つつみその子のはぐくみ日記

毎日を大切に、心と縁をはぐくむ日々に。

ちょっと消化不良

2005-07-25 | Weblog
1週間が終わって気が付いたら7キロ体重が落ちていた。
食べることも寝ることも忘れていたような気がする。

初日からの一つ一つもまだハッキリと覚えている。
このワークショップで
私が今まで積み上げてきたり、積み上げたいと思ってきたものの価値を再確認することになったと感じている。
終わること無くずっと稽古をしていたかったけれど…。
次の稽古までに整理したいことも沢山出来た。
頭だけで考えていたら、持て余して消化不良になりそう。

イッセー尾形とフツーの人々楽日

2005-07-24 | Weblog
朝イッセーさんの楽屋にお邪魔する。
私の技術はすっかり衰えていて、弾いてみせられず、弓使いや指使いを教えるくらい。
弓に心がのるので余裕が無いと結構難しいのだけど、イッセーさんは勘がよくてあっという間に音がのびるようになった。感謝していただいたのですが…。本当に恐縮です。

舞台に戻ると
「もう、最後だから何をやってもいいんだよ」という森田さんの言葉に皆、虎視眈々。
朝からどんどん追加のシーンが出来上がる。音も増えて更にパワーアップ。

本番前、森田さんが「肝の台詞を大切に。話の内容は大事なこと言い忘れちゃったっていうくらいが楽しいじゃない」と言って下さる。
キャバクラ嬢は大川とともに森田さんにのばしてもらった時間を活かせず。
一人の方は出の直前に衣装がはち切れてメンバーやヨリさんやさかなさんにまで手伝っていただくと言うハプニングがあったけれど、
森田さんにたくさんの時間、お客さまに沢山の拍手をいただいた。
今日明確になったことは私の一生の宝になると思う。

そしてイッセーさんの一人芝居。
森田さんや清子さんやスタッフの方々の心遣いで花道で見せていただくことに。
細かい仕事と余裕と。見えないものとの距離で人となりが見えてくる。

打ち上げは野毛にて。
貸し切りの会場にはもう、入りきれないほどの人数。
出会えたことと、イッセー尾形・らのみなさんの素敵な仕事に支えていただいたことを心から感謝する。
またどこかで会えるときまで腕を磨いていたいと思います。
有り難うございました。

イッセー尾形とフツーの人々初日

2005-07-23 | Weblog
劇場に入ってすぐ、プロデューサーの清子さんと村田さんの選んで下さった衣装をお借りする。
自分で持っていったものとあわせたら田舎のキャバクラ嬢の出来上がり。
森田さんが衣装と台詞はどうなった?と声をかけて下さり、ちょっとヒントをもらった。

昼の通しはキャバクラ條のほうは今日ようやく楽しくなり、イッセーさんも突然後ろから声をかけてきたりと更に何が起るか分からない。
一人の方は言葉は出るけどしっくりこない。思い出して話しているような感覚で楽しくない。
新鮮に発見できることが少ない。
森田さんは「大事な設定をひとつ言い忘れてる。お客さんの想像するものがそれだけで全然違うんだよ。稽古が一番面白かったって言われないように。」とのこと。
始める前にちゃんと空気を作れなかったことに気が付く。

本番。
繰り返すのは辞めよう。やるべきことはやって、あとは全部忘れて飛び込んでみる。
お客さんに沢山力をもらう。
とても温かい舞台。

本番後、観にきてくれたPECTのメンバーと薄田さんに会い、薄田さんに「技術を使わな過ぎる」とおしかりをうける。

本番後の打ち上げではここへ来て初めての自己紹介。
本当にいろんな人がいろんな想いを持って集まってきているのを感じる。
実はこんな特技もありますと発展するうち、森田さんの「時間が短くなったから増やせるね」という一言に「これができるので、このシーンにこう出たいです」という申請大会になり、
明日の朝までまた戦い。

イッセーさんが「あなたのを楽しみにしてます。それから、ウケた台詞は言ってもいいんですよ。」と気に入った台詞をリクエストして下さった。
メンバーからも「あの台詞が好きなので言ってほしい」とリクエストを浮け、考え直してみることにする。
岡田さんと話をして「昔バイオリンを弾いていました」と言うと「今、イッセーさんが練習してるから教えて」と言われ、なんと明日の朝イッセーさんの楽屋でバイオリンレッスンと言うことになる。そちらの方もとても嬉しいけれどとても緊張です。

イッセー尾形ができるまで5

2005-07-22 | Weblog
会社を早退して、衣装を買って劇場へ。
劇場に入ると、衣装を着たメンバーが劇場の後ろまで並んでいた。
森田さんも休憩もせずにできるだけ拾おうとしていて、ヨリさんが増え続ける演目に順番や構成を練り直し続けていた。
イッセーさんもスケッチしながら絡めるところを探っている。

昨日までなら残るレベルのものも、今日は通らない。
それでもかなりの演目が増えて、
最終的に入るものも削るものも、通しで決めようということになる。

通しでは、今日になって「一緒にやってくれませんか?」と誘ってくれた大川との二人と
私一人の二つのシーンに挑戦。
大川との方では「つまらないこと言いやがって」と2度声が飛び、明日までに台詞と衣装を考えてくることになり、一人の方は一人でしゃべり続けているうちに自分の言ったことに驚いたり、見えるものに驚いたり、笑い声に力をもらったり…。
「肝になる台詞が少し早いので大事に」と言っていただく。
とても恐いけど、全部決めずに挑戦してみようと思う。

帰り際、みんなの衣装や舞台袖で力を貸して下さる村田さんとヨリさんが、大川との方の衣装の心配をして下さる。キャバクラ嬢の衣装です。
とりあえず思い付くものを持ってくるからと言って下さる。
本当にみなさんの心遣いに感謝です。




イッセー尾形ができるまで4

2005-07-21 | Weblog
明日から劇場での稽古。
皆で輪になってやる稽古は今日でおしまい。
「明日は衣装持ってきてね。」と森田さん。

これまで上演候補がいくつも挙がっている中、今までやったことの無い人たちがどんどんと出てきて候補が増える。
上演時間には限りがある。
明日の18時までがエントリーのリミットと決まる。
その時間まで来ない人は知らないよ。と、森田さん。

この稽古場で演出助手をしていくださっているヨリさんのメモには、昨日の「シール貼り」が候補になっていて、「あなたは絶対やった方がいいから森田さんに確認しておいで」と言われて森田さんのところに行くと「あれは合格。やろう」と言っていただく。
そして帰り際、「考えてこないように」と釘をさされる。
ほかのWS参加者の方も「あなたが間に合わなかったら森田さんに待ってて下さいって言ってあげるから頑張って来てね」と言ってくれた。ありがとうございます。

出演候補とはいえ、設定以外は何も決まってないので明日が勝負です。
メンバー全員が出演できることにニコニコしながら明日に向けて策を練ります。

イッセー尾形ができるまで3

2005-07-20 | Weblog
「やりたいことを守るために嫌なこと沢山してきたでしょう。前向きなことを言ってても染み付いてしまっていることもあるんだよ。」とみんなの職歴を聞くところから今日はスタート。
みんないくつもの仕事を転々としたり、家族の都合で転職を余儀なくされたり、エピソードも沢山。
底辺と言われて、無いと思われている世界も必ず存在している。
今回の方向性がだんだん見えてくる。

みんな探りながら、自分が染まってしまっていることや、あらためてこの場で再現したことで距離が取れて面白さが見えてくる。
リアルな言葉と距離感と沈黙の瞬間に、その人の日々が見えてくる。

今日はパチンコ屋さんと弁当工場のシール貼りを試してみました。
その人がどうしゃべるのか、何をしゃべるのか探ってみよう。しゃべってみて。と言われてしゃべり続けたのですが…。
君は何をやっても楽しそうだね。今回の仕事の意味からいったらすごく軽い。とのこと。

まだまだ考えます。



イッセー尾形ができるまで2

2005-07-19 | Weblog
ワーク2日目。
「朝礼やってみよう。」
「くだらない、無駄と思いながらやっていること、染み込んでいることがあるでしょう?」と森田さん。
人の数だけ朝礼があり、いったいこの人は何の仕事してるんだろうかというものまで。
一瞬でひととなりや空気が伝わってきてとても面白い。

「人の話聞いている人が良しとされてるけど、聞いてない人の方が豊か。」
という訳で聞いていない人を探る。
聞いてないことを表現しても駄目。やりすぎも駄目。決めてかかったら駄目。結構難しい。
そんな中でも全員の意見や視線が一致する瞬間があったりして、皆の感覚がすごい勢いで鋭くなってきているのを感じる。とても楽しい。

今日はパチンコ屋さんの朝礼に挑戦してみたら、本当に勝手に湧いてくる感覚と言葉にちょっと驚く。私の中で勝手に何かが動いているのかも。

「そろそろ一緒にやりたい人決めてね。そういうこと考えながら人のこと見てね。組み合わせが駄目なら一緒に切るからね。」と今日の稽古は終わり。


イッセー尾形ができるまで1

2005-07-18 | Weblog
ワークショップ一日目。

「はい、話して」というところから始まる。
皆混乱する中なんとか言葉を紡いでいく。
リアルな感覚やニュアンスがあるかどうかが試される。
感覚の弱いものは「ためて」ととめられる。
次に「話して」と言われた時には全く違う感覚のものを求められている。

自己主張や考えの発表をしようとすれば何もさせてもらえなくなる。
でも、「ずっと駄目なわけじゃない、きっと分かる時がきて、そのしがらみを脱げるよ。早く慣れちゃおう。」と森田さん。
「つまらない、嘘、君は向いてない、それはきっかけ台詞でリアルな関係じゃないから可能性なし。」などなど。
厳しい言葉の飛ぶなか、恋愛や経済にまで話が及ぶ。

見て分かることもあるし、やってみなきゃわかんない、さあ、どんどんいこう。
と、組み合わせをかえてやってみる。
その二人で空気を作れていなければ即交代。

私は森田さんに「同じ調子じゃつまんないよ、そこで泣け、そこで鼻歌、台詞言え!」と言われて何だか勝手に心が動く。最後に「自分でうまく行ったり方針が決まったら全然違うことしなさいよ!そう言うことだよ。」と言われた。

懐の深く厳しい稽古場。
素直な気持ちで挑戦してみようと思う。

時が経つのは

2005-07-05 | Weblog
ワーク2日目。
今日も遊びの中から自分以外のものと距離をはかったり、関係を作ったりのワーク。
昨日、思ったよりも体や心が動いてしまっていたみたいで、みんな筋肉痛。

遊びやエチュードの中で、全員で確実に感じた「楽しい瞬間」がきっとみんなの中で宝になったはず。周りから力をもらったり、こぼれたものを誰かが拾ってくれたり。信じられるものが増えると自分が居やすくなると体で感じたとおもいます。

昨日からの宿題の発表も直前まで粘って、衣装や小道具までそろう班もあったりして。
大事なものが沢山つまっていて、お互いが「いいねえ!」と心から思える作品になりました。

みんな自分の課題がなかなか克服できないと悩んでいたけれど、松本さんの「自分の欠点っていうのは魅力」という言葉に真剣な表情で考えていた。
たぶん、きっと、発しようとしすぎても駄目だし、聞こうとし過ぎても駄目だし、自分のことが分かると周りのことが少し分かったりして(その逆も)きっと両方が一緒に育っていくものなんだと
思っています。そのためには一瞬を戦い続けないといけなかったり。

幸せな瞬間が沢山。考えることも感じることも沢山。感謝です。またいつかどこかでね。

オモイの溢れる1日目。

2005-07-04 | Weblog
ワークショップ1日目。
新しい出会いと久々の稽古場にメンバーも緊張しつつ、嬉しそう。
昔からPECTを愛して下さる役者さんや、全く知らないけど…という方まで、
緊張の中で自分の手に入れたいものを持って湘南まで集まって下さる。

心と体と仲間と音楽と空間と。遊びながら味方にしていくようなワーク。
それぞれが用意してきた「持ち歌」の発表とそのエピソードには沢山の思いが詰まっていて、その気持ちがまっすぐ届く。
そのエピソードをもとに短い芝居を作りましょうというのが今日の宿題。
この短い時間の中で、本気でぶつかっていくことと、今の自分の思いをきちんと伝えることができたら明日はきっと楽しくなる。