ソムタムのリーガルマインド涵養の旅

中央大学法学部通信教育課程で学ぶソムタムの日記

離婚法における破錠主義の採用について

2006-07-25 23:33:00 | 民法
これが民法5の第2課題だ。今、やっとレポートを書き上げた(疲)。

夫婦関係が事実上破錠している場合に離婚請求を認めるのが破錠主義だ。
我が国の離婚法は、双方の合意で結構アッサリ離婚できることが特色だけど、
一方だけが離婚を望んだ場合に裁判離婚となり、いかなる要件で離婚を認める
か否かが問題となる。

この判断について、世界的にも大きな流れとしては、他方の配偶者に
非難されるべき責任(不貞、虐待等)がある場合に限り離婚請求が認められる
とする有責主義から、夫婦関係の事実上の破錠があれば離婚が認められる
破錠主義へと移行している。

問題は、この破錠主義に限界を画するか否か、ということになる。

この点、浮気した夫からの離婚請求を認めると妻は踏んだり蹴ったりだとして
請求を認めなかった有名な「踏んだり蹴ったり判決」は欠かせない。
夫さえ妻のもとに戻ればオッケーというこの判決を批判しつつ、

画期的な昭和62年判決、最高裁が長期の別居など一定の条件のもととはいえ
有責配偶者からの離婚請求を認め、一般的破錠主義へと大きく判例変更した
流れは抑えておかなきゃいけないだろう。

ここまで来ると、平成6年公表された離婚制度等に関する改正要綱試案で
5年の別居を独立の離婚原因としたことで、別居期間の目安も出されたことで
破錠主義の採用はゆるぎないものと評価できるし。

そして最後に結論。やっぱり、もう破錠しちゃった関係を無理やり道徳やら
法律やらで縛るのはちょっとマズイ。だから、浮気したあげくに離婚を請求
する不逞なヤカラとはいえ、形骸化した婚姻関係を続けさせるのではなく、
被害者である配偶者や子の幸福のため、離婚させた上で、悪いやつからは
たっぷり慰謝料や生活扶助費を召し上げるようにすることで、調整すれば
いいのではないか、と。

まあ、そういう結論にしたけど、果たしてレポートの運命や如何に???

と言いつつも、最近、めっきり通教に打ち込み中。少なくとも勉強のしすぎで、
自分の婚姻関係が破錠しないように注意しなきゃ??

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
離婚 (お饅頭)
2006-07-26 11:31:54
慰謝料や生活扶助費,たっぷり貰いたいなぁ・・・
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コメントありがとうございました (NORI)
2006-07-26 15:56:07
 コメントありがとうございました☆☆☆

アメリカの大学院に行ってまた中央大学の

通信教育を受け、いつまでも向上心もって

毎日励まれているソムタムさん尊敬します。



 英語は大変です。いったいどうして

いいのやら模索している中、アドバイス

本当にありがとうございます(´▽`*)

 しっかり学習したいと思います。



 また遊びに来てくださいね☆☆☆

それでは暑さに気をつけて張り切っていき

ましょう(´▽`*)

返信する
Unknown (ソムタム)
2006-07-26 20:42:02
お饅頭さん

うう慰謝料、、。怖いコトバですね。

家族法を勉強していると、怖い怖い。



noriさん

英語にはとても苦労しました(泣)ので

何かお役に立てることがあれば、いつでも

どうぞ! (ノ^^)乂(^^ )ノ
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