部長室だより

部長室から日々の様子をお伝えいたします。

栃木県の名物

2012-06-26 08:54:53 | 日記

 本日6月26日は、我が栃木県の名物と言われる「雷」の記念日となる。その由来は、
930年に京都平安京の清涼殿(天皇の住まいである御所)に落雷があり、大納言の藤原
清貫が死亡した。時の醍醐天皇は、恐怖のあまり寝込んだと言われている。この落雷
は、菅原道真の祟りによるものと信じられ、以来、道真は名誉を回復して学者としての
能力を評価されて、学問の神様と呼ばれ全国各地の神社に祭られることとなった。

 夏になると、栃木県では頻繁に雷に多く出会うことになる。雷は金属に落ちると信じ
ている人は多いが、実際には違う。
 例えば、ゴルフ場で4人でプレー中、雷が落ちるのは一番身長が高い人の頭であると
いう。さらに身につけている金属を通り地上に落ちる。その時、金属の熱により黒く火
傷の後が体に残るわけです。だから、平地で雷に遭遇したら伏せているのが良いという。
そして、高い木があったら真下ではなく、少し離れた場所で伏せているのが一番安全で
あることが分かった。車にも雷は落ちるという事例もあります。

 私たちは、雷都と言われる宇都宮で学校生活を送っているので、身近にある「雷」に
関する正しい知識を持って、日々の生活を送りたいものですね。

【雷の風景】




 

名作の背景

2012-06-25 08:22:36 | 日記

 先週土曜日の6月23日は、明治40年(1907)に文豪夏目漱石が『虞美人草』の
連載を朝日新聞で始めた日である。名作には、何らかの歴史的背景があるという。虞
美人草は「ひなげし」のことで、その虞美人とは、「四面楚歌」の故事で知られる楚王・
項羽の愛人虞を指す。非常に美しい人だったようだが、美人と称するのはそのためで
はなく、当時の女官の役職名の1つであった。
 劉邦の漢軍に敗れ、祖国へ撤退を続けていた項羽の楚軍は、ついに垓下の地で包囲
されてしまう。そこで敵の兵士たちが故郷の楚の歌を歌うのを耳にした項羽は、「祖
国の楚も敵に落ちた」と判断し、虞に辞世を残し自決覚悟で敵軍に討って出たという。
これが「四面楚歌」の起こりである。最愛の人が死ぬ覚悟であることを知った虞は、項
羽出撃後自決する。その血は大地にしたたり、その場所に毎年可憐な花が咲いた。それ
が虞の生まれ変わりと言い伝えられ、虞美人草とよばれるようになったという。
 このイメージを持って漱石は『虞美人草』を執筆し、小説の主人公も恋に死んでいく。
歴史のエピソードが小説の根底にあって、創作される場合が多いことを知った上で、小
説を読んでみると、新たな発見があるかもしれませんね。

【夏目漱石全集~虞美人草~】





【学研漫画『世界の歴史』3の垓下の戦いの場面】




平和を考える

2012-06-23 15:58:33 | 日記

 1894年の今日6月23日、フランス人グーベルタンの発案によりパリにて、国際オリン
ピック委員会(IOC)が創立された。今年7月にはロンドンオリンピックが開かれ、作新
中等部の先輩である萩野公介選手が、水泳2種目で活躍する日が待ち遠しい。
 オリンピックは平和の象徴であり、私たちにとって楽しみなイベントである。しかし、
この近代オリンピック開始を宣言した日は、実は悲劇の日でもあったことを忘れてはな
らないと思う。1945年(昭和20年)の本日、アメリカ軍の総攻撃により、沖縄守備隊が
全滅した。アメリカ軍が沖縄に上陸して3か月目のことであった。日本陸軍約8万人、海
軍約1万人が戦死し、非戦闘員である沖縄住民約10万人が犠牲となった。この10万
人という数は、当時の沖縄県民人口の約3分の1という数であったという。
 私たちは、日本の終戦・平和への道のために犠牲となった沖縄県民の尊い命に対して、
本日は平和の有難さを噛みしめながら、心の中でご冥福を祈ろうではありませんか。

【今年度3度目のMDの風景~「平和への祈り」を残した聖フランチェスコの話~】








梅雨と女性

2012-06-22 08:20:08 | 日記
 梅雨の雨が日本人に与えている影響は大きいと言われている。日本の水資源への
三大供給源は、梅雨と台風と雪である。この梅雨と夏の高温が、日本人の主食である
稲作を可能にしているのである。梅雨期間の約40日に降る雨の量は、1年の約20~30%
であるという。梅雨が空の水道と言われるゆえんである。
 梅雨はなぜあるのだろうか。この時期は、ヨーロッパにおいてジューン・ブライト
(6月の花嫁)の快適な季節である。梅雨の原因の一つに、チベット山脈が大きな役割
を演じている。チベットは、冬の季節風や雪にも関係しており、これをなくせば、日本
の梅雨も冬の雪も無くなってしまう。
 文学者には、雨の好きな人が多い。谷崎潤一郎、室生犀星、佐藤春夫等、皆雨好きで
有名なのだという。この時期は、休みの日を利用して家でじっくり読書でも良いかもし
れない。
 雨の日は、女性が美しく見えると言われる。何を根拠にしているのか。女性にとって
みれば、湿度の高い日は髪などやっかいなことの方が多いようだが、美肌のためにはこ
の湿度が重要なのである。素肌の美しさは、美人の条件である。美肌の条件は、湿度の
年変化が少なく、気温は皮膚のマッサージ効果のため、変化が大きい方がよく、紫外線
は少ない方が良いことだという。梅雨も美肌のためだと思えば心地よく過ごせるのでは
ないでしょうか。

【雨の日の下校風景】


一歩踏み出すこと

2012-06-21 08:42:24 | 日記

 最近ふと思うことがある。日本人としての自分には、何があるのだろうかと。
イタリア人には、家族と教会がある。フランス人には美しい言葉とファッションが、
イギリス人には、庭園がある。アイルランド人には、帰るべき故郷が待っており、
ユダヤ人には伝統が、スペイン人には燃えるような情熱が命である。ドイツ人には
意思という断固たるものが備わっており、黒人は音楽が拠り所である。では日本人
には何があるのでしょうか。
 日本人は、愛国という言葉を嫌う。たぶん他国を模倣してきた歴史があるので、
自分の国という気がしないのではないでしょうか。国を熱く語ることもめったにない。
かつて、日本はGDP世界第2位を長年維持してきたが、今は老後の年金でさえどうな
るかわからないとんでもない国に成り下がっているように見える。私たちは何の自
覚もなく、今日を迎えているような気がしてならない。
 一歩踏み出す勇気を持って、様々なことに挑戦していかなければならないと感じ
ている。その際に念頭に置いておかなければならない言葉がある。それは・・・・
『準備・工夫・我慢』であると思う。教育実習生の皆さん、頑張ってくださいね。

【教育実習生の教壇実習の風景】