先週のオペラ座の怪人の余韻が残っているものの、仕事は相変わらず途切れる事無く続いています。
最近、ウエストサイド物語のキャストでどうにも気になっているとが。
それは、3日からマリアが笠松はるさんから、木村花代さんへ変わった事。
花代さんの舞台は、今年3回目。
最初は、5月の『キャッツ』ジェリーロラム=グリドルボーン 。
2回目は、『ジーザス・クライスト=スーパースター』ジャポネスク・バージョン、マグダラのマリア。
キャッツでは、猫メイク。
マグダラのマリアでは、ジャポネスク特有の隈取りメイク。
3度目にして、ようやく素顔の花代さんが観られる事に。
ダンスパーティーの準備でアニタとドレスの打ち合わせのシーンでようやく姿を見せたマリア、可愛らしい少女の姿が。
ダンスパーティーの後、アパートの非常階段でのTonightは、トニーと2人で素晴らしい歌声を聴かせれくれました。
やはり、花代さんの美しい歌声は魅力的です。
閉店後のブライダルショップでのトニーとマリアのシーンは、幸せを実感しているマリアが良い表情をしています。
2幕最初の寝室でのシーンは、幸せを信じているマリアの可愛らしさが溢れています。
決闘での不幸な出来事を告げられ、トニーと再会したマリア。
人殺しと叫びながらも、2人でいる事を望むマリア。
舞台に光が溢れ、Somewhereのメロディーが流れ、誰もが幸せそうにダンスをしているシーンに移った時、思わずホロッとしてきそうになってしまいました。
2人を追いつめて行く手が届く前の束の間の幸せ、誰もが願い手が届きそうで、不可能とさえも思える幸せのシーンです。
トニーとの逃避を決め、アニタに伝言を頼むマリア。
ダンスパーティーの頃のマリアとは表情も変わり、自分をしっかり持った女性に変わっています。
マリアの言葉を伝えにドックの店を訪れたアニタを、ジェット団の激しい感情がぶつけられる。
耐えきれなくなったアニタの悲しみと怒りで目を潤ませ、チノがマリアを撃ち殺したと言い捨てて行くシーンは、遣る瀬ない気持ちで胸がいっぱいになります。
ラスト、マリアの再会も束の間、チノに撃ち殺されてしまうトニー。
倒れるトニーを受け止めるマリア。
深い悲しみが全身に満ちあふれ、互いに憎しみ合い3人もの仲間を失ったことへの怒りを、チノのピストルを手にしてそれをその場にいるメンバーへ銃口を向ける。
リフ、ベルナルド、さらにトニーが殺され、憎しみという感情によって自分も殺されたと訴えるマリア。
頬を流れ続ける涙に、私もついつい・・・。
客席の至る所で、すすり泣きが。
カーテンコールでも、泣き過ぎた?花代さんはまだ泣き顔のまま。
笑顔が戻った花代さん、最後は両手を振り客席に応えていました。
相変わらず素晴らしいできの樋口さんと合わせて、良い舞台でした。
京都ではジーザス・クライスト=スーパースターが始まり、マグダラのマリア役を演じられるのでしょうか?
2月には、広島での美女と野獣が控えている事を考えると、東京で花代さんを観られる機会は思いの外少ないのかも知れません。
遅い夏休みが何時取れるのか決まっていませんが、もう少し時季を送らせて、効率よく劇所を回ってみようかなどと考えてみたりしています。
果たして、どうなるものか?
四季劇場[秋] 2007年10月14日 | |||
■ジェット団 | |||
リフ | 松島勇気 | ||
トニー | 阿久津陽一郎 | ||
アクション | 西尾健治 | ||
A-ラブ | 澤村明仁 | ||
ベイビー・ジョーン | 厂原時也 | ||
スノーボーイ | 岩崎晋也 | ||
ビッグ・ディール | 萩原隆匡 | ||
ディーゼール | 朱 涛 | ||
ジーター | 青羽 剛 | ||
グラジェラ | 高倉恵美 | ||
ヴェルマ | 上延 綾 | ||
クラリス | 駅田郁美 | ||
ポーリン | ソン インミ | ||
ミニー | 荒木 舞 | ||
エニイ・ボディズ | 礒津ひろみ | ||
■シャーク団 | |||
マリア | 木村花代 | ||
アニタ | 樋口麻美 | ||
ロザリア | 鈴木由佳乃 | ||
コンスェーロ | 加藤久美子 | ||
テレシタ | 泉 春花 | ||
フランシスカ | 大口朋子 | ||
エステラ | 榊原央絵 | ||
マルガリータ | 室井 優 | ||
ベルナルド | 加藤敬二 | ||
チノ | 中村 匠 | ||
ぺぺ | 水原 俊 | ||
インディオ | 神谷 凌 | ||
アンクシャス | 徳永義満 | ||
ファノ | 内御堂 真 | ||
ニブルス | 佐藤雅昭 | ||
■おとなたち | |||
ドック | 緒方愛香(劇団昴) | ||
シュランク | 牧野公昭 | ||
クラプキ | 荒木 勝 | ||
グラッド・ハンド | 青羽 剛 | ||
■第2幕第1場 | |||
ソプラノ・ソロ | 久保田彩佳 | ||
■コンダクター | |||
河合尚市 |