ビョルン・アンドレセンの“最も美しい瞬間”を永遠にとどめる映画『ベニスに死す』。
憂いを秘めた圧倒的な美しさは、アーティストたちのインスピレーションの源となった。
少女漫画の黄金時代を作った「ベルサイユのばら」の主人公オスカルのモデルはビョルンだった、と作者・池田理代子さんは本作で明かす。
しかし “世界で一番美しい少年”という称号は、残酷な運命を引き寄せてもいく。
すべての始まりは、完璧な美を持つ少年を探していた巨匠ヴィスコンティとの出会い。
そのオーディションや撮影風景、カンヌの華やかな狂騒から来日時の熱狂まで、
『ベニスに死す』にまつわる豊富なアーカイブ映像が浮き彫りにする傑作の裏側。
“世界で一番美しい少年”ゆえに見た天国と地獄。
50年の時を経て今、真実が明かされる……。
「美しさ」や「若さ」は、永遠ではありません。
15歳の多感な少年は、自分の意思を表現する すべも分からず、
母親代わりの祖母の言うがままに、見知らぬ世界に放り出されます。
年老いたビョルンから当時のことを聞いた人が、
「それは虐待だ」と言いましたが、その通りだと思います。
当時、日本でも映画が大ヒットして、来日したビョルンは
アイドル第1号だったそうですが、本人の意思とは無関係に
様々な仕事をさせられます。
生まれたスウェーデンで、そのまま平凡に暮らしていたかったと
ご本人も思ったことでしょう。
一気読みされたということは、
差し上げた本が面白かったのですね…
良かった~
ヴィスコンティ監督はイタリアの貴族の出身だそうですが、
16歳になったビョルンが横にいるのに記者会見の席で、
映画を撮った時は15歳だったが、もう16歳、年寄りだなどと言い、思いやりの無い人でしたよ
お借りした本、一気に読んじゃいました😄私にしては珍しいです😁