虚無交換日記

神戸大学将棋部の住人たちによるブログ

朝日アマ関西予選

2015-11-03 18:59:51 | NY

 

 こんばんは。一回生の名和です。朝日アマ関西予選に出場してきたので、その振り返りをしようと思います。

 今回の予選は、1勝通過2敗失格というものです。買っておいた昼食が無駄にならないように、なんとか予選は通過したいと思っていました。くじ引きの結果、予選1局目は、阪大のI田さんとの対局になりました。戦型は自分が先手で、相手の43戦法となり、打った5六角が働くかどうかが焦点となりました。

 そして上図をむかえました。ここで指した7六角が思ったよりも受けにくく、手ごたえを感じました。後手の駒組みに問題があったのかもしれません。以下は飛車を成り込み、玉の固さを生かして押し切りました。

 予選を抜けるとくじ引きで5つのグループに分かれ、トーナメントを行います。日々善行を積んだ甲斐あり、トーナメント一回戦はシードでした。そして二回戦ではK瀬さんとの対局になりました。自分が後手となり、戦型は相手の森下システムとなりました。

 

  先手が6八角と上がってから3筋の歩を交換したので、先後が入れ替わっています。ここで8四歩型を生かすために、9三桂とはねました。善悪はよくわかりませんが、後手としては満足だと思っていました。数手進み、右図のようになりました。ここから7七歩同桂7六歩となり、先手が受けにくい形になりました。先手はやや後手の攻めを呼び込み過ぎたようです。以下は何とか攻め切り、勝つことができました。

 三回戦では、Sさんとの対局となりました。これに勝つと2日目に残ることができます。自分が先手となり、再び相手の43戦法となりました。予選1局目と同じ戦型だと思って指していると、玉側の端歩を除き、上図の7六角の局面まで進んだのには、さすがに驚きました。予選1局目と同じように飛車を成り込み優位を築き、あとは着地だけとなって迎えた下図。

ここで5四歩なら同龍は7一銀以下詰みで、一手一手の寄りでした。 しかし実戦では手順前後で7一銀と指してしまい、6三玉で大事件の発生です。5四が抜けていることに全く気付いていませんでした。この後は、相手のミスにより、トン死で終局。図の局面でまだ五分ほど残していたので、しっかり考えるべきでした。ともあれ、2日目に残れたのでよかったです。

 2日目は準決勝から始まります。対戦相手は、O田さんでした。相手はアマ強豪であり、なんとかいい勝負に持ち込めたらと思い、対局に臨みました。自分が先手となり、戦型は相手の袖飛車風の向かい飛車となりました。先輩からそのような戦型になるかもしれないと言われていたのにもかかわらず、対策を何も考えていなかったことに後悔しても後の祭りでした。しょうがないので、玉頭は手堅く収め、久しぶりに棒銀を登板させることにしました。

ここで1五銀としましたが、その後この銀があまり働かず、形勢を損ねてしまいました。ここでは3四歩のほうがよかったです。同銀には2二歩があります。これならいい勝負だったと思います。そこから少し進んで右図となりました。直前に相手にミスがあり、形勢はほとんど互角になっています。ここで両取りに3一飛と打ちましたが、1二角が両取りを受けつつ先手玉をにらむ攻防の角となり、再び形勢を損ねてしまいました。序盤に時間を使いすぎたことがここにきて響いてしまいました。3一ではなく2二に飛車を下しておけば、1二角には2七飛成とできるので、先手も十分勝負になったと思います。また、6五歩から5五銀と駒を中央に使っていく手もあったと思います。どちらにせよ、1二角を味よく打たせてはダメな局面でした。以下は先手の攻めを切らされ、手堅くまとめられました。

 今回の大会を振り返ると、思ったより勝てたというのが正直な感想です。しかし、最後の対局には悔いが残ります。準備不足から時間が無くなり、チャンスを逃すという展開にしてしまったからです。準備をそれなりに行い、時間配分には気を付けなければならないことを痛感しました。

 今週の日曜日には、一軍戦があります。今のメンバーで団体戦を戦うのはおそらく最後になるので、しっかり準備して、団体としても、個人としてもいい結果になるよう頑張ろうと思います。

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