昔々、ある国に悪い王様が、住んでいました
王様は、若くて、魅力的で、若い娘や、子供たちの憧れの的でした
先王から、王位を譲り受けた時、国民の誰もが、今度こそこの国は、良くなるだろうと、期待したものでした
ところが、王様は、国民の期待を、裏切り、自分の私腹を肥やす事ばかり考え、
忠実な家来の助言も、無視して、遊興に明け暮れました
ある日、王様は、家来たちを連れ、山登りをしました
景色の良い険しい崖の下に、何とも可憐な白い花が、咲いていました
王様は、家来たちに、あの白い花を採って来たものに、大臣の地位を遣わすが、勇気のあるものは、いないかと尋ねました
ここでも、あの忠実な家来が、そんな無茶な命令をしては、いけませんと、訴えましたが、王様は、家来に酷く腹を立て、他の家来たちを使って、崖から谷底へ、突き落とさせました
忠実な家来の家族や、仲間たちが、王様を訴えましたが、忠実な家来を谷底に、落とした家来たちも、そばで、事件を見ていた他の者達も、皆知らんぷりをしました
ただ、谷底に咲いていて、すべてを見ていたあの白い花が、蝶に化身して、王様の冠の上にとまりました
綺麗なものが、大好きな王様は、早速、蝶を捕まえようとしました
蝶は、からかうように、王様の周りを飛び回っていました
やがて、王様の胸に付けられたキラキラ輝く勲章の上に止まったかと思うと、毒針で一刺し
王様は、台座から崩れ落ち、床には、チョコレートのように、赤い血が、流れましたとさ