相棒は、裏切らない！

元旦恒例の「相棒」は、期待通りの仕上がりだった。
不公平な世の中は、今も昔もそう大差はない。
貧しい若者が社会に牙を向ける。

時給数百円のバイトで、コーヒーを売っていた公園を買い戻すために、人質を取り、仲間を殺す。
公園がなくなると、ホームレスの居場所がなくなる。
若者の父親も、嘗てこの公園でホームレスをしていて亡くなった。

公園の前には、高層ビルが林立している。
青い空と、雲はビルに投影された形でしか若者の目に映らない。
ラストで右京さんが犯人に、「長い時間をかけて、自分のした愚かしい罪を考え、償わなければならない」と告げる。

タイトルの「ピエロ」が、重く心に圧し掛かる。