メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

独占! メダリストが明かす舞台裏@土曜プレミアム 緊急生放送SP

2019-03-25 16:45:26 | フィギュアスケート
フィギュアスケート世界選手権2019 男子フリー

上記の後すぐに放送された2時間10分番組
「メダリスト」って題名をつけてしまったから
今回、ユヅくんの単独インタビュー状態になっちゃったね


セレモニー

ネイサン・チェンの優勝インタビューはすっ飛ばしてた 金メダリストなのに

コーチにも「Thank you」と頭を下げるユヅくん
ネイサンともハグ

表彰式をすべてライヴ中継って日本開催だから?
最近は始まるだいぶ前から特集番組をいくつも企画して
それぞれの選手の練習、オフ風景に密着するのが常になった

着物姿の女性たちがいろんなモノを持ってレッドカーペットを歩く

アナ:連日チケットはSOLD OUT、超満員で行われた

やっぱり! ファンは相当前からみんなで情報集めて、協力し合って取らないと
年末ジャンボクラスの確率じゃないかな
そして、リンクに近いほど高額
それを毎回、国内外で観戦に行く日本人のスケート熱は、選手に負けるとも劣らないと毎回思う

1人ずつ紹介され、FSの曲がかかり表彰台に上がる
さすがに1位の台にジャンプで上がらないネイサンw

それぞれメダルをかけられて、花をもらい、誰か知らない人と握手
軍服みたいな格好の方々が敬礼して、国旗が上がる
アメリカ国歌が流れると胸に手をあてるネイサンとゾウ






ディフェンディングチャンピオンらしいネイサンと
嬉しくて仕方ない笑顔のゾウ

みんなで写真撮影






手を振りながらリンクを周る3人

ノーカットの羽生結弦のFS これは観たい
これでどうしてネイサンと点差が出たのか素人目には分からない
ネイサンの演技も流して比較して観たかった

芸術的にも見どころたっぷりで華やかで、いつまでも余韻が残る
感動で感極まったのは、地元日本人だけではなかったはず


キス&クライでの会話

"How do you feel?"
"Tired"

頑張ったもんね 笑うコーチ


試合前インタビュー

羽生結弦:奪還というか取りに行くぞという感じですね みんながピークの中で勝ちたい




宇野昌磨:
世界選手権で1位を取りたい
そうやって自分が順位を気にしてあんまり試合をしてこなかった中で
あえて順位を気にする




宇野くんの試合後インタビューがなかったよね

ネイサン・チェン(今シーズンは出場した全ての大会で全て優勝):
ショート2本、フリー4本は確実に4回転を跳んで全て決めたい


羽生結弦SPハイライト

キス&クライで
羽生:I think I didn't trust me.
(自分を信じていなかったと思う)

自己ベストを15点以上下回る

宇野昌磨の点数が91と聞いて「何刺さった?(回転不足)」と見に行く羽生
記者:フリップ転倒
羽生:いや、そんな点数引かないでしょ マジで?! ちょっと待ってくださいね






SP後会見






羽生:
謙虚になってはいけないなという風にすごく思いましたし
やっぱり自信を持って、もっと王者らしくいないと駄目だなと思いました

鍵となるのは冒頭の4回転ループ
これは去年のロシア大会の公式練習中に右足首を負傷し、長期離脱の原因となったジャンプ




前日の公式練習

何度も何度も4ループに挑んでいた


試合当日 朝の公式練習

曲をかけてかけての練習が始まった
4回転ループは着氷でバランスを崩して手をついたが
その後のジャンプは綺麗に成功させていた

ブライアン:すごく良くなっているからそのままいこう
頷くユヅくんだが笑顔はない

練習後は映像を見ながらチェック




たった一人リンク脇に残って調整
ジャンプのタイミングなど約8分半イメージトレーニングを繰り返した

練習が終わり、廊下を歩く羽生の手元にもタブレット ここでも演技を確認


本番間近のバックヤード

いつものように音楽を聴いて自分の世界へ入る羽生


スマホでも演技の確認は出来るからね その後マッサージ

ネイサンさんはバスケットボールのドリブルでリラックス


宇野昌磨フリーハイライト




演技後インタビュー:
これが自分へのプレッシャーをかけた結末なのかと思いましたし
改めて羽生結弦選手の凄さ 自分に毎回結果を求めて演技して
それであれだけの演技をして 僕はまだまだ未熟だなと
大きくまとめると自分にがっかりだなと思います


(この映像は、本人たちがスタジオに来るまでの間のつなぎか

ネイサンの優勝が決まった後、控え室にあるモニターを見て




羽生:
あー負けた~ 悔しい! かっこいい くそー
ダメだよな あんなんじゃ勝てないよな


フリーの後、会見の場所にまだ現れていない3人 報道陣もまだ半分
まだ各国のインタビューを受けている


スタジオ




荒川:
羽生選手にとっては、もう出場した試合をほとんど制しているわけで
新たに目標を見つけるということが難しいような立場だと思うんです
その中で、自分を奮い立たせるような目標というのが
今シーズンの中で戦いながら見つかってきた、というような感じを受けます


2018年5月 カナダトロント
羽生結弦を訪ねた時、こんな言葉を漏らしていた

羽生:
オリンピックが終わってすごく思ったのは
もうこれからは自分のためにっていうか
今まであんまりスケートをすごく楽しむみたいなことをしてこれなかった時期もあったので
夢見る少年だった頃の自分のためにも滑ってもいいかなと思って


オリジンの衣装合わせ この映像も前見たよね






Q:今シーズンのフリーの衣装ですかね?

羽生:
♪Origin のほうですね 黒と金 新鮮ですよね
青はよく着ていましたし 緑、白系とか綺麗な感じを割と着ていることが多いですけれども
僕の中でのイメージが、プルシェンコ選手の黒と金の衣装がすごくイメージが強かったので
やっとこういうのが着られるようになったんだなと思います


トリノオリンピック金メダル エフゲニー・プルシェンコ
2004年 ロシア選手権で芸術点オール満点を記録






羽生:
本当に小さい頃にプルシェンコさんの演技を見て
それにすごく感銘を受けて
スケートが素晴らしいんだということを非常に感じて
いつか使ってみたいなって思いながらも恐れ多くて使えなくて



自分の中では「起源」とか「始まり」とかっていう意味を一番持たせたかったので
自分がある意味スケートに没頭した始まりであったりとか
自分がこれから挑戦したい4回転アクセルだったり
またスケートを楽しむこと自体だったりとか
そういったものを感じながら、このプログラムを滑りたいなと思っているので

羽生:憧れの選手は、ジョニー・ウィアーくんとプルシェンコです
(なぜジョニーはくん付け?w




羽生のプログラムは、プルシェンコの目にはどう映ったのか

モスクワにいる彼のもとを訪ねると、息子サーシャ君(6歳)
マイケルの振り付けしてる 可愛い








プルシェンコ:もっと指を伸ばすんだ 速くして もっと速く!

(ユヅくんもゆくゆくはこういうことがしたいのかなあ?


2017年 「プルシェンコアカデミー」を創設
子どもたちを教えているプルシェンコ
「こんにちは皆さん!」と流暢な日本語で元気よく挨拶する子どもたち




「ニジンスキーに捧ぐ」をモチーフにして作られた♪Origin




プルシェンコ:
去年の夏頃ですかね ユヅルと日本で一緒に滑った時
「ニジンスキーを滑りたい」と言われました
私は「素晴らしいじゃないか」と答えました

私が初めてユヅルの演技を見たときに
どこにニジンスキーの振り付け、楽曲、表現があるか理解できませんでした
何か違うものを見ているのかと目を疑いました

つまり私の感覚をひっくり返されたのです
そのプログラムは独創的で、全く別のものとして完成していました


プルシェンコのステップシークエンスは
小刻みなステップで独特の世界観を表現していたのに対して
羽生は、優雅に流れるようなステップでオリジナリティを作り出していた

同じように真似をするのではなく、その思いを新しいものに変化させる
それこそこの♪Origin で羽生結弦が表現したかったこと

羽生:
今回この曲を選んで、競争相手が自分だけじゃなくてプルシェンコさんにもなるんですよ
そうするとやっぱりプルシェンコさんのイメージに飲まれて
最終的に「やっぱり真似しただけだったね」みたいにな感じになるのは絶対嫌なんですよね

別に越えようとは全く思ってないんです むしろリスペクトなので
リスペクトしつつ、自分のオリジナルをしっかり作りつつっていうことを
すごい大事にしたいなとは思います


2018年5月 振り付け練習を特別取材
振付師シェイ=リーン・ボーン






S:滑りながら手で氷を触れる?
は:できるよ

S:こうした時に氷に触れたらどう?
は:外側で触れるのはイヤだな 内側で触りたい(ハイドロブレーディングのこと?

は:
ステップの前が不自然だと思う
結構あそこのテンポはスピードがあるから
クラスター(ターン)がちょっとこうなって、忙しい(実際やってみせる





羽生:
やっぱり自分がどれだけプログラムに対する思いが強いかによって
そのプログラムの出来が全く違うと思うし
振り付けが悪かったら曲も生きないし
スケーターも生きないと思うんですよね


プルシェンコ:
私はニジンスキーに関する膨大な資料を集めて見ました
そして内面から湧き出る感情を大切にしたのです




フィギュア界の重鎮タチアナ・タラソワ
浅田真央さんの元コーチで振付師でもある




Q:♪Origin を見た印象は?




タラソワ:
今回の楽曲は最高でしたね
完璧に音楽を感じていて、体の中にまで浸透していました
彼が技術的なミスをすることが今後あるかもしれませんが
音楽の表現力で負けることは決してありません
私たちは彼を通じて音楽を聴くことができるのです


羽生結弦に伝えたいこと

プルシェンコにアドバイスを求めると
彼は自身がスケート人生でひとつだけ後悔していることを挙げた





プルシェンコ:
世界と戦ってはいけません
ライバルと競ってはなりません

私が後悔しているのは、ある大会で他の選手に勝ちたいと思ってしまったことです
「優勝したらメダルをかけて・・・」とか、その考えに自分が負けました
大切なのは誰かと競うことではなく、何のために滑るのかということ


現役を引退しておよそ2年
子どもたちを見守るプルシェンコの姿は、スケート愛に満ち溢れていた

プルシェンコ:うまく滑れなくても泣いちゃだめだよ(優しいなあ






羽生結弦が今強く思うこと

羽生:
伝えたいなという風に思っていて
僕は自信を持って誰よりも勉強して、スケートに賭けてきたということを言えるので
自分にとってこういうことが大切だったよとか
自分にとってこういうことが自分のスケートの中にすごく活きてきたよとか
一つ一つ大切にしていきたいなとは思います




記者会見






羽生の演技を讃えるネイサンの言葉に頷くユヅくん






羽生:
日本開催ということで、見に来てくださった方々にも
背中を押していただけましたし

また、氷を作ってくださっている方々、報道の方々
たくさんのスタッフの方々がいて初めて
この世界選手権という、シーズンで一番大きな大会が
成り立つんだなということを改めて感じさせていただきました

実際、結果としては2位で悔しい気持ちもあるんですけれども
その中にもやっぱりここにいる2人の選手と戦い合えたこと
そしてその上でまたさらに強くなりたいと思わさせて頂けたこと

それに強く感謝していますし、これからもこのリスペクトしている
リスペクトしてやまない2人のスケーターに
これからも近づいていけるような、もっと進化して追いつけるような
スケーターになりたいなと思いました ありがとうございます


ゾウ:
とても信じられない気持ちです 本当に思っていた以上に最高の結果でした
そして壇上に上がってネイサン、羽生と一緒に表彰台に上がったということは
本当に信じられないです とても尊敬している2人です

もちろんそれ以外の方も本当に尊敬してしている方達と滑りました
そういう方達と一緒に競技ができて、そしてまた日本で演技ができる
本当に光栄に思っています

今までやったことの中で、すべてをこのような形で
素晴らしい大会にしてくださったこと ひとつも非がなかった 素晴らしかったと思います
皆さんとても親切で素晴らしい試合でした

そしてもちろん、私が本当に強い2回の演技を出来たということも
とても自分で誇りにも思っております

やはりこのような大会において演技をして
このシーズンで素晴らしい結果が得られたことは嬉しいですし

1996年以来、このアメリカ代表が2人表彰台に上がれたということは
本当に一つ素晴らしい記録を残せたという気持ちもしておりますし
とても光栄に思っております

(やっぱりテレビの同時通訳と、会見上の同時通訳が微妙に違うなあ


Q:
羽生選手に伺います
成功できた要因、成功がその後の演技にどのような影響を与えたのか教えてください

羽生:
実際に自分にすごく集中して、自分の芯をもって練習できたと思いますし
実際、演技のほうでもそういうことを感じながら滑ることができたかなと思います
結果としてはチャンピオンではないので
そういう風には言えないかなと今思っていますが

ループに関しては、実際成功することができて
それは良かったかなと思ってるんですけれども
やっぱり振り返ってみると、もっといいジャンプができたなと
今、貪欲にちょっと思っているので
一つ一つクオリティを上げていって
その上でいろんな面で進化していけたらなと思っています

ネイサンに質問が来て、英語ですぐ答えようとして、翻訳が先だと気づいて笑う

ネイサン:
色々なことをアップデートしていってもらっているんですけれども
同じような形で今でも情報を得ております

もちろん私もいろんなことを知りたいですから
何を準備しなければいけないかということにも注意を払っています

もちろんどういうことがあっても、できるだけ演技は素晴らしいものにしたい
という気持ちは強く持っています

ユヅルと一緒にここにいられる
日本でこういう形でいられることがとても光栄です

彼が本当に驚くような演技をしてくれて
こんなクレイジーな雰囲気の中で、思っていた通りでしたけれども
彼は本当に色々な注目を得ていましたけれども

そうは言っても、本当に私たちにも多くの観客の方が注意を払ってくれて
本当にスケートが大好きだということがよく分かりました
皆さんがスポーツに対する情熱をすごく強く持ってらっしゃるということに感動しました

彼にはものすごいリアクションがあり
私にも同じように、ちょっと少なかったかもしれないですけれども
応援してくださいました とても感動しました
なのでそういう意味でも私はスケートが大好きなんです


女子の VTR の間にユヅくんが会見を終えて通路を歩く
その間、フリーの演技をまたリピート


女子も4回転時代へ












坂本花織:
いつも僅差で負けてしまう
なので、それを今後はなくせるようにしたいなと思っています


スタジオに到着






羽生:あ、ライヴなんだ
アナ:改めまして お帰りなさい でいいですかね?
羽生:うーん そうですかね はい 銀だけれどもw

アナ:
今日はものすごい羽生結弦選手が戻ってきたな
会場、テレビの皆さん、日本中が拍手で迎えました

羽生:
ありがとうございます
やっぱり本当に会場の空気感も、ショートからそうでしたけれども
沢山の方々が待っていてくださったんだなということを改めて感じましたし

もちろん、これまでの道のりっていうのは
結構苦しかったところもあり、すごい大変だったなて思ったところもあるんですけれども
やっぱりこうやって頑張って練習してきてよかったなという風にも思っています

アナ:
4ヶ月ぶりの実践のリンクで、今、違和感があったりとかはなかったですか?

羽生:とりあえず痛み止めを飲んでいる限りは特に何もないかなと
アナ:やっぱり飲んでるんだ

羽生:
オリンピックの時もそうだったんですけれども
オリンピックをやって、あの時もオリンピックが終わった後
1ヶ月ジャンプが何も跳べない状態から始まりっていう感じだったので

あれよりもひどいかなっていう状態ではあるんですけれども
でも休んでも仕方ないなっていう感じにもなっているので
うまく付き合いながら、体の状態も考えながら続けていきたいなと思います

アナ:
なんでスケートの神様は羽生結弦選手にそんなに試練ばっかり与えるのかねえ!

羽生:
でも今回銀メダルですごい今悔しいんですけれども
やっぱり強くなりたいなって純粋にこのスポーツに対して、今まだ思えているので

色々苦労は多々ありますし、せっかく楽しみに待ってくださっているファンの方々も
今、多分悔しいなと思ってると思いますし
怪我するたびに「あー」って思ってしまってると思うので
皆さんの思いも胸に込めながら、これからもっと結果を取りたいなと思っています

アナ:本田さん、今日のフリーの演技はすごかったですね

本田:立った瞬間、滑り出した瞬間の目力 それだけ集中してた

やってみせるユヅくん




羽生:メイクはしてないんですけどねw

アナ:近づくのが怖かった 自分ではどういう思いだったんですか、今日1日

羽生:
最初から最初のジャンプがうまく入らなかったので
そこを上手く修正しなくちゃなっていうことでいっぱいいっぱいではありました

ただ、なんか氷上に立った時に、自分はこの試合で勝つんだって
勝ちきるんだっていう気持ちを常に発しながら立ってたいなとは思っていましたね

荒川:
ショートとフリーといつもフィーリングを大事にされてますけれども、違いましたか?

羽生:
まず会場の温度が全然違ってて
今日は外も寒くて、ショートの日は外がすごく温かかったので
エッジ系がすごくはまらなかったんですよね
だからその感覚がちょっと難しかったですかね

アナ:我々ちょっと分からないですが、どういうことなんですか?

羽生:
サルコウジャンプ、アクセルジャンプ、ループジャンプですけれども
氷の表面の硬さがどうしても変わってしまうので
そうすると、うまく言えないですけど 何て言えばいいんですかね

シャリが固い寿司みたいな 分かります?
全部固い寿司を食べてる時の歯ごたえと
上は緩いのに。シャリが固くて、歯が刺さった瞬間に当たるじゃないですか

あの感覚がエッジ系のジャンプを入れた瞬間にカンって当たるんです
その横滑りというか、そういうのがあるので
それはアジャストするのが今回大変だったなと思う試合でした

全部柔らかければ、それはそれで美味しいなと思いながら滑れるんですけれども
そこが合わせきれなかったのが実力不足だなと思ってます

アナ:
今日はその「悔しい 悔しい」を何度もおっしゃってましたが
悔しいんだろうけれども、僕らからすると
来シーズンまたとんでもない羽生結弦選手が出現しちゃうんじゃないか
と思ってますけれどもどうですか?




羽生:
このプログラムの構成でサルコウ、ループ、トゥーループの構成ですかね
限界値かなっていうところが若干見えてきてるので

新しいジャンプ 話題としては4回転アクセルというのが
すごい言われると思うんですけれども

もっと氷に影響されにくいジャンプだったりとか
ルッツは跳べてはいるので、ルッツ、フリップ、アクセルも含めて
進化していきたいなとは思います

三田アナ:
「4回転ループは大会に向けて跳ばなければならない使命感がある」とおっしゃってました
そこまで羽生選手の気持ちを奮い立たせるものとは何なんでしょうか?

羽生:
勝ちたいが一番ですかね
やっぱりフィギュアスケートってすごい好きですし
滑る感覚とか、風になる感じとか
すごくスムーズに自分の足が滑っていく感覚っていうのは
陸上生活では体験しにくいものですし

スポーツを抜きとしてもすごく好きなんですけど
自分はスポーツとして感じている
強い選手に勝ちたい 尊敬している選手に勝ちたいっていう気持ちが
やっぱり一番楽しいなって思える瞬間なので
やっぱりそれをこれからももっと持っていきたいなと思いますし
今回さらにもらえたので、また頑張りたいです

アナ:
「自分のために滑ってもいいかな」とピョンチャン後はコメントをしていたじゃないですか

羽生:はい、してました

アナ:そこからまた火がついたという所ってありますか?

羽生:
なんか、シーズン最初の試合で思ったよりも不甲斐ない出来だったんですね
その時に「まぁ、いいや」って思えなくて

自分のために滑ろうと思っていたんですけれども
やっぱり勝つことが自分のためだなっていうことに改めて気づき
やっと自分らしく、自分のために勝ちたいって今思っているのかなとも思います

アナ:もう1回 勝負魂に火がついちゃった?

羽生:
ついてからだいぶ長いこといますけれども
ただそのついて、良くなって、怪我をして
またここに戻ってきて、負けてっていう なんか、まだ試練あるのかあ~!

アナ:本当にスケートの神様は意地悪だよね

羽生:
でも本当に今回の試合は、彼が本当に強かったっていう一言に尽きると思うので
もうどんだけ多分演技が良かったとしても勝てなかった 実力の違いだなと思いました
なので自力を思いっきりつけて勝ちに行きます

アナ:記者会見ではオリンピックの話も出てましたけれども

羽生:
出てましたね 正直何も考えられていないです 北京に関しては
ネイサン選手は「あっという間に来るだろう」と言っていましたけれども

僕にとっては、足首を大事にしながら
でも足首を大事にしていると、腰が痛くなったりとか、膝が痛くなったりとか
本当にどうしても脆いところが出てきてしまっているので

色々大事にしながら、かつそれを大事にしない時も作って
なんとか色々進化したいなと思ってはいます




アナ:
荒川さんも経験あると思いますけれども
怪我とうまく付き合っていかざるを得ない状況になるんですね

荒川:
特に男子選手に求められる今の時代の高度なジャンプ
歴代チャンピオンになってきてる男子選手も
後にまた手術をしたりして、この競技をやっているので
いつまでやれるかというのは、羽生選手自身も分からない所が
本当にあるんじゃないかなと思いながら見守っているんですけれども
その辺りいかがですか?

羽生:
そうですね 自分自身もどこまでいけるのかっていうのは
ちょっと分からない状態ですね

その足首を1回痛めてしまって、その痛め方が大きかった

その後、どんどんダメージが溜まっていって
ちょっとした怪我でも、すごく大きな怪我になるようになってしまった
というのは残念なことですし、これからそのリスクとも付き合いながら
やっていかなきゃいけないと思います

本田さんもアイスショーなんかでトリプルアクセルとかやられてた時に
やっぱり骨折とかもされてるんですよね?

本田:
現役の時に足首を何度も捻挫すると、ちっちゃい捻挫が大怪我になるんですよね
それを誤魔化し誤魔化しやらなければいけない
あれだけの高度な技をやりながらなので、本当に大事にしてください

アナ:世界選手権が終わって、ちょっとゆっくりできるんですか?

羽生:
いや、できないとは思います
次の試合に向けて、足首の状態が本当に分からないので
何とも言えないんですけれども
また次の試合がすぐ来るかなと思ってて
そこはまだ明言できないかなと思ってます

アナ:ちょっとゆっくりしてもらいたいなと我々は思いますけどね
羽生:そうですね 足首次第ですね

アナ:
5年ぶりの日本開催でしたけれども
お客さんの雰囲気、最高だったんじゃないですか?


羽生:
本当に気持ちが良かったです 日本の会場って全体的に清潔ですよね
何してても、目に入ったところが全部きれいで
キス&クライもこんな感じ(桜)だったんですけれども
本当に一つ一つの細かいところまで綺麗だなと思いながら滑ってましたし

もちろん観客の方々の温かい声援とか
そういうものも非常に気持ちよく感じながら滑れたと思います

アナ:滑っている時に、例えばお客様の顔とかって見えるんですか?

羽生:
一瞬見えます 多分記憶には入らないんですけど 集中しているので
次のジャンプこうやって跳ぶとか こういう演技しようとかというのを考えちゃってるので
一瞬視界に映ってるのはあります
たまにこうやっている方とかいるんですよ(祈るポーズ




アナ:意外と見ながら演技してるんですね
羽生:視界に入ってるっていう感じですかね

アナ:お客様の成功した時の歓声は聞こえているんですか?

羽生:
ループは、降りた瞬間、一瞬集中切らしてるので、その時は「わー!」って聞こえて
なんかみんなホッとしてるなっていうのは感じていました

アナ:
4分間ずっと集中して何も目に入らない、聞こえないという状況かと思ったらそうでもない?

羽生:
トリプルまでは良かったんですよね 最初4回転2本跳んで
その後の後半、トリプルアクセルまで何とかなってたんですけれども

後半、4回転を入れ始めると1回切らないと
どこかしらで切らないと最終的にまた集中しきれないというのがあるので
メリハリをうまくつけてます、僕は

アナ:
逆に言うと本田さん、それだけやっぱりタフになってきて
一つのミスも許されない得点の付け方になってきましたよね?

本田:
今年からルールが変わって4分になったことでキツキツになったんですよね
そこでやっぱり切り替えの一瞬が欲しいのかなっていう

羽生:
だからそのいわゆる僕たちフィギュアスケーターの中では「休む」って言うか
呼吸をするパートがあるんですけれども
それが4分半から4分になったことによって
20秒ぐらいは確実にカットされてるんですよ

そうすると技の一つ一つの間の中でどれだけ集中を
切るまではいかないんですけど
呼吸をうまく使うかっていうのは、すごい考えなければいけないところですね

(あの腕をあげるところかな?

アナ:時間がちょっと短くなっただけでそんなに違うんですね

荒川:
これまでずっと4分半で自分のペースが出来てきているところを変えなければいけない
今シーズンの難しさっていうのは、どの選手もあるんじゃないかなと見てました

アナ:集中するところと、落とすところを自分の中で考えていくんだ

羽生:
はっきり言ってしまえば、自分にとってはトリプルアクセルは
ほぼ集中しなくても跳べますし
そういうところですよね

絶対集中しなければいけないジャンプ
例えば4回転トゥーループのコンビネーションに関しては
単体のユニットとして集中するんですけど
それをどうやって集中の波を作るかっていうのはすごく考えますね

アナ:じゃあ、トリプルアクセルの時は、次のことを考えながら跳んでたりとか?

羽生:
さすがに次のことは考えてないけど
とりあえずなんか滑る事を感じれば跳べるかな、みたいなぐらいには来てます、もう

アナ:すごくいい話を今日聞けてますけれども


質問コーナー

三田アナ:
今は桜の季節ということで、このスタジオにも桜のセットをご用意させていただいたんですが
この会場に来て頂いたお客様からの質問が書かれています
是非羽生選手に選んでいただいて、その質問に答えていただけたらなと

羽生:何個ですか、これ?
アナ:まず一つ選んでいただいて
羽生:じゃあ、真ん中から

Q:ゾーンに入ると言いますが、どんな感じですか ミキ(40代)




羽生:
僕の中でなんですけど、無意識で跳べるような状態になってれば
ほぼ、何て言うかな、冷静に風を感じたりとか

すごいエグイことを言いますけれども
眼球がどういう風に動いて、どこを見てて
お客さんの視線がどこ向いてて、どういう力が働いてて
自分はこれをこうしていけば跳べるみたいな すごい細かいところまで

アナ:何を言うとるのかよく分からないw

羽生:なんですけど なんかそういうところが感じられる




アナ:お客様が何をしていて、無意識にどう思てるかってことですか?

羽生:悪意とか善意とか 全部伝わってきますね 全方向から(驚

(テニスでも言われるけど、無になる状況だと思ってた
 周囲が完全にシャットアウトされて、自分の雑念も消えて
 本来ヒトの持つ能力が自然と発揮されること

アナ:
あの人は僕にとってすごくいい思いを感じてくれてるけど
あの人はちょっと違うな、とか分かるってこと?

羽生:何か刺さりますよね
アナ:でも今日の会場は、すごいプラスのエネルギー

羽生:あったかかったです でも、今日は全然ゾーンに入ってないので

三田アナ:
これまでの演技でご自身がゾーンに入ったなっていうものは、今思い出す限りありますか?

羽生:やっぱり2017年ですか ヘルシンキの世界選手権 あれはすごい入れましたね

アナ:ピョンチャンは?

羽生:
ピョンチャンは中途半端なんですよね、自分の中で
ショートはちょっと入ってるんですけど
フリーは入りきれてないと思います、あれは




Q2:衣装のこだわりポイントはありますか?




アナ:
コマーシャル中にゾーンの話がエグすぎて
一生何回ゾーンに入るかとか すごいんですね、皆さん 一生何回あるかないか?

羽生:そうですね 「擬似的なゾーン」には入れますね 無理やり作るみたいな
アナ:本当に入るのは一生のうちに何回あるか?
羽生:眠いですもん ゾーンに入ってる時 眠い・・・みたいな

アナ:2つ目の質問 今日はゴールドと黒の衣装




羽生:
銀だったなー 抉られたw
本当に金メダルの似合う衣装だなと思ってます、あれは

デザインとか着心地とか そういうのはやっぱり
まずはスポーツとしてなくてはならないので

第一に動きやすい 全方向にのびる 重さの偏りがないとか そういうのはありますね
あとはまぁ 僕はそんなに注文はしないんですけど
とりあえずなんか物語とかじゃなくて、曲に合わせてっていうような感じにしてます

アナ:
今回はプルシェンコさんをモチーフにした♪Origin ということで
衣装のこだわりを VTR でもご紹介したんですけれども

全く違う解釈でスケーティングしてるっていうところもあって
トータルで今シーズンはいろいろプルシェンコさんへの想い
っていうのがあったと思うんですけれども その辺りどうですか?

羽生:
そもそも、この曲を使いたかった理由っていうのは
プルシェンコさんがやっててかっこいいなって思ってた純粋な童心(?)なんですよね

だからそのプルシェンコさんがやってた
「ニジンスキーに捧ぐ」というタイトルの(聞き取れず?)を滑るっていうよりも
自分が滑りたい、この曲かっこいいって思ってる気持ちが前面に出てるんです

アナ:子どもの頃の気持ちが全部出てる?

羽生:
だからなんか、子どもの頃の自分が最終的にここまでたどり着けたらいいな
みたいな感じがちょっとあります

アナ:
じゃあ小学生の羽生結弦君に言えるとしたら「今やってるよ」って言ってあげたい?

羽生:
そういう感じですね
ただ、多分、本当にちっちゃい頃の自分はめちゃくちゃ厳しいので
多分こんなんじゃ許してくれない
「こんなのでプル様と同じ曲を使ってんじゃねえよ」って言いますよw

アナ:今の羽生結弦くんはどうなの?
羽生:もういっぱいいっぱいですw

アナ:でもその辺り、限られた人しかできないですものね?

荒川:
少年時代から考える角度とか、高さが全く違うんだなっていうのが
インタビューさせていただくと本当に感じるので

当初からオリンピックって、全競技人生を賭けていくと思っていたんですけど
「金メダルは2回とるっていうのは最初から当初にプランとしてあった」
ていうのがもう、最初から見ている位置が違うんだなと感じるところですね

アナ:これから羽生結弦選手に来シーズンに求める事っていうのは?

本田:
やっぱり 今日の「圧」 興奮を続けて欲しい
ホワっとしたのじゃなくて、会場中を掌握するような感じですよね
巻き込む演技もまた見せて欲しいなと思います

アナ:
今日、会場が羽生選手の気迫で完全に包まれましたよ さいたまスーパーアリーナ

羽生:
なんかね やっぱ そういう風にならなきゃダメですね
オリンピック2回とってるっていうのは
そういう風にならなくちゃいけないなとは思いますね
残念ながら銀メダルだったんですけれども

アナ:♪Origin じゃないですけど もう一回原点に戻ったと言うか?

羽生:そうですね 本当に強くなりたい気持ちがめちゃくちゃ強くなってます

アナ:
とんでもない羽生結弦選手も来ますよ、これは!
今日は冒頭4回転ループだったんですけれども、見事に着氷して
あそこでノっていったっていうのはあったんでしょ、やっぱり?

羽生:
そうですね 自分の中で練習の段階から
4回転ループ以外はそんなに心配しなくていいって思ってましたし

最初のループ跳べてしまえば、そのまま勢いでノーミスできるなって思ってたので
実際はちょっとミスがあるんですけれども
ほぼ自分ができることはやれたかなと思っています

アナ:あれは綺麗だったですね 僕らの目の前でしたけれども

本田:浮き上がった瞬間いったと思いました

羽生:いけたかもしれないですけれども、綺麗ではなかった

アナ:
4回転アクセルという話も出ていますけれども
来シーズンに向けてはどうしましょう?

羽生:
いろんなジャンプをやりたいです
本当にいろんな選手が4回転という種類の壁を越えていって
いろんな種類をやっているので
僕はアクセルの壁を越えたいですし
アクセルの壁を越えるんだったら、全種類目指したいなと思っています

アナ:コマーシャル中にも、荒川さんに「すぐ練習したい」って

羽生:
でも足首が! 足首痛くなかったら今シーズン多分練習してたんですけどね、ちゃんと
やっぱり難しいですね

アナ:
我々としてはゆっくり休んでいただきたいですけれども
来シーズンも日本中が、世界中が、羽生選手を期待しておりますので
是非怪我に気をつけて また我々を感動させてください
お疲れのところ本当にどうもありがとうございました

羽生:ありがとうございました





試合だけでも相当なエネルギーを消耗して
その後、インタビューや会見の義務、特別番組まであるから本当に大変だねえ!
お疲れさまでしたー!

記者会見でネイサンに深々と一礼したって記事を見たけど、それは映らなかったな




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落語「昭和芸能史」林家木久扇@日本の話芸

2019-03-25 12:56:31 | テレビ・動画配信
講談「伊達政宗の堪忍袋」一龍斎貞花




挨拶が遅れたためにとんだことになることがある

伊達政宗が豊臣秀吉の「小田原攻め」の時
遅れて切腹すると謝る伊達に
秀吉は、石垣山から難航不落の城を見せて
首に扇子を当てたという話

参勤交代の話
金を使わせて武士の力を衰えさせようという幕府の作戦
禄高の1/4が取られるため、道具などは現地調達 走って宿泊費を浮かせたりした
宿場では全員が出迎えることと決められた

仙台の伊達がやってきた
食事に招き、その太鼓もちを言いつけられた旗本連中は怒る
「殴ったヤツにご馳走しよう」
乱暴者のカナモチが手をあげる 「2つは殴ってみせる」

当日、62万石の伊達がきた
着物の柄を自分でデザインした風流人 伊達者
書類も自分で書いて、今も残っている ローマの文明も取り入れた策略家
病気で目をやられ片目 独眼竜政宗と呼ばれた

カネマツは殴る理由を考える
頭を自分で当てて、それを伊達のせいにして行列を止めて2つ殴る
斬られるかと覚悟したらそのまま行った

その後の酒盛り 余興が始まる
伊達はご機嫌 カネマツを呼ぶ
腹を据えて伊達の前に出ると
返礼として舞ってみせる もっとも好むのがソガ

有名なあだ討ちの話?
源頼朝に仇を返そうとする兄弟
女性のかぶりものをして襲おうとした男はゴロウマル
11歳のイヌボウマルが父の敵をうった
(この辺はよく分からなかった

わしにも多くの慕ってくれる家臣がおる
戒められても仕方ない 互いに未練は持ちたくないもの
名刀をカネマツにやる 伊達が大きく見えて震え上がる

いかに国を栄えさせ、民を守るか
伊達は家督を譲り、70歳で亡くなった

家の存続に苦労した
もしあの時、伊達が斬っていたら、幕府に潰されていたことだろう

(喋りの内容が難しいが名将の話か


落語「金婚旅行」春雨や雷蔵@ニッショーホール




私は亀有の生まれで、江戸っ子というより端っ子w

キノコが豊作 バカマツタケは松茸にそっくり
人工栽培に成功したため安く買えるかも
名前の由来は、1ヶ月前に芽を出すから

学者の名前の付け方は乱暴
埼玉の子ども動物園に世界で一番小さいシカ プーズーがいる

うり坊みたいでかあいい!




世界で一番ナマケモノのシカは噺家 日本に棲息している
サービス業 笑業 入門すると名前をつけてもらえる

お相撲さんは四股名
タカヤスは高いのか安いかはっきりしてほしい
バーサンスッテンボルト?なんて痛そうな人もいる

お年寄りは大概、股関節を折りやすい
骨折率が少ないのが北海道など 多いのは中部、関西など
納豆のせい 骨に粘りがなくなるから

納豆で有名なのは水戸
水戸光圀は食通 日本で最初にギョウザを食べた

伊能忠敬は全国を歩いた 74で亡くなった 当時では長生き

葛飾北斎も90まで生きた
「あと10年生きれば本物の絵師になれたのに」と言って死んだそう
小布施にパトロンがいて、逗留した 当時は歩いて行った
(だから美術館があるのか!?

なにか催しがあると、8割方おばあさん
おじいさんはあまり笑わないが前に座る 即身仏に見える
カラオケ大会になると、元気のいいおばあさんが♪リンゴの唄 を歌う
♪臨終の唄 に替える

金婚式の夫婦が増えた
50年前に新婚旅行で行った場所を訪ねても
すっかり景色が変わっていてガッカリする場合が多い
運のいい方は湯治場に行き、そのまま残っていたという話

新婚旅行の温泉場に来る
耳の遠いおばあさんを呼ぶおじいさん

最中が懐かしいと食べると餡子も同じと驚く
最中の皮が口の中にくっついて、手で取るおばあさんを見て
おじいさん:ばあさんは変わっちまったよ

宿の中も外の景色もそっくりそのまま
大広間で宴会をやっている

おじいさん:
50年前と同じ行動しないか?
内風呂に一緒に入る前に
部屋の真ん中で裸で抱擁したっけね

おばあさん:あん時は若かった なんです、いい歳して

仕方なく着物を脱ぐ妻 「ひーのーふーのみー」
おじいさんは神経痛で座布団につまづいて転び、2人はすれ違う
2階から落ちてしまうおじいさん 芝生の上ですり傷で済んだ

おじいさん:
着物を放っておくれー 耳が遠いからなあ
誰か来るよ 植え込みに隠れて番頭さんを呼んで事情を話す

番頭さん:
仲がよくて羨ましい あ、そういえば!

妻は廊下をつっきって大広間に飛び込んだ
宴会の真っ最中で年増のストリッパーが来たと皆喜んだ
泊まり客:高齢化が進んだな

宴会の幹事が話があると来る

おばあさん:
お膳を3つも蹴飛ばした文句を言いに来たんだよ

幹事が入ってきて謝ると、お礼を言われ、出演料をもらい
アンコールを要求されて断る

おばあさん:いい思い出ができました でも心臓は早鐘のようでした
おじいさん:それがほんとのキンコン旅行だ



落語「昭和芸能史」林家木久扇




スーパースターの林家木久扇でございます
60年やってる 入門して見習いをして再入門した
浅草の長屋に行った 師匠の真似 名前をもらう

怪談をする人だと知らなかった
兄弟子が来て、木材を日に干してる
「幽体やるから用意してる お前がやるんだよ」

師匠:
お前、幽霊になったことあるか 幽霊やってみな
体を斜めにして、こうやるんだとやってみせる 上手いねえ

お面をかぶる 血が口から垂れてる 面の中で突起をくわえている
高座と客席2体出る なるべく若い女性のところから出る
暗い所にかがんでいた 照明を向けられて立ったらキャーとも言わない
お面を逆さまにかぶってて失敗した

番頭さんとよく映画をよく観た 『鞍馬天狗』

空襲で家が焼けて、荻窪に引っ越した 小売商をやった
西荻館に3本立て エノケンなど観た

当時は田舎だった トイレが汲み取り式
冷房も暖房もない 夏はトイレのニオイがくる
脱臭剤をあちこちぶら下げて、面白い映画を泣きながら観た

鞍馬天狗 嵐寛寿郎 カッコよかった
新東宝映画 お正月映画 満月の晩の一騎打ち
寛寿郎さんは顔が長かった

セリフを真似る 覆面をしていて何を言っているか分からない
相手も「およよ およよ」

GHQによりチャンバラ禁止令 あだ討ちが禁止だった
時代劇スターがヒマだった

戦後、時代劇解禁第一作『旗本退屈男』
みんなカメラに向かってセリフを言ったりして芝居がくさい

1000万円の女性の衣装を男用にあつらえて石鹸会社のマークがついてる
とても正気の沙汰じゃない
ツバをかける ツバ競り合い

東横映画 『遠山の金さん』
長崎にも行っちゃう その間、江戸の治安はどうなるのかフシギだった

夜中に船大工に化けてる
昔の職人は15時頃に仕事をやめる てめえが一番怪しい

セリフが途切れ途切れ 昔の大スターは何ゆってるか分からない
「おっと おっと」
「江戸の隠密に違いない」 暗殺隊が来る

「武士であろう?」
急に金さんが怒り出して、金糸銀糸のふんどしを見せる
一人3分喋るのをみんなが聞いている

昔はテレビがないからラジオ ダイヤルが3つ
父は警防団の団長 空襲は夜の9時頃から

NHKのアナウンサーの真似
ラジオの中がホコリだらけで何を言ってるか分からない

サイレンが鳴り、小学校1年生 怖かったですね
「ウウウウウウーーーーーーー!」

上空にB29が来ている 厚木飛行場から飛行機がきて迎撃する
日本橋の上空で空中戦

終戦 東京はまったいらになり富士山が見えた
リンゴの唄 が流行った
みかんの花咲く丘

世相も変わった 引き揚げ者がかえり、アメリカ兵が歩いている
学校給食が始まり、クジラの缶詰が配給された スキムミルクは不味い
闇市 買出し部隊 検察が入って取り上げられた

フジヤマのトビウオ 金メダルをとって元気づいた
(大河「いだてん」の阿部ちゃんの役の人?

エノケン・ロッパの新馬鹿時代

電車が混むのは当たり前
押されて揉まれて目がまわる
やっとこ気がつき降りたらば
ああ、ちがったネクタイ締めていた
ちょいーといけます、いただけま、す、な!

エノケン先生が大好きで1回観て覚えました

昭和22年になったら暗い歌が流行りだした
星の流れに 子どもが覚えちゃって 「こんな女に誰がした~」
港が見える丘 昔の歌は前奏が長かった なかなか歌が始まらない


すごい時代に生きてきたんだなあ 貴重な語り部



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朝ドラ『まんぷく』 第25週 「できました!萬平さん!」

2019-03-25 12:55:31 | ドラマ
朝ドラ『まんぷく』 第25週 「できました!萬平さん!」

脚本:福田靖

出演者:
安藤サクラ、長谷川博己、松坂慶子、内田有紀、松下奈緒、要潤、桐谷健太、大谷亮平 ほか

ナレーター:芦田愛菜(語り)

主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪



【内容抜粋メモ】

スクランブルエッグをフリーズドライで試すと「美味い 採用だ」とマ
ネギとスクランブルエッグ

マ:肉だ スープに深みを加えるものがいい 僕が作ろう

神部:エビは? 華やかになります 丸々入って高級感も出ます

いろんなエビを試すチーム
エビは世界に2500種類いる


レオナルドは帰国して安心する鈴

肉を作るとまた家にいろいろ持って来るマ

うわ、パーラー「白薔薇」にも太陽の塔がある! ほかの人形も可愛い
壁に飾ってある映画のポスターも何気に気になる






ダイスケはここのオムライスが大好き
神部は会社でラーメンをたくさん食べるから家で夕食を食べない

タダヒコは弟子・名木のことで悩み続けている
この名木役の俳優さんは大人計画なのか/驚 上川周作さん




名木:画材屋でバイトしてるジュンちゃんが好きになってしまった
恋の相談をタにする 「告白しろ」と言うタ

肉に大豆を混ぜるフクコ 野菜も混ぜ込むという
フ:一緒に手伝えるのが一番楽しい

真一が社長代理をしている


肉が2週間で完成 いつも思いついてから出来上がるまで仕事が手早いなあ






フリーズドライで試してみる
見た目がだんだん今のと近づいてきた

これでもまだ彩りが足りないとマ
マ:今までより美味しい あとはエビだな
200種類試してもまだ味、色、完璧なものがない





小倉純をタダヒコらに紹介する名木
タの大ファンで美大卒
名木よりタダヒコ目当てでは?

名木は純にアトリエを見せて調子にのってる
タカ:本当に名木さんのこと好きなの?





今度はヨシノが「夫コウスケが子どもの相手をしない」と愚痴る
どこも同じ 釣った魚にエサはやらない、だっけ?
マのせいだと言うヨシノ

フ、カツコ、鈴で話しているとお腹に激痛が走る鈴
救急車を呼んで総合病院に運ばれる

医師:
虫垂炎かもしれない もしかしたら内臓が逆転しているのかも
命に関わるかどうかまだなんとも とりあえず抗生物質を投与して様子をみましょう

医師が頼りないというマ
鈴は80歳 に見えない!






ダイキュウホテルの最高級レストランのシュリンプカクテルが美味しかったという神部
飲み物とエビて! そこで使われているプーバランというエビを調達
ゆでると赤くて色も形もいい





フが病室でサキのユメを見る

サキ:
大丈夫よ お母さんはきっと治る
もし治らなくても私がいるから心配しないで
こっちの世界も楽しいんやから

意識が戻る鈴
鈴:私はもうダメ ユメに源義経が出て川の向こうで手を振ってた

エビのフリーズドライが完成した話をしても喜ばない




セラもみんなで試食 「美味い、食感もいい」
セラは食レポもなく夢中で食べるが
セラ:100円で売るのは絶対反対

カップの形、フタ、デザイン まだまだ課題はある

パーラー「白薔薇」にあるタダヒコの絵があると自慢する名木
マ一族の御用達だと自慢するアキラ

タダヒコ、シンイチも鈴のお見舞いに来る
まだ病名も分からない
タ:お母さんがいなくなったらこの世の終わりだってみんな心配してるんですよ

家でもヌードル試食

鈴のユメでサキがタとシと「万博に20回も行った」と話していて、声をかけると
サキ:ちょっと黙っててお母さん やっぱりアメリカ館の月の石は絶対観るべきやわ
2人にチケットを渡す(まだ開催してるの? 長いね




鈴:サキが私のこと全然心配してくれないの と泣く

フタの話で
フ:貼り付けたら?

マ:
昔、アメリカの出張の飛行機の機内食で出て来たマカデミアナッツの容器のフタだ

フ:どこかにとっといたはず(なぜ食べずに押し入れにある?

マ:
これを使おう! 役に立てたどころじゃない
お前がいなければまんぷくヌードルは出来なかった!






マは鈴にまんぷくヌードルのことを喋りまくる
鈴:早く仕事にいってらっしゃい とそれとなく追い出すw

サキのユメをフに話す
今度はサチらが出てきて絵を描いてと言われたユメを見たと泣く

もうフタの試作品が出来て、セラらに見せる
輸送の際、中身がもれないようにカップの周りにさらに「シュリンクパック」すると話すマ
それも食品業界ではやってない

製造ラインを作るのが大変だから100円の価値がある
それでもオカも100円は高いという

カ:カップの底の麺が粗いから底にぶつかって折れてしまう問題がある と指摘








名木がまた絵を見せる
まだ似てるけど、前より自分らしさがあるかも
モデルはジュン

タ:出来てるよ 君の絵になってる
また泣く名木

カツコ:愛の力は偉大やわ

タ:
僕は違うけどね
戦争体験や、目をやられたこと、ヒデコから受けたインスピレーションやったり・・・

一番いけないことゆっちゃった

カツコ:私は関係ないの?
娘に止められて気づいてももう遅いw


また麺を揚げるところから家でやり直すマ
フが小さいカップに入れて取れないと言うと
マは底にハサミを入れて中を見ると隙間が出来てる
そんなにフが全部開発に関係してたかは分からないよ






マ:
麺を大きめに作り、カップの中間に固定する
圧がかかり輸送中にカップが潰れることも防げる

こうして企業秘密を全部話しちゃっていいの?

鈴はクスリが効いて、痛みはないが、まだ違和感がある
フとサチが話しているとまた激痛に苦しむ鈴
「腸が破れて、今から手術だ」とマに電話する

(私が逝く時は、痛みも意識もありませんように/祈×∞

医師:
手術は無事終わりました 大腸の一部が破れた
開腹手術をしたら「大腸憩室症」という命に関わる病と分かった
縫合したので3週間ほどで退院できると思います

目が覚めると何があったか覚えてない鈴
今みたく鼻からチューブとかなくて良かった!
鈴:切腹したの!? 怖い・・・

1週間後 鈴は順調に回復


麺の問題は解決したが、ベルトコンベア方式の製造ラインに乗せた時、安定させられないと分かる
麺を落とした時に真っ直ぐに入らなかったり、固定出来ないとまた問題発生

何度も上から落としてみるマ

パッケージデザインも決まらない

シはタのアトリエを訪ねる まさか名木に?!
パッケージデザインを考えて欲しいとタに頼んでカップを渡す
「新しくて、洋風で、世界に通用するような」というマの要望

セラも鈴の見舞いに来る
鈴:なにか企んでるの?
セラ:退院して家に帰ったらマに言ってください 100円は高すぎる! また仕事の話


その夜
今度はマが妙なユメを見る これはベルトコンベア?




ほんとに家のセットごと回してる感じ
悪夢で目が覚めてひらめき、早速出ていく
カップをかぶせるってこと?

マ:麺を固定して、カップを落とせば固定できる





製造ラインの設計図を見せる森本
麺生地をこねる所からカップを包装するまで
1分間に50個の麺を詰められる
10月までには出来そう

タに電話するとデザインは若い名木に任せているという
タ:彼にはセンスがある

パニックになっている名木
名木:何も思いつかない!




「あなたなら出来る」と呪文をかけるしのぶ
しのぶ:これをキャンバスと思って どんな絵が見える?


退院した鈴が家に帰る
フ:サキが何遍もユメに出てきて「大丈夫」て言ってたから
笑顔が戻る

カツコらも退院祝いに来る
改めて女性が多いなこの家って





名木がデザインをマらに見せる 見慣れたいい感じ みんなにも好評
マ:これでイイ
泣いて喜ぶ名木

2週間後 ついにまんぷくヌードル完成
セラと値段の交渉




マ:
これからは核家族化の時代です
日本人の食は大いに変わる
家族揃ってではなく、個人が好きな時間、好きな場所で、1人で食事することが増えるはず

そういう時、調理もカンタンで、安全なインスタント食品があれば
まんぷくヌードルには100円の価値があるとみんな理解してくれるはずだ
これは変えません

まんぷくヌードルはようやく店の棚に並ぶ




最終週で鈴さんが逝ってしまうのか・・・
あまり寂しい終わり方になりませんように


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