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「ボクセルポリゴンな日々」 - UnityでMakersとVRをつなぐ挑戦 -

Unityプログラムで3DCGアセットデータをVRや3Dプリンターで利用可能にする最新技術や関連最新情報を紹介します。

「NT京都2014」に作品を出展致します。

2014年03月13日 23時22分19秒 | 3Dプリンター



ということで、昨年に引き続き今年も参加します。

「ニコニコ技術部」の関西最大の展示会である、

「NT京都2014」にエントリーしました。

開催は来週の3月22日(土曜日)、

場所は阪急京都線西院(さいいん)駅徒歩5分程度にある、

「春日幼稚園・春日神社境内」にて開催されます。

詳しくは「NT京都2014」公式案内ページをご覧の上、

参加登録をお願い致します。入場料はカンパ制となっております。


今年の展示物は、先日発表しデータの公開ダウンロードも開始致しました

「3Dプリンター鉄道模型・クモハ52型」の実物を展示します。




その他、昨年も展示致しましたフルカラー3Dプリンター出力フィギュア「あにまさ式弱音ハク」、



さらに、昨年11月IndiesGoGoにてクラウドファンディングに応募した「EasyRecaster」プログラムデモと、
その成果物である2つの初音ミク3Dプリンター出力品の実物、



以上の成果を集めたデモ映像の上映を予定しております。


関西近郊にお住まいの方、

または東京方面から京都観光を兼ねて参加されたい方、

ぜひ会場にお越しの上展示物をご覧下さい。(^^)



※初音ミク/フルカラー3Dプリンター出力フィギュアは
 現在御茶ノ水の明治大学構内にある「米澤嘉博記念図書館」の特別展
 「次元の壁を超えて 初音ミク実体化への情熱展」にて展示中のため
 今回展示できません。悪しからずご了承下さい。(^^;)


フルボディ3Dプリンター出力可能鉄道模型「クモハ52型」全データ公開開始

2014年03月09日 21時27分32秒 | 3Dプリンター



ということで、取り急ぎ昨日ブログでご紹介しました

「3Dプリンター製作トライアル」に提出した全車体部品が3Dプリント可能な

鉄道模型、クモハ52型のSTLファイル及び完成形体のXファイル(MMDで表示可能です)

が収録されたZIPファイルでBowlRollにアップロード致しました。


ダウンロードはこちらからBowlRollページにジャンプして下さい。(^^)

http://bowlroll.net/up/dl33953

以下は今回の模型が組み上がるまでの写真を掲載しておきます。

映像内部で使用してきた素材です。(^^)
















「3Dプリンター制作トライアル」発表会で発表しました。

2014年03月08日 17時26分14秒 | 3Dプリンター


遂にやりました!!

市販クラスのいわゆる「低価格3Dプリンター」と言われる部類の機材で、

精巧なHOゲージ鉄道模型の製作を行いました。

その結果を昨晩開催された

公益財団法人大阪市都市型産業振興センター
ソフト産業プラザ イメディオさんが主催する

「3Dプリンター制作トライアル」

という企画の最終発表イベントで写真の鉄道模型を発表したのです。

原材料費は7000円以下。
ABS樹脂材料の値段が今後下がってくればそれよりももっと安く作れます。

いずれにしても市価のHOゲージモデルキットの5分の1です。

詳細は以下の動画をご参照下さい。(^^)


(ニコニコ動画版)
【3Dプリンター】3DプリンターでHOゲージ鉄道模型を作ってみた全記録


(YouTube版)
【3Dプリンター】3DプリンターでHOゲージ鉄道模型を作ってみた全記録



今後この3Dプリンター鉄道模型の詳細と将来展望についてブログで掲載していきます。(^^)

3Dプリンター出力対応鉄道模型データを作りました。(^^) - 2014.01.31追記(データ無償公開)

2014年01月30日 16時44分55秒 | 3Dプリンター



またしばらく日記の更新が空いてしまいました。(汗)

その間何をやってたのかというと・・・。(汗)


公益財団法人大阪市都市型産業振興センターの運営する、

「ソフト産業プラザイメディオ」に置いて、昨年10月24日に

『3Dプリンター制作 トライアル』という企画の募集が行われました。

(既に募集は終了しております)

そこで、その募集に応募して過去に3Dプリンターで製作した作品をお見せした所

「3Dプリンターでぜひ鉄道模型を出力して欲しい!」との希望がありましたので、

過去に出力したフルカラー3Dプリンター対応の鉄道模型データ「クモハ52003」を

10万円台の廉価版3Dプリンターで出力できるように、

大幅なデータ修正をかけました。


そのデータ修正元となったモデルデータは以下の画像のものです。



この車両、元々京阪神間の元祖新快速(当時は「急電」と言われてました)だったのですが、

戦後阪和線に転身した後、飯田線で1978年まで活躍した車体です。

その基礎データは後の電車特急「こだま」型151系に活かされることになり、

現在の電車時代の基礎を築いた歴史的な車両です。

現物はJR西日本吹田工場と、JR東海の運営する「鉄道・リニア館」に各1両ずつ保存されています。


この車両は2007年からモデリングを行っており、

2008年頃には車体上部のフルカラー3Dプリンターによる出力試作を済ませています。

その作例は2008年10月の「トレインモデリングマニュアル Vol.2」(ホビージャパン社刊)にて早々と紹介されています。

これはZPrinterを使ったホビー向け立体出力例として紹介された最初の例ともなっています。(^^)





とは言え、2008年頃から延々いじり続けてきた3DCGデータなので、

今となっては結構お恥ずかしい作例になっていますが、

その改造過程を紹介していきたいと思います。


まず車体なのですが、ローポリゴンだとせっかくの先頭部分の優美なカーブがカクカクになってしまうため、

元々から分割数を上げてモデリングしていましたが、

それでも立体出力時には面構成が目で見てわかるくらいに出力されてしまっていました。

ところが3DCG画面ではスムーズシェーディングという便利な画像処理方法があるため、なかなか気が付かないのです。




これを徹底的に改善するために、まずは車体データ全体をローポリゴンにすることにしました。




「あれ?アプローチが逆じゃないか。」と思われるかもしれませんが、

これはその後でOpenSubdivというメタセコイアの最新版で装備された自由曲面生成処理を導入するための地ならしなのです。

しかし、従来の自由曲面処理を導入すると、例えば窓まわりを四角く開けたい所が曲面処理のために丸くなってしまいます。

ところが最新版のメタセコイアでは、「ウエイト」という機能があり、自由曲面の設定されたポリゴンや頂点に対し、

「どれだけ自由曲面に追随するか」を示すウエイト値を設定することで窓は四角くすることが出来るようになっています。




上の画像では先頭部の窓部分にのみウエイトを適用してありますが、

ウエイトの設定されていない乗務員扉や側窓が円形になっているに比べてビシッとなっていることがわかります。

このウエイトを適宜設定して新しい車体を作りました。




そしてこの自由曲面のサブディビジョンをフリーズ(=極小ポリゴン化)することで、

立体出力時に外観も手触りも真の曲面の形状を作り出すのです。

以下の画像はフリーズ化した後の形状データです。




ところで、今回立体出力用に使用する3Dプリンターでは、


「出力サイズが120mm×120mmに限定される。」という大きな制約がありました。

このため、全長250mm近くあるこの鉄道模型データでは直接全体を立体出力できません。

そこで今回は車体を、窓配置を考えつつほぼ等間隔な長さになる3分割にしました。

その内の先頭部の試作データがこれです。




実は先頭部分だけは昨年何度か試作させて頂いており、どこが弱いかの検証を既に行っていました。

その時出力したテストショットがイカの画像の出力物です。

左の正面半分のモデルは嵌合性チェックのために出したものですが、

試験的にスマフォケースに貼り付けてみました。(^^;)




こうしてデータを分割した上で、今回はかねてから用意していた床下機器データの立体出力を行うことにしました。

電車モデルでは車体製作もさることながら、床下機器の作成や配置も結構大変です。

幾つかの部品はロストワックスパーツで販売されていますが、それらを揃えるのに結構なお金がかかったり、

揃えても組み付けるのが大変だったりします。

そこで思い切って床下も全て一気に出力できるようにしたのです。



床下機器は資料を見ながらかなり作り込みました。






さらに先頭部の連結器やジャンパー栓と、既に作成されていた台車(DT-13)友組み合わせてみました。




そうして3分割した車体と床下部分が揃いました。






ワイヤーフレーム表示で見ると、そのポリゴン数が恐ろしい数になっていることがわかります。




しかし、立体出力するにあたってはそれらの車体や床下等のデータすべてを調べ、

バッドエッジが残っていないか確認する必要があります。

バッドエッジが残っていた場合はサイドメタセコイアに戻ってその部分のポリゴン接続を調べ、修正をかけます。

図はMaterialize社のフリーソフトウェア「MiniMagics 3.0」です。これを使って様々なアングルからバッドエッジを調べます。




最終的にすべてのデータを調べ、STLファイル化し、本日イメディオさんに向けて発送しました。

総ポリゴン数は123万ポリゴンに達しました。




・・・と思ったら、電車を飾る軌道を出力してもらうのを忘れてました。

慌てて以前作成した軌道モデルをSTLファイルに変換し、チェックを掛けた後発送しました。(^^;)





果たしてどんな電車が出来上がるのか、楽しみです。(^^)




2014年1月31日追記:

書き出しを小修正しました。(汗)

・・・・・

それと、上記の3Dプリンター用鉄道模型データを無償公開することが決定しました。

無償公開についていメディオの所長様から快諾を頂きました。

このデータを元にして3Dプリンターから鉄道模型を安価にゲットしたり、

また鉄道模型データの3Dプリンター出力を通じて3Dプリンターの面白さや特性を知って頂ければと思います。

データの改変も許可します。その際は「本データを基に使用しました」との一文をお加え下さい。

本データ自体はクリエイティブコモンズライセンスの元で公開を致します。


といっても、これから出力確認で、一部修正が必要になると思われます。

あとREADMEを作成しますので、正式公開まで今しばらくお待ち下さい。(^^;)

「次元の壁を超えて 初音ミク実体化への情熱展」にてS1ミクフィギュアを展示します。

2014年01月20日 21時02分44秒 | 3Dプリンター



この箱は何かというと、

実は私が初めて製作したフルカラー3Dプリンター出力の「そむにうむ式初音ミクS1」の全パーツが収められたケースです。


蓋を開けて中身を出すと6つのパーツが出てきます。





そして、これを組み立てると下図のようなフィギュアになるのです。






なんでこんな写真を撮ったのかというと、

このフィギュアがコミックマーケットの創始者を記念して建てられた

「米澤嘉博記念図書館」の展示企画である、

「次元の壁を超えて 初音ミク実体化への情熱展」

に上のS1ミクフィギュアを展示するためです。

そのためのS1ミクフィギュアの組み立てと梱包マニュアルを作成しました。

ご興味のある方はどうぞご覧下さい。(^^)

「そむにうむ式S1ミクフィギュアの組み立てと梱包方法」