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sky is blue

言わなければよかったのに日記

魂のかたち

2004-11-02 18:19:09 | 音楽コラム
というわけで(前回参照)、自分にとっての「音楽」というものを少し考えてみることにした。しばらくお付き合い下さいませ~。

前回話した「肥えていく耳」とか「リスナーとしての成長」といったことについてはまだちゃんと自覚できていないので、まずは単純にどのような音楽が好きなのかを考えてみた。

聴く音楽は、「ロック」が多い。あと、「ポップス」とか(その境い目よく分かってないけど)。これをただ単に「好みの問題」としてしまっては話が終わってしまうので、これまたどうしてなのか考えてみる。別に、「ロックじゃなきゃダメ!」とか思っているわけではない。ただ、気付くとロックを聴いている。そんな感じ。

前回の話の中で、自分は何も変わっていない、それどころか、逆に幼稚化してるんではないだろうかとさえ思っていると書きましたが、その理由の一つに「ずっとロックを聴いている」というのもあって。そんなこと言ったって、大人になってもずーっとロックを聴いているおじさん、おばさんなんてたくさんいるし、見て下さい、ポール・マッカートニーなんて60歳超えても<シー・ワズ・ジャスト・セブンティーン>なんて歌ってますよ! それをどう説明するって言うんですか? いやいや、そうじゃなくってね、何て言うか、「聴き方」って言うのかな。私の「聴き方」が幼稚な気がしてね。じゃったら、ロックじゃなくったって同じじゃないか! まぁ、そうなんですけど、ほら、「昨日、渋谷屋根裏行ってさぁ」より「昨日、ブルーノート行ってさぁ」の方が大人っぽく聞こえません? それですよ、それ。(どれ?という突っ込みは無しでお願いします)

例えば、ジャズやR&Bにだって、自分が素直に「凄い!」と思える音楽はある。しかし、全部が全部そうだとは言わないけれど、どうも自分より「大人」な感じがしてしまうんだよねぇ。これ、何でなんだろ…。

話はズレますが、最近「ジャンルなんて関係ない!」ってよく言うじゃないですか。それはもちろんそうなんですけど、どうもこの言葉に「本当にそうか?」と疑問を抱かずにはいられないんです。だって、好きなジャンルってやっぱあるでしょ? 自分が好きになるときに「どのジャンルに属しているか」は関係ないにしても、「ジャンルに別けられている理由」はやっぱりちゃんとあると思うんですよ。

ジャンルの定義は、リズムだなんだって色々あると思うんですけど、その根底に渦巻いているものって、案外、「魂のかたち」とかそんなもんなんじゃないのかな~なんて私は思うんです。ロックにはロックの、ソウルにはソウルの、カントリーにはカントリーの、スカにはスカの、ボサノヴァにはボサノヴァの「魂のかたち」ってもんがあると思うんですよね。で、ロックの中でも、ビートルズにはビートルズの、レッド・ツェッペリンにはレッド・ツェッペリンの「魂のかたち」ってもんがあって、更にいけば、ビートルズの中でも、ジョン・レノンにはジョン・レノンの、ポール・マッカートニーにはポール・マッカートニーの「魂のかたち」ってもんがあると思うんです。

それが「音楽」となり、「ジャンル」というものが生まれて、みたいな。確かに「ジャンルなんて関係ねえよ!」と言えることはカッコ良いと思いますけど、それが「魂のかたち」となるとどうでしょう。「ジャンル」なんて言うから、こだわるのがせせこましく思われるかも知れないけど、やっぱりあるんですよ、「魂」ってもんが。だって、関係ないとか言いながら、やっぱあるでしょ? 「ロックが好きなんだー!」とか「テクノ最高!」とか。ま、「好きなアーティスト」でも良いんですけどね。

話がズレちゃいましたが、要はそういうことで。そうすると、私がロックばっか聴いてしまう所以はなんだろ~と。もしくは、ジャズやR&Bなんかを大人っぽいと感じてしまう所以はどこにあるんだろ~と。それを分析して説明していくのは、あまりにも個人的過ぎるというか、自分の中にしかない感覚になってしまうので省きますが、多分、ロックに自分の「魂のかたち」が合うってことなんでしょうね。このさき私が、大人になったり子供になったりして「魂のかたち」が変われば、聴こえ方も変わってくるんでしょう。私がブルーノートに通ったりしてるかも知れませんよ?

って、これじゃ答えになってないので、一つだけこうかもって思ったことがあったのでそれを――。私は、凄く大人な部分と凄く子供な部分が同居している、そういう両極端な(いびつな?)感じの音楽が好きなのかも知れないってことです。これは私自身の「魂のかたち」がそうだからなのかも知れませんねぇ…。

もちろん、「魂のかたち」が合えば、「ジャンルなんて関係ありませんよ!」(笑) 大好きなレゲエのアーティストいますし。ブルースだろうとヒップホップだろうとファンクだろうと好きなものは好きです。それに、単純に、合ったら好きってことでもないですからね。自分と似たようなものを感じて共鳴する場合もあれば、自分にはない何かを感じて憧れを抱く場合もあるし、反発を感じて衝撃を受ける場合もあるし、色々ですから。魂がどう反応するかです。

えぇと、この手の話題、もう少し続きます。こんな吐き出しの内容でゴメンなさい。でも、もう少しお付き合いいただけたのなら、私はとても嬉しいのです。続きはこちら


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (torami)
2004-11-10 01:12:10
”魂がどう反応するか”
最近読んだオノ・ヨーコさん推薦の本を思い出しました。いや、あまり気にしないでください(笑)

そうですね「魂のかたち」が合うという表現が最適かも知れません。
葉っぱちゃんの自己分析、スルドイですね、ふふ。

ワタシの先輩で、自分が演歌なんて聴くようになるはずない・・と長年思っていた女性がいました。
しかしある程度年齢を重ねた時、ラジオから聴こえてきた八代亜紀の「舟歌」に突然、魂が反応したらしいのです。その歌がとても気に入ったようで。
それ以来、演歌も聴くそうです。
面白いでしょ?

でもワタシはそうはならないと思います。
ワタシの音楽に対する「魂のカタチ」は思春期に決まっていて、それが今でも変わらずにいますから、この先も変わることはないでしょうね。
もしワタシの「魂のカタチ」を変えるような音楽に出会ったら、すぐ葉っぱちゃんに報告します(笑)
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Unknown (葉っぱ)
2004-11-10 11:17:34
ヨーコさん推薦の本にそんなことが書いてあったのですか。
いやいや、気にする=楽しいから良いんですよ!(^^)

演歌の話、面白いですね。それでこそ音楽って思っちゃいますね。よく分からないけど(笑)。自分が聴くようになるなんて思ってなかった音楽に魂が反応してしまったとき、それに気付けるかどうか、見逃さずにいれるかってのも、あるかも知れませんね。ま、気付かないでいられるぐらいなら、見逃してられるぐらいなら、魂が反応してるとは言えないんでしょうけど。

toramiさんの「魂の叫び報告」楽しみにしています!(笑)
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