原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

予備試験最終合格発表

2011-11-12 | 新司法試験制度・情報など
ちょっと遅くなりましたが,予備試験の発表についてです。報道されている通り,受験者6477名,合格者116名,合格率1.8%,合格者平均年齢31.5歳でした。合格された皆様,おめでとうございます。目的が司法試験であることはいわずもがなですから,その目的達成に向けて邁進してください。不本意な結果に終わった皆様,今年の反省・分析をよくしたうえで,来年の試験の準備を着実に進めてください。

この結果についての個人的な感想ですが,合格者数がやや少なかったかな,と思います。200人くらいかな,と思っていました。200人という数字に根拠はないのですが,合格「率」として,3%くらいになるのではないかと思っておりました。来年以降,合格者が増えるかどうかはわかりませんが,予備試験ルートで法曹を目指すという道も新しい道として,とりわけ,現役の大学生中心に定着していくのではないかと思います。現役の大学生の方は,予備試験と法科大学院と両にらみで狙っていくのがいいでしょう。「両にらみ」というのは,予備試験にこだわりすぎては危険だ,ということです。予備試験は合格率からして難関ですので,法科大学院を経由した方が結果として早いということが考えられるからです。

LS経由で来年の司法試験合格を目指す受験生の皆様,来年以降は,予備試験ルートの受験生という新たな層が参戦することになります。今年に比べて116人以上の合格者増がある保証はありません。むしろ,昨今の合格者数を見ていると,来年も昨年までと同様に2050人程度に収まるというのが最も現実的可能性としては高いように思います。そうなれば,競争は激化することになりますので,万全の対策が必要です。

考え方としては,「予備試験ルートの受験生が加わろうが,自分は1000番以内で確実に合格するのだ。だから,影響などない」であるべきだろうと思います。確実に合格する受験生は,そのように発想するのだと思います。「発想」「物事の捉え方」って,大事です。

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