ほりでぃ・キッチン

たわいもない日常を暮らす中で感じた
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京都のイケズ!?

2007-08-28 15:52:09 | お出かけのハナシ
お土産の整理をしていて、ふと思い出したことがあった。

それは、以前読んだ本のこと。
タイトルは
『京都人は日本一薄情か』(倉部きよたか著)

この本は、京都の寺で僧侶の修行をしていて、挫折した筆者による
京都案内が主な内容なのだが、タイトルに惹かれて読んでみたもの。
この本によると、かの有名な「京都のイケズ」は、
京都独特の街並みや、その歴史上、必要不可欠な自己防御手段として
人々に染み付いていったとのこと。
(詳しい内容が知りたい人は、是非、読んでみてくださいまし)

これを読んだときは、ピンとこなかったのだが、
先日の京都の旅で、ちょっとピンとくるものがあった。

それは、金閣寺のタクシー乗り場でのこと。
映画村まで移動するために、タクシー待機場に行ったのだが、
客待ちしているのは、すべて
初乗り640円の中型ばかり。

…こちらは娘とふたりだし。わざわざ高いお金を払ってクラウン乗らなくても
いいんだけど…と思い、タクシー乗り場の係り員らしき人に聞いた。
「小型でいいんですれども…」

すると
「小型でも1300円くらい、中型でも1500くらいですわ。
そんなん変わりまへんさかいなぁ」
「では、ここでは小型車には乗れないんですか?」
「そやなぁ、ここに今おるのは中型ですやろなぁ」

…『中型ですやろなぁ』って、そんなの見ればわかりますって!!

もう一度聞いた。
「小型は乗れないんですね?」
「そうですなぁ」

…言葉はやわらかしおすえ。しかし、まぁ、なんと毒のある嫌味な言い回し!

へん!こんな気取ったタクシー、こっちからお断りだいっ!!
火の国の女を、なめたらいかんばい!!

ってことで、表通りまで歩き、ちょうど来た
京都名物MKタクシーに乗りました。
(いやあ、このタクシーすごいですわ。
黒塗りのクラウンで、運転手さんがわざわざドアを開けてくれて、
おまけに、ちょっと珍しい「オムロン発祥の地」とか、
「吉田兼好の旧居」とか、何気に案内してくれて、
それで小型並料金で初乗り590円)

さすがのMKタクシー。
映画村まで1000円ちょいとで行けました。
気取った中型より、500円も安かった計算ですなぁ。

しかし、後で冷静になってみると、
どうも、この言い回しが、悪名名高い京都のイケズではあるまいか。

いや、わかりまへん。
もしかすると、ただ単に、「この田舎者の観光客が」と思った係員に
からかられただけかもしれまへんなぁ。

しかし、まあ、ちょっとだけ「京都」という古都の心に触れたような
気ぃも、したのでありますのえ~。