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うたのイラスト(「胸の振子〔ふりこ〕」)

服部良一さんという人は、稀代のメロディーメーカーで、
この「胸の振子」も何ともロマンティックなメロディーが快い。
作詞は詩人のサトウ・ハチローさん。
「胸の振子」というタイトルは、分るようで分らない。
心の中で、通奏低音のように続く想い、ということだろうか。
しかし、二人きりで何も言わずに空を見つめているというロマンティックな情景に、何か諦念のような、暗い影が差すのも感じられる。

暗いこの世という言葉が出て来るが、昭和22年の歌だから、戦争の影というわけではないだろう。
生活は今よりずっと苦しかっただろうが、本質的には人生の苦しさは今と変わらないだろう。
生きるつらさを慰める「君のあかるい笑顔」とは、この歌自体の持っている優しさなのかもしれない。
YouTubeで石川さゆりさんが歌っているバージョンが素敵だ(観客席の声が少々うるさいが)。CDになっているのだろうか。

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コメント
 
 
 
ハネケン (さわき)
2013-09-17 23:12:07
聞いたことがない曲だったのでYOUTUBEで探してみました。
石川さゆりと香西かおりが歌っていたのがあって、どちらも羽田健太郎がピアノを弾いていました。
ハネケンは6年前に亡くなったんでしたね。すばらしい音楽性だったのに残念なことです。
石川さゆりでは歌手に寄り添うようにでしゃばらないようにして歌を引き立てていました。香西かおりのはアドリブが聞かせます。

今から70年近く前にできたとは思えないおしゃれな曲ですね。
 
 
 
ほんとうに。 (貯金箱)
2013-09-18 13:35:14
戦後すぐ、と言っても70年近く前ですか。
それで古びない、というのは凄いですね。
世の中にはまだ知らない、良い歌がたくさんあるのでしょう。知りたいですね。
 
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