つつみその子のはぐくみ日記

毎日を大切に、心と縁をはぐくむ日々に。

想いが届きますように。

2007-06-09 | Weblog
夏の公演の稽古へ。

夏へ向けて候補になりそうな作品の朗読をしていたのだけど、その中にひとつだけ、とても心が素直に動く作品があるのです。
一番好きな作品ではなくて、2番目に好きな作品なんだけれど、自分の中に無理なく流れるものがある気がするのです。
この作品が出来たらいいな、と少し思う。
でもこればっかりは演出の決めることなので。

しずくまちにお邪魔するようになってから、私はどこかで演出にお任せする部分が出てきた気がするのです。
はじめてやってみる役どころでも、演出が私にこの役を与えてくれたということは、私にもこういう部分があるということなんだろうなと考えたりして。
そのキャラクターから自分はどんな風に人に見えているのかを教えてもらうという感じかな。
うまくいえないけど。

今日は私の一番好きな作品の一部分を抜き取って立ち稽古してみました。
女性のモノローグ。
いろんな感情がコラージュされたみたいなシーンなので結構難しいなと思うのだけれど。
人によって立ち上がってくる部分が違うのがとても興味深いな、と思いました。
それぞれ感じていることが違うというのは勿論あるけれど、同じ台本なのに役者というフィルターを通してゆくと特化される部分と失われる部分があって。
さて。私は明日挑戦だ。どんな世界になってゆくやら。
怖くもあり、楽しくもあり。

帰り道と、一人で部屋の中でじーっと考えていた。
ここのところ、周りの空気がざわざわしている。
いろんな人のいろいろな想い。
言葉はとても難しい。ううん、ひととひとってとても難しい。
触れていても伝わらないことさえあるのだし。
私は自分で実感をしたものしか理解が出来ないので、ちょっとついていけない。
動物の勘みたいなものと、今までの情報を頼りに飛び込むしかないんだわ、と思わず身構えそうになった。

ううん、でもいいや。もう構えたりするのはやめよう。
あの人のこんな思いも、この人のあんな思いも、どうかちゃんと届きますように。