つつみその子のはぐくみ日記

毎日を大切に、心と縁をはぐくむ日々に。

高速通し。

2006-10-31 | Weblog
高速通しなるものをやってみました。
余計なことが省かれる…というと語弊があるかもしれないけれど、ずっとシンプルで見やすいものになりました。
これだけでも十分通じるんだっていう自信にもなった気がします。
シンプルに「そこに居ること」が出来たら、作品としてはきちんと届いているんだな。
役者のエゴとかは関係ないし、邪魔なんだなと。すごく楽しかったしね。
はるかに良くなった役者さんもいたりして。

そのあともう一度通常通しをやったのですが。
残っている感覚もあって、ああ、このくらいで出来ると気持ちがいいなと思うところもあったりして。収穫がありました。個人的には。
中には、すっかり忘れてた人もいたけど。頭で考えているっていうことなんだろうな。芝居を。

ナカヤマさんの言葉を借りると「作品とお客さんをもっと信じていい」ということなんだけど。根拠が全部自分にあるのだな、そうすると流れに乗れなくなってしまう。
とても難しいけど。

ナカヤマさんに「もっと緊張感が必要というか、台詞が身体とフィットしていて耳には心地よいけど流れがちです」と言われました。
考え直してきます。あと、カツゼツも…。

作って直しての繰り返し。

2006-10-30 | Weblog
昨日のリハーサルを経て、装置の再検討&細かい直しの稽古が入ります。
装置はこれまでに何度か変更になって、その都度猛練習してきたのですが。
これで最終形になるといいですね。

それぞれの稽古はテンポアップの稽古が中心です。
私たちのシーンも細かく演出が入ります。
空間を広げたり小さくしたり。空気の振動みたいなものまで丁寧に届けられるといいなあ。もっともっとダイナミックに出来るはず。
だけど、この感覚をどうやって伝えたらいいんだろうか。ううむ。

作って直しての繰り返しです。
物を創るって言うのは、この繰り返しですね。
終わりがあるとすれば、「時間(期限)」だけです。
本番まで粘っていこう。おう。

リハーサル

2006-10-29 | Weblog
今日の稽古は荒川区。
この稽古場に来るともう本番直前っていう気持ちになります。

音楽と芝居をあわせて通すことがリハーサルという定義のようです。
今日は昼間に一度通して、夜はリハーサル。
今日は男子楽隊の皆さんの演奏でした。
なかなか力強いですね。やっぱり。

通しを繰り返すうちに、体感速度が速くなってきました。みんなの集中力も上がっているし。よしよし。
ちょっとついたダンスの部分、楽隊さんたちがひっくり返っていましたよ。
どうぞお楽しみに☆。

個人的には、もっともっとと思うけど。頑張るぞい、です。

動物なもので。

2006-10-28 | Weblog
明日のリハーサルへ向けての稽古。
前半は、今日から本番に入ってしまう小池さんの稽古で、後半は田坂君中心の稽古。
小池さんはぎりぎりまで稽古場にいてくれました。
さすがだなあ、すごいなあ。頑張ってくださいね!

で。私は田坂君という役者さんの心と身体のつながりを信頼しているし、彼のやっていることを心地よいと感じているのですが、今日大事なシーンで「ここだ!」と思った瞬間に彼がやってくれたので、思わず「おうしっ!!」と声が出てしまいました。
両隣にいた役者さんに「動物かよ!」ってものすごく笑われました。
…えっとごめんなさい、動物なもので。7
でも、そのくらい心地よかったのですよ。いいなあ、いいなあ。

言葉だけになっている人はやっぱり台詞を受けている感じがしないもの。
身体できちんと受けている人は、プロレスにちゃんと見えるもの。
あたしももっと繋げていきたいなあ。
もっともっと動けるはずだ。ううーむ。頑張るっす。

夜は変更になった場転の検討と練習。
複雑なパズルではあるのだけど、やっぱり最終的な形をイメージできていないと、いくら工程をきちんと踏んでいたとしてもたどり着けないのですよ。
皆が共有していさえすれば、大丈夫なんだけどな。

更に。身体能力のある田坂君と竹内さん(大好きな役者さん!!)が入ってくれて、大分動きやすくなりました。
演出も呼吸ひとつ細かいところまで入ってゆきます。
丁寧に積み上げて幕が開いたらドミノスタート!という風にしたいですね。

ひさびさ鈴本

2006-10-27 | Weblog
映画を観ようと思ったのだけど、今日は作業日とのことだったので、作業に。
衣装をお手伝いしてきました。
KN工房さんの作り出す衣装はとってもキュート。
今回も素敵な衣装ですよ。
イメージのものが無ければ何でも作ってしまうのです。
今回はフエルトを作っていました。へええ、そうやって作るのか…。ふむふむ。

私も最近洋服作りを始めたので、いろいろと為になることもあり。
ちょっと前の私なら、なんじゃらほいと思っていたことでも、大体イメージを聞いたら映像が浮かぶようになりました。やってみるもんだ。何事も。
作るのは楽しいですね。発見が一杯あって。
作業しながらナカヤマさんといろんな話をしていたら、すっかり楽しくなってしまい、ちょっと遅れてしまったのだけど、早めにあがらせてもらって、久々鈴本演芸場へ。

30分遅刻しちゃったけど、切り絵に落語に曲芸に三味線に。すっかり楽しみました。
よい時間を過ごせたなあ。
あの舞台は本当に怖い場所ですよ…。私だったら逃げたくなると思う。
お客さんの空気は伝わるし、飽きてしまった瞬間がはっきりわかるもの。敬意を表したい。
時々チョコを食べてはいたけど、かなり真剣に向き合ってしまった。ヘトヘトです。
友人の差し入れのどら焼きも手をつけられず…(ごめんね。ごちそうさまでした☆)
今度はお弁当と美味しいビールを持って行こうっと。
柳家三三さんがテンポもよくて、いろんな音が出ていて楽しかったなあ。演目と三三さんの人となりが合っているというのもあるのかもしれないですが、一番客席の集中をコントロールしていた気がします。
テンポとリズムは大切だよな。伝わり方が全然違うものね。当然だけどさ…。

扇治さんは空気がきちんとあって引き込まれました。お饅頭おいしそうだったなあー。客席全体がすごく集中してたよ。どこからか生唾をのむ音がして笑ってしまいました。幸せな瞬間です。
語る人によって景色が見えたり見えなかったり。見えても近かったり遠かったり。手触りがあるのはいつまででも聞きたい。

女の噺家さんはやっぱりちょっと苦手だわ。大変そうだし…声も苦手な音だし…。
私も気を付けないとと思ったり。

帰り道には、ひとりパスタと白ワインを。ハローウィンメニューで南瓜と茸のクリームパスタ。幸せだなあ~。
お腹も心も一杯です。

大所帯

2006-10-26 | Weblog
揃ってみると、大所帯。
稽古場に活気があるのです。楽しいなあ。
芝居を皆で作ってゆくのだと言う空気が流れているのは大事なことですね。
今日も場転の検討等。
役者の運動神経として必要なことだと思われるので、鬼のような舞台装置に出会うのも楽しいですね。
そして、この作業が一体感というのか、空気を作り出す力になっているような気がします。
両方同時に育ってゆくのでしょうね。

私たちのシーンの稽古は発見が多いので楽しい。
目線、呼吸のひとつで空気ががらりと変わってしまうのは、面白くもあり、怖くもあり。
どうにか味方につけてゆきたい。

おかえり!!

2006-10-25 | Weblog
田坂君が本番を終えて現場に復帰です。
お帰り田坂君!お疲れ様!

田坂君は身体能力に長けていて、集中力がすばらしい役者さんです。
素直で可愛らしいし。前にも、そう書いたかな。
きっとこの先も幸せな出会いを重ねてゆけそうな人です。

現場に活気が出ます。本番を終えてきた人はエネルギーが外に放出されています。
うれしいなあ、楽しいなあ。おっと、私も負けてられないですよ。
真剣に稽古を見ている田坂君に、「作品は進化してたんだぞ!」ってびっくりさせたいですものね。

ちょこっとですが、踊ることになりました。すごく楽しいシーンになりましたので、お楽しみに。わ~い。
全員できちんと楽しいことを共有できたら、温度がぐぐっとあがるのですよ。
だって、その前後もみんな活き活きしてるんだもの。単純だなあ。
こういうことが他の部分にも小さくていいので、沢山あるといいにな。
まだまだやることは沢山あるぞ。カツゼツもね。

装置が更に新しく。
整理整頓されて、シンプルになったけど、よりイメージは伝わりやすくなったと思います。
あれやこれやと試行錯誤の上、最終決定しました。
稽古場で私が貢献できることって「映像記憶」なので…頭がフル回転です。
演出が演出に専念できるように。出来ることはやりますよ。おう。

今度は小池さんが本番。
小池さんが戻ってくるまでに、皆ですごくなっていようぜ。

スペシャル。

2006-10-24 | Weblog
今日はスタッフの皆さんもいらっしゃって音楽を合わせながら遠し稽古をやりました。

「はっ」と空気を止めたら、バイオリンの小倉さんがびっくりしてこちらを見てくれました。成功ー。
音楽隊の方々は心が柔らかい方が多いなあと感じます。

小説家がワープロを使うようになってから、頭のアウトプットの速度が一致して、書ける量が増えたみたいに、役者として、心も身体も鍛えてゆきたいですね。
音楽と合わせてみると、もっともっと頑張らないとと思う。
負けてられないですよ。
楽器っていう素敵なものに負けてしまわない様に。
スペシャルな楽器になりたいです。

稽古場の近くの小さなお店でかぼちゃとチキンのキッシュを購入。
ぎっしり詰まっていて美味しい。
こんな風になりたいな。うむ。


つながり。

2006-10-23 | Weblog
今日は止めながら通してみました。
通してみると、つながりの部分を大切にしてゆかなくては、と改めて思う。
最後をきちんと空気作って次に渡す。
こういう意識が皆にもっと生まれてくれば、もっと流れてゆく様になるのだろうな。



音楽と芝居と。

2006-10-22 | Weblog
最後まで音あわせが終わりました。
稽古場で鳥肌が立ちまくりです。
すごい。

音楽と芝居とが、ぐるぐる絡み合って、上っていけたらいいですね。

ナカヤマさんの求めている雰囲気というのが、またちょっと分かった。
そんなこと初めてだ…。やったことないし…。むむ。でも、演出家に抱かれてみようと思う。うん、やってみよう。
そうしたらもっと新しいところに行けるかも。

全体が繋がってくると、まだまだ足りないなあと思う。
もっとキャラクターから生み出されることが沢山無いとな。
まだまだ。
もっと面白くなる。もっと届けられるはず。遊べるはず。

頭で考えてばっかりだと、息が詰まってしまう。
身体も心も動かして新鮮に感じていられないと。
追い込むけど、焦らず。冷静だけど。心はホットに。
あと3週間。

裏からも届けます。

2006-10-21 | Weblog
今日も一日稽古です。芝居漬け。

最後に繋がるシーンを丁寧に。そして、最後のシーンまで。

私、今回裏であるものを使うんですが、それを持った瞬間、ものすごいワル~い顔してるみたいです。いい表情だといわれました。
裏でも気持ちがずーっと動いていないと出来ないので…。
でも、残念ながら、みなさまにはお見せできないのです。気迫だけ届けます。裏から。
今日演出がついたラストのシーンは、全体の芝居が流れてくると、きっともっともっと成長するのだろうなと思います。自分も含めて。もっと沢山のものを入れられると思う。幕が開く直前まで。

心と身体をめい一杯使って毎日を過ごしたいなあと、なんかふつふつとしています。片っ端から見たり聞いたり読んだり。
志村けんさんがブログで高倉健さんの文章を取り上げているのです。
「人間にとっていちばん贅沢なのは、心がふるえるような感動」というもの。
ほんとうにその通りだなあと思う。もっともっと心も身体も動かしたい。

そんなわけで、本を読みたい衝動に駆られていて、貪っております。二宮金次郎です。で、ちょっと活字が疲れてきたので、「のだめ」を読み返しています。
やっぱ面白いなあ。そして、芝居に繋がることばかり。ぎゃぼ。
私の体験してきたことが、私の音を作るのですよ。
沢山世界を感じて、沢山届けられる役者に、演奏者になりたい。

おさんぽびより。

2006-10-20 | Weblog
稽古場で、もやもやとしている自分に気がついた。
で。
頭と心を動かしたくて、お散歩に。
未来科学博物館へプラネタリウムを観に行ってきました。
ここ。
http://www.miraikan.jst.go.jp/

MEGASTAR-II cosmos(メガスターII コスモス)を体験してきました。
きれーだあああ~。
昔は、勉強って言う感じで見てたけど、ただ星空を眺めて感じて、すっかり気持ちよくなる。ああ、隣のおじさんいびきかいてるよ……ぐー。(あたしも。ちょびっとねた。)
気持ちのよい時間でした。

壮大な世界を感じたら、自分の今の状況や、概念が覆されるような、ざわざわした気持ちになった。こういうことは楽しいことだな。
毎日だとやだけど。
まだまだ知らないことは沢山だ。途方も無い。

「闇は見えないけれど、見て認識することが出来ないというだけで、そこにはびっしりとさまざまなものがひしめいているのだ」というのを聞いて、途方も無いような、息苦しいような気持ちになった。この感情は何なのだろう。説明がつかない。

闇を知ることは世界を知るということだなあと思う。なんとなく。
また行きたいな。次回は一日中遊びに行こう。

「UDON」観て来ました。涙ぽろぽろですよ。
小西真奈美が、ずるずるもりもりと、うどんを元気一杯食べてくれるのが気持ちよい。すっかりうどん食べたくなった。(ちなみにチョコレートフォンデュに負けたけど)。
監督やっぱりすごいな。映画を楽しんでるなあと思う。
この監督の作品は、なんと言っても音楽と映像のコンビネーションとテンポがすばらしいこと。
なんでそこでその曲なのよ!!と一人突っ込みながらくすくすと楽しみました。

オーケストラの演奏を聴いているような心地よさがあるのだよな。いつも。
とてもよく創りこまれているし、遊び心も満載。情報量が多くて大変だったけど。
でも、シンプルであったかいうどんになっていたよ。
10月もまだまだ劇場で公開しているらしいので、まだの人は是非。

お台場でさすがに「かきたまうどん」は見つからず。
結局チョコフォンデュのお店で食べすぎる…。かきたまうどんー。1:2~。

夜景を見ながらいろいろ考えてみたり。
明日からの稽古。もう佳境だ。頑張ろう。うん。

音あわせ。

2006-10-19 | Weblog
すごいよ!!!
すっかり興奮してしまうのでした。

だって、ラフマニノフももちろんすごいんだけど、園田さんのアレンジはすばらしいのですよ。きちんと物語と歩いているというのかな。
それに、役者の動きにびしびしと合うんですもの。
始まりと終わりと。

私個人的には、「ここで入るんでは?」とか思うところも一杯あるけど。
それはそれです。別のものを見るのもまた勉強なり。
私は、「これ、ちがうな」って思うことをことごとくシャットアウトして生きてきたなあって最近思う。
本当に、なんてもったいないことしたんだろうなあって。
なので。
もっとちゃんと係わって、聞いて、感じて生きたいなと思う。
受け止められる自分でいたい。

だから、稽古後ナカヤマさんに「芝居に役立つことも重要なことも言っているので、聞いてくださいね」といわれたのはショックだったわ。

各地で。

2006-10-18 | Weblog
電車の事故の多い一日でしたね。
きっと、どこかで磁場が狂ったんだろうなあ。
空気がわさわさとしていて、自分も引き込まれそうになる。
気をつけないと、と思う。

ここのところ、あまりイライラしなくなった。
「何が何でもこうじゃなくちゃいかんのだ!」と思わなくなったというのだろうか。近くにいる人が変わったからなのか?(こう書くとすごい意味深だわ)
その人の影響はかなり大きいとは思うのだけどね。
穏やかになったものだ。いや、ぼーっとしてるのか?

今日も事故の影響で、作業にいけなかった。ううむ。
ご迷惑をおかけして申し訳ない…。
ちょっとイライラとしそうだったけど、これはもうどうにもならない。
神様がくれたプレゼントだと思って、のんびりしようと思いつく。
鶴巻温泉の駅のホームで、抜ける風を感じながらおいしいプリンを食べたり。
駅の木のベンチでのんびりするのは初めて。
鶴巻は秋色のそよかぜが吹いているのです。木の実のにおい。気持ちがいい。

とはいえ、どんどん遅くなる「復帰予定時刻」。
JRならばとっくにあきらめてるけど、私鉄は頑張ってくれるだろうとタカをくくっていたのだけど…。
のんびりもしていられないので、振り替えバス(待ち時間1時間~!)に乗ったりしながら、どうにか稽古へ。4時間かかりました…。
前日衣装を5時まで縫っていて寝不足だったので、よーく眠れた。ストレスフル(?)。のはずが。
すごくひどい顔をしていると言われました。情けない。
空気の影響?負けた?わたし。

途中、自分はイライラしてないのに、周りの人のイライラを感じてしまって、というか、イライラが沢山含まれている空気を吸っていたら、自分もイライラし始めていることに気がついたのですが。
空気はうつるものなのですなあ。

こんな日もあるよ。が半分。
でも、稽古場にはじゃきっといろよあたし。当たり前に。
稽古日記じゃなくなっちゃったよ。

稽古三昧。

2006-10-17 | Weblog
今日は、欠席者が多かったので、私たちのシーンの集中稽古。
稽古三昧であることはいいことだ。楽しい。
ちょっとめまいがしてたんだけど、吹っ飛びますね。元気百倍になる。

皆の真ん中にいることが多い役どころなのです。
今回は、舞台の端から端まで駆け回ったりはできない。
もっともっと届けたい。でも、どうやって~。

ナカヤマさんに、「エネルギーを共有しましょう」と言われました。
もっともっと届けないと。
でも、今日他の役者さんが言われているのを聞いて、おなかにパンチが入った気持ちになったのでした。
一人で表現しなくても、それぞれがきちんといれば世界が見えるんだから、頑張りすぎないでください。余計な事は表現しなくていい。
という一言。

今の私に言われているような気持ちで。おおう、届きました。わたしに。

ただ、いるだけで空間を彩れる役者になりたいなあと思う。
流れて溢れるものが欲しい~。