先日のキャストインフォメーションサービス打ち切りについて、公式な見解が発表されました。
見解によると、2000年から期待に応えてサービスを始めたものの、サービスを重ねるにつれて弊害も出てきたために打ち切りに至ったと言うものでした。
その一つが、キャストに関して劇団や役者個人に対して、時には脅迫めいた内容で適否を通知してくるものがあると言うもの。
多くの役者を抱え、ダブルやそれ以上の役者を設定している以上、キャストインフォメーションを廃止しても、程度の差はあれど生じる問題ではないでしょうか?
さらには、キャスト情報の存在がチケットの転売行為の一助になっていると言うもの。
コンピューターのログを解析すると、ある作品の上演期間中に昼夜を問わずチケットを購入するものがいて、それらのほとんどが転売行為に繋がっているのではないかとも記されています。
そのうえ、『もしこれがご本人の観劇とすると、いささか正常でない観劇態度ではないでしょうか』とも記されていました。
現実にオークションサイトを見ると、チケットのやり取りが為されています。
希望者が多ければ、価格が上昇するのはオークションの仕組みのため、これを回避するためには別の手段を講じる必要があるのでしょう。
しかし、ここでユーザーに対して『いささか正常でない観劇態度』と記した事は、かなり問題があるのではないでしょうか?
劇団は会員サービスとして、月間20万までのチケット購入を認めています。
1枚1万円のS席チケットであれば、月に20枚までは購入できるのです。
素晴らしい作品に触れて、もっと観たいと思ったユーザーがより多くのチケットを購入することは、当然の事だと思います。
不適当なユーザーがいるであろう事は否定をしませんが、純粋に1公演でも多く観たいと思っているユーザーに対しても同じ見方をしていると受け取られるコメントには、不快感を感じる方が多いのではないでしょうか?
これも、キャストインフォメーションを打ち切ることによって解決できる問題だと考える方は、ほとんどいないのではと思います。
7年近くも続けてきたサービスを打ち切る理由としては、説得力が感じらるものではありません。
いずれにしても、後付けのコメントは、自身を正当化するための良い訳としか感じられず残念です。
全国公演やファミリーミュージカルを離島地域でも公演する事は、評価に値すると私は考えます。
このような事でユーザーが離れて行く事や、公演のレベルが下がる事が無い事を願っています。