最新版の「Photoshop CC(Creative Cloud)」において、
なんと3Dプリンターでの立体出力をサポートする機能を搭載してきました。
筆者が集めた情報によりますと、以下の機能を有しているそうです。
1.3DCGモデルのポリゴン数縮減機能
→ ポリゴン数を任意の数に減らす機能です。
2.ポリゴンモデルのボクセル化
→ 「ボクセル」すなわち画像データにおけるピクセル(=画素)に匹敵する
立体表現の最小単位立方体を使ってポリゴンモデルを厚みのある立体データ
に置き換えます。
3.ボクセル化に伴うポリゴンモデルの立体出力対応化
→ 3Dプリンターでの立体出力を考慮していない3DCGモデルをボクセル化する
ことにより、厚み情報を持った3Dプリンター出力対応の3Dデータに作り変
えられます。
4.サポート材の自動設定機能
→ 3Dプリンターで立体出力する際、人間の腕や髪の毛等の細い部分を支える
「サポート」と呼ばれるパーツの出力について自動で指定できる機能を
搭載しています。※
※ サポートは3Dプリンター出力用ツールでも自動的に設定できますが、
Photoshop CCの新板では光造形型3Dプリンター出力を想定している
との事です。但し一部の低価格機種には適合できない可能性を指摘
する声もあります。
5.出来上がった3Dデータの立体出力サービスへの連携
→ このサービスは米国等での限定利用になる可能性がありますが、
メニューし並べられた立体出力サービス会社に作成したデータを送付して
立体出力を依頼できる機能が用意されています。
元々Photoshopは3DCGとは無縁のツールと思われがちですが、
CreativeCloud世代のず~っと前から3DCGデータをプレビューしレンダリングできる機能は用意されていました。
そしてその機能をやっと役立てるステージとして、「3Dプリント」機能が用意された訳です。
筆者もPhotoshop CS4を画像加工と印刷に活用していますが、
2D印刷だけにとどまらず、3D印刷においてもデファクトスタンダードを取ろうとする
Adobe社の攻めの姿勢に敬服します。
これは、3Dプリントが一般に普及する勢いの強さを示す事象でもあると思います。
先日、アメリカではInternational CES(国際消費者向けエレクトロニクスショー)が開催されました。
ここで3Dプリンター大手各社は一斉に低価格な3Dプリンターの発表を行っています。
そして日本円で8万円を切る野心的な価格の3Dプリンターが大手3Dプリンターメーカーから登場しています。
こうした動きに呼応するかのように、3Dプリンターをサポートするソフトウェアも
低価格&初心者向けの新しいツールが登場してきています。
今年は昨年よりもさらに3Dプリンターとその出力品を個人が楽しめるようになりそうです。(^^)