My Favorite Things

写真、舞台、Jazz、バーボン、星空 等々。
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震える龍

2011年03月12日 10時03分15秒 | 日記

昨日、仕事中でした。
東京メトロ丸ノ内線新宿駅に到着し改札を抜けた時、異変が起こりました。
何かが起きたことを示す警報音が鳴り響き、アナウンスが流れますが何を言っているのかは判りませんでした。
地上を目指し1フロアを上がった時、目眩を起こしたのかと錯覚した時地震だと理解出来ました。
その場で立っていると、足下を掬われそうな揺れと共に、天井に何かが振ってくるような音。
まるで、大粒の雹が降り注いでいるような音で、揺れよりもその音に恐怖を感じて、揺れる中を更に1フロア上がりました。
小田急のエントランスでなのでとりあえずは安全と認識をしていましたが、必要性があれば、いつでも屋外に出られるような状況でした。
周囲は壁に手を添えて不安そうにしている人や、床に座り込んでいる人たちの姿がありました。
揺れが収まると、小田急の建物や駅から避難のために人が溢れてきました。
余震の可能性があるものの、人が増えてきたので小田急ハルク前のペデストリアンデッキに移動しました。
上から見下ろすと建物や駅から避難してきた方々で歩道は人に溢れ、バス乗り場のロータリー周辺にまで広がっていました。
東京ガスの緊急車両が近くに止まったりしているなか、大きな余震に周囲がざわめきました。
1時間ほどで安全を気にしながら、外苑前の会社へ徒歩で向かいました。
途中、千駄ヶ谷駅の直前では、中央快速が駅手前で停車していて、車内には乗客が缶詰になっているようでした。
会社に戻ると、当然のことながらエレベーターは停止したまま。
閉じ込められた社員はなく、安心しました。
話を聞くと、当時営業の部屋には3人しかおらず、それぞれがロッカーが倒れてこないように必死に押さえていたそうです。
18日過ぎには営業に出ていた最後の1人と連絡が取れ、全員の安全が確認できました。
ほとんどが帰宅を諦め、会社に止まることになったようです。
私は、自宅の母親と連絡が取れなかったこともあり、徒歩で川口へ向かいました。
歩道には同様に徒歩で移動している人が多かったのですが、整然と歩いているため想像以上にスムーズに移動することができました。
途中のコンビニは食べ物がほとんどなく、ファーストフード店も含めてシャッターを降ろしているお店も少なくありませんでした。
中には、自転車屋さんで自転車を購入する人が並んでいる光景を目にしました。
普段歩かない方にとっては、徒歩での帰宅も大変な事だと思います。
途中、ヒールを脱いで手に持ち、裸足で歩いている女性を見かけました。
幸いにも建物の被害がなかったのでなせる技ですが、とは言えどこまで歩けるものか。
女性の方は、職場などにはヒールの低いものや、スニーカー等を備えておかれた方が良いかも知れませんね。
後楽園まで歩いてきたら東京メトロ南北線が復旧したため、ラッシュのような混雑の列車に乗り、自宅に23時前に戻ることができました。
母親の無事も確認し、一安心して自室に戻りました。
自室のドアを開けた時、予想はしていたものの部屋の荒れ方に思わず笑ってしまいました。
デスクのPCは、まるでクレイアニメーションの撮影途中のように思い思いの方向へ移動していました。
本棚の本が飛び出していたり、棚上の荷物が落ちて散乱していたり。
桜の花の大きな花瓶が倒れ、床は水浸し。
さらに、撮影に使う大理石のプレート(かなり重いです)が10cmくらい移動していたのも、驚きました。

メールも電話も利用出来ない中、mixiの掲示板が普通に見ることができ、メッセージは呟きで情報が得られたのが意外でした。

一晩中余震が続き、更には長野方面や千葉方面を震源とする地震が発生して、ほとんど絶え間なく揺れているような状況が続いています。
日本列島が震えているかのようです。被災地周辺の方々のご無事を祈ると共に、亡くなられた方のご冥福を、お祈りいたします。