ほりでぃ・キッチン

たわいもない日常を暮らす中で感じた
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「金曜日の妻たちへ」の時代を覚えていますか?

2009-11-22 23:37:34 | 徒然なるハナシ
この連休は、夫がインフルエンザではないけれど、
凶暴な風邪にやられてしまい、私も家に館詰め。

そこで、
録り溜めしておいたドラマを「一挙再生」することに。

CSスカパーで特集していた

金曜日の妻たちへ

もちろん、シリーズ一番最初のやつです。
キャストは、いしだあゆみ&古谷一行、泉谷しげる&佐藤友美、小川知子&竜雷太
テーマソングは、ボブ・ディランの「風に吹かれて」ピーター・ポール&マリーのカバーバージョン。

懐かしくて涙がでそうです!

このドラマが放送されたのは1983年というから、
実に、四半世紀も昔、私はまだ二十歳でございました…

そういえば、その頃、バブルの始まりと相まって、
不倫がブームになったっけ。
私の周囲でも、いっぱい不倫カップルがいたもんです。
(あの人たち、今はどうしているんだろうなぁ…)
そして、
ファッション雑誌などには、
「あなたは、金妻の どのタイプ?」
という占いのような特集も、よく企画されていましたっけ…

金妻といえば、郊外のおしゃれな一戸建てに住んで、
家族ぐるみでお付き合いする友達がいて。
不倫問題でガタガタはするけれど、
そこには生活感はないってのがセオリー。

シリーズ1作目の、
夜な夜な集合場所になる家の子どもたちは、聞きわけが良く、
9時になると、さっさと自分の部屋に行って勝手に寝る。

こんな小学校低学年の子どもって、いるんだろうか??

我が家の子ども達なら、
大人がいっぱい集まって、美味しそうな物を食べて、
大声で泣いたり、笑ったり、ののしり合ったりしていたら、
すぐに起きてきて「何何何?」と野次馬になること間違いなし。

その前に、楽しそうなことが起こりそうな気配の時に、
「自分の部屋に行きなさい」と言っても、
絶対に言う事を聞かなかったことだろう。

…ドラマだから、別にいいけど…

しかし、何といっても、
このシリーズのすごい所は、
あちこちで泥沼不倫を繰り広げているくせに、
全体的に
とっても清涼感に溢れているんです

泥くさい生活臭がなく、
郊外から都心に通勤しているのに、ラッシュで疲れている風でもなく、
いつもパリっとオシャレ。
家の中は、いつもスッキリと片付いていて、
子どもたちも身綺麗で(鼻なんか、絶対に垂らしていない)。
夫に加齢臭の気配はなく、妻に更年期の予兆はない。
命の母Aも養命酒もヒアルロン酸もルテインもブルーベリーも、
その存在は棚になく、
代わりに、バカラ風のグラスや、
お高そうなワイン、ブランデーのボトルがドデン!
(そういえば、バブル期に流行したカミュ・ナポレオンのブランデー。
今は、あまり見かけませんね)

とくに、このシリーズ1作目は、
夫たちは、仕事に悩むでもなく、
(竜雷太だけは、会社が倒産しかけた設定。でも、すぐに復活)
妻たちも、家計や子どもの教育問題に悩むでもなく、
(時々「家のローンもあるし」というセリフはある)
ただ、ひたすら不倫の心配をしているのでありますね。

なんか、平和です。
いえ、不倫は平和ではないんです。

でも、
「明日はリストラかも」と悩み、
「明日は喰えなくなるかも」と不安におののき、
「子どものイジメ問題」だの「心の病、大増加」だの「親の介護」だの…
生きてゆくための、切実な問題を抱えている、
今の現在のご時世に比べたら。

1980年代というのは、
平和で羨ましい年代であったのかもしれませんね。

今、放送中のドラマも、
あと20年後に観たら、
「あの時代は平和だったよなぁ」と思うのでしょうかね??

来月は、シリーズ二作目の「一挙放送」と
「ふぞろいの林檎たち」の再放送も始まります。

突っ込みながら観る、昔のドラマ。
かなり、楽しみなのでありますよ(笑)