助ぶ六゛

楽しかったこと、おいしかったもの、忘れられないこと

人生において素敵なレストランに出会うということ

2006年02月20日 | 助六のおいしかった
2月11日は僕の31歳の誕生日。
レオは今月は仕事でてんてこ舞いなはずなのに、いっちょこの日ばかりはと、誕生日を盛大に祝ってくれました。

当日我々が落ち合ったのは、みんなイケイケ池袋。
レオはありがたくもプレゼントを買ってくれるのだそうです。
そこでしばらく丸井を物色し、いくつかの候補を絞り込んだ上で、次に吉祥寺に向かったのでした。
「吉祥寺デート」。それがレオの誕生日プランだったようなのです。

お昼の待ち合わせだったので、吉祥寺に着いた頃にはすで腹ペコリだった我々。
そんじゃまずは腹を満たそう、ということで、レオに連れて行かれたのは「茶房・武蔵野文庫」というお店でした。
レトロな木の風合いが印象的な店内。日焼けした紙に書いてある、手書きのメニューが浪漫的。
レオ情報によると、このお店はカレーライスが有名ということだったので、我々はそれをふたつ注文。
僕はあまりの腹ペコリぶりに、ディナーのことも考えず、大盛りを注文してしまいました。
それはともかくとして、カウンターに出てきたカレーライスは、大きめ野菜の懐かしいカレー。
真空管ラジオが似合いそうなゆっくりと時間が流れる店内で、たっぷりと時間をかけて食させていただきました。

店を出た後、アドバルーンのようにお腹を膨らませた我々は、「もう動けないよ」などとのたまいつつ、吉祥寺の街をぶらぶらとお散歩。
途中、靴屋さんを見つけて、誕生日プレゼントのアディダスシューズをゲット!
さらにスポーツショップに寄って、レオ用のフットサルのシューズを吟味したりしました。
そうこうしているうちに日が暮れてきたので、レストランの予約の時間までケンタッキーで時間潰し。
そして、お腹も時間もいい頃合いになったところで、お目当てのレストランに向かいます。

細い路地をレオに導かれて着いたのは、「TALK BACK Galopin」という小さな街のビストロ。
遮光用の厚手のカーテンをくぐって半地下の店内に入ると、薄暗い店内に灯された蝋燭の優しい灯りが我々を迎えてくれます。決して整然とはしてないながらも落ち着いたインテリア。鴨居には数々の古びたキャセロールやグリルパンが飾られています。品の良さげな常連客と思わしきマダム。毎日築地で仕入れているというカウンターの上の魚貝たち。
メニューを開くと、豊富なアラカルトが我々の唾液腺を刺激します。
その中で特別目を引かれたのが、3,800円と手頃なシェフのおまかせコースでした。
この日は丁度気分だったので、そのおまかせコースを注文。
メインディッシュは肉と魚のそれぞれ5品くらいの中からお好きな一品を選びます。
レオは子牛の赤ワイン煮込み、僕は白身魚のクレープ包みを選びました。
さらにアルコールはニュージーランド産の白ワイン、ソーヴィニョンブランの「カイツナヴァレー」をチョイス。

まずは4種のオードブル。それぞれの色彩、食感が四者四様でたまらない。



続いて、スープ。なめらかな舌触りのカニのスープ。



メインの白身魚のクレープ包み。3色のクリームソースが実に目に鮮やかです。



同じくメインの子牛の赤ワイン煮込み。いつもなら僕が肉系を頼むことが多いのですが、その日はなぜか魚な気分で、お肉はレオが注文していました。



そのようにしてコースがひと通り済むと、ウェイターさんがドリンクのオーダーを取りに来ました。
僕はエスプレッソを注文。

、、、そして待つことしばし。

ふたりで店内を流れるジャズヴォーカルに耳を傾けていると、突然、近所のスーパーの店内音楽みたいなメロディが流れてきました。
よくよく聴いてみると、これがハッピーバースデイのメロディー。
ここで、先ほどのウェイターさんがデザートプレートを持って颯爽と現れたのでした。

「お誕生日おめでとうございます」

なんと、すべてはレオの綿密に計算された演出だったのです。
周りでそれぞれディナーを楽しんでいたお客さんにまで、お祝いの拍手をいただいちゃいました。
はぁー。
こういう祝われ方は31年間生きてきた中でも初めてのことで、本当にうれしかった。

さらに畳みかけるように、レオはプレゼントの包みを差し出します。
手作りのラッピングをほどくと、中からでてきたのは木製のスタンドに収められたこれの原画

ぶわっはっはっはっぷしっあぶしゅっぢゅべでろ~ん!

(ちなみに絵の裏には素敵なコメントが書かれていて、これがもう感涙ものの心打つメッセージなのでした。僕だけのものにしたいので、残念ながら非公開!)

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1 コメント

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またランチとか食べにいこう! (レオ)
2006-02-24 20:58:50
「誕生日のお客様には音楽を流しながらロウソクをたてたデザートをおだしします」と予約のときに聞いていた私は、いよいよデザートという段階になってかなり焦りました。だってあまりに雰囲気のよい素敵なレストランで、この状況で音楽が流れるなんて想像できなかったから。

「店のひと、忘れちゃったかも…」などと内心弱気になっていたくらい。

でも、やってくれました。

おっきな音楽流れ出したときは、私自身がイスから落ちそうになるくらいびっくりしてしまいました(おまえが頼んだんだろが)。

それにしても相方の喜んだ笑顔はなにものにも代え難いお返しプレゼントでありました。





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