに、いつの間にかお天気が良くなってきていて、それを見たら外に出たくなって仕方なくしまって…随分早く家を出ました。
何で部屋でじっとしていられないのかしら?

随分早めに稽古場について、稽古場の目の前の公園で一人で練習。
途中ブランコに乗ってみたり。
ブランコなんて久しぶり。
その小ささに驚いたけれど、それよりも「ああ、ブランコに揺られるって気持ちよくって楽しいなあ」と新鮮に思い直せて幸せな気持ちになりました。
(こういう日記を書いていると私って乙女に見えたりするのかしらん。それはとても嫌ー。)

作品の話に戻ります。
うーむ。
理解できる心の流れであるのだけれど、表現するのがとても難しい。
稽古場では演出から
「見せる」ということにこだわらなくていいので、心の流れを掴んだりする時間にしてほしい。
何を感じているのかを囚われずに自由にアプローチしてもらいたい。
と指摘がありました。
そうか、と思う。
普段の稽古だと立ち上げてから演出に見せるということが多いものね。
ワークショップ公演なんだからひとつひとつ大事にしてゆくのもいいかな。
というわけで、いつも外側から整理整頓してから入るのだけど、今日は稽古場で素直にやってみました。
気持ちがわいてくるまで待っていたら随分と時間がかかったなあ。
演出の感想としては、
「怪しさにかけてはぴかいち」とのこと。
「オンナゴコロ」とか「女のもつ狂気」みたいなものがもっと香ってくるとよいのだけれど、とのこと。
前半は女性の狂気を感じたけれど、後半になったら動物的なエネルギーばかりを感じたとのこと。
うーん、バランスの問題なのかな。
これを踏まえて、次回もう一度チャレンジしてみることになりました。

今回のテーマは「オンナゴコロ」
メンバーそれぞれが「自分」と「女性」と向き合って、自分の中にある「オンナゴコロ」を探して掘り起こす、そんな旅に出ることになりそうです。