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マックホルツ彗星

2005年01月08日 10時35分07秒 | 

050108昨年末くらいから新聞やテレビでも取り上げられるようになってきたので、ご存じの方も多いかなと思うマックホルツ彗星。
今晩あたりが、慣れない人にも見つけやすい位置にあるので、一度見てみたいという方は是非チャレンジしてみてください。
『肉眼彗星』なんて表現をされているので、ちょっと誤解をされそうなので少しばかり説明をしてみます。
現在、明るさとしてはおよそ3等級。平たく行ってしまえば、3等星の明るさがあるので、都心部でも街灯に光が直接目に入らなければ見えるくらいの明るさはあります。
ただし、彗星の場合は3等級といっても、恒星のように点光源ではなく淡く広がった光や長く伸びた尾の明るさも含めてのこと。
それゆえに、実際に見た感じはおそらく皆さんのイメージよりも暗いはずです。
今晩の目印となるプレアデス(すばる)が見つけられない夜空では、彗星を見つけることは無理でしょう。
小型でも双眼鏡があれば、事情は変わります。
双眼鏡は、なるべく倍率の低いもの。できることなら、カメラの三脚等に固定して、手ぶれがおきなくすると、とってもみやすくなります。

ここで一つ、彗星を見るコツを。
普通の星(恒星)と違って、点光源ではなく淡く広がりがあるため、彗星を見つめてはいけません。
あえて彗星を見つめずに、その周囲を見るようにしてください。
ちょっと時間が経って目が慣れてくると、淡く広がった姿が浮かんでくるはずです。
これは、人間の目の構造によるものなんです。
人間の目は、中心部は色を感じ、ピントもちゃんと合うため、ものをハッキリととらえることができますが、感度はあまり高くないんです。
これに対して、中心をちょっと離れると、色の認識やピントの正確さはなくなりますが、感度が高くなります。
彗星や星雲のような淡い光を見るには、目の周辺部をうまく使うと、淡い光の広がりまでを確認することができるんです。
よく人は何かの気配を感じるなんて言いますが、そんな目の構造上の特徴を使って、視界ギリギリのところで何かが動くのを感じとっているからだったりもするわけです。
もっと興味のある方は、『桿体』『錐体』なんていうキーワードで検索すれば、目の構造を理解できると思います。

マックホルツ彗星に関する情報は、アストロアーツのホームページ等を参考にしてみてください。
http://www.astroarts.co.jp/special/c2004q2-machholz/subaru-j.shtml