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秀子の応援団長

以前VHSで持っていた映画だけれど、DVDが2000円という値段で発売されたので再度入手。
1940年の作品で、当時16歳の高峰秀子さんの主演。
この映画は当時のアイドル映画として作られたようだけれども、実際のプロ野球選手の映像もたくさん入っている。
プロ野球アトラス軍の監督の姪、秀子(高峰さん)と監督の娘・雪子(若原春江さん)が、
主戦投手を戦地に送り出して戦力不足になり連戦連敗のアトラス軍のために応援歌を作り、
その応援歌がチームを勝利に導いていく、という明朗なスポーツ青春映画である。

さてその映画中で、秀子が雪子と学校からの帰り道、焼き芋を買い食いするユーモラスなシーンがあるが、
そのシーンの冒頭、二人で腕を組みながらふらふらと歩くショットがある。
この歩き方が実にいい。なんだか「チャランポラン」な感じの脱力した歩き方で、
こういう演技を自然にできる高峰秀子という女優は、もう10代にしてやはり大女優だと感じる。
アトラスの現・主力投手を歌手の灰田勝彦さんが演じていて、これも好感が持てる。
昔の映画だと敬遠しないで見てほしいと思う。結構新鮮です。
劇中、新聞に載った写真として、高峰さんの野球ユニフォーム姿も見られます。
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