原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

大学等の法律サークルの皆様へ

大学等で、講演・定期試験対策講義・ゼミの講師をおこなっています。
講演依頼につきましては、辰已法律研究所(kika19@tatsumi.co.jp)までお問合せください。
※メール送信の際は「@」を半角にしてください。

■2016年度講演実績
・2016年04月20日 早稲田大学生協
・2016年05月08日 アジア法学生協会ジャパン学術交流会講演
・2016年10月18日 中央大学
・2016年11月11日 一橋大学
・2017年01月12日 慶應義塾大学

眠れないので,独り言。

2011-10-30 | 日記
どういう人が司法試験に受かりやすいか? 受かろうということにとどまらず,プロとして飯食っていけるようにと思っている人。 どれくらいの知識・スキルがあれば,クライアントは自分に対して,着手金として○○万円払ってくれるだろうか? 同じく,どの程度の知識があれば,市役所や弁護士会の法律相談で聞かれたことにぱっと答えられるのか? こういう発想をする人は,受かりやすいのだと思う。 司法試験って,捉 . . . 本文を読む

判決文と答案はどう違うか

2011-10-30 | 勉強法全般
ご質問の点である,判例(判決書)と答案はどう違うか,具体的に説明してみます。平成22年本試験(刑訴法)は,最判平成20年4月15日(平成20年度重判1事件)を素材としているので,それでやってみます。まず,最判平成20年4月15日の全文を掲載して,平成22年本試験の出題趣旨を引用して,その上で解説を試みます。長いですので,「おぉ,この点を勉強したい」という方,お読みください。 [最判平成20年4月 . . . 本文を読む

民事系論文のワンポイントアドバイス

2011-10-27 | 日記
大したアドバイスではないんですが,そろそろスタ論が民事系に突入するようなので,以下のアドバイスを。 「民事系,特に民法と会社法は,頭をひねるよりも条文を引くべし。答えは,条文から出すべし」 民法,会社法の特徴は,「条文が1000もあること」です。それを使えば,大抵の事案は解決できます。かつても述べましたが,法律問題の解決準則は,「一に条文,二に判例,三四がなくて,五に学説」です。条文引用の少な . . . 本文を読む

久保投手の話(報道ステーションより)

2011-10-26 | 日記
今,報道ステーションを見ていました。そうしたら,久保投手(巨人)の特集が。 今や,巨人の不動のストッパーとなった久保投手は,いわゆる松坂世代。東海大を経て,03年に巨人入り。将来のエースとして期待されるも,好調・不調の波が激しく,それから,精神面の弱さもあって(「打たれたらどうしよう」とか「ここで四球を出したら怒られるだろう」とか思っていたらしい),07年からは二軍暮らし。二軍でも思うような結果 . . . 本文を読む

論文の壁(論文の段階)

2011-10-25 | 勉強法全般
短答の壁というか,ステップアップへの段階はかつて書いたところですが,今日はその論文版を書いてみようと思います。各段階と,その処方箋を少し。 <ステップ1>法律論文の体裁をみたさない 答練の採点をしていると,1割くらいはこういった答案がでてきます。比喩的に言うと,「作文」「大学入試小論文」的な答案です。要するに,法的三段論法を遵守できていなかったり,論理性に欠く(印象・感覚的結論を導く)答案です . . . 本文を読む

リクエストがあったので…

2011-10-24 | 日記
平成22年・民事の答案です。作成日は,試験終了直後(出題趣旨等発表前)で,修正は加えていません(微修正があったほうがいい個所がありますが…)。講座で使用したものは基本的にブログで公開すべきではないと考えていますが,これは無料講座で使用されたものであること,講座から既に1年4か月が経過していることから,受験生の皆さんに参考になればと思い,ここに掲載しておきます。参考程度にお読みください。 [第1問 . . . 本文を読む

それでも判例から出発する(論文アドバイス)

2011-10-20 | 勉強法全般
突然ですが,平成22年の民事系・設問4(1)の問題はぱっと出てくるでしょうか?ぱっとは出てこなくても,言われれば思い出せるレベルの過去問分析をしておきたいところです。概要,次の通りの問題です。 A(借主)は,Fから借りたのは1500万円だと言っている。F(貸主)は,Aに貸したのは2000万円だと言っている。Aは,Fを被告として,1500万円を超える債務は存在しないことの確認を求める訴えを提起した . . . 本文を読む

受験期間は「下積み」だと思う

2011-10-19 | 勉強法全般
今日は,時間もないので,あんまり長くは書かない予定で更新スタートです。 司法試験の受験と言うのは,恐らくは人生で最も過酷で厳しい試験に挑んでいるということだと思います(二回試験の方が精神的には過酷だと思うんですが:苦笑)。覚えることは山ほどあるし,できるようになるためには,えらい量の演習が必要です。「普通にやったら受かったよ」というのは,合格者が回顧的に言う事で,受験生にとっては通有性を有しない . . . 本文を読む

完全答案作成のススメ

2011-10-18 | 勉強法全般
司法試験には,法務省発行の公式ガイドブックがあります。いわずもがな,出題趣旨,採点実感,ヒアリングです。これらに書いてあることに間違いはないはずです。これらに沿って書くことが,最も確実な合格答案の作成法です。 しかしながら,受験生にとっては,「これらに沿って書く」ということが非常に難しい。それが証拠に,出題趣旨等では,毎年,繰り返し述べられていることがある(表現は違う場合もある)。 なぜか?そ . . . 本文を読む

短答のアドバイス

2011-10-15 | 勉強法全般
1つ前の記事では論文について書きましたので,今日は短答について。過去に書いたことと重複する内容もあるかと思いますが,来年に向けての対策が本格化している時期ですので,もう一度書きます。まず,私自身の「過程」から紹介して,適宜,アドバイスを。なお,勉強の進捗状況次第では,私の対策は適切な方法でない場合もあるので,そこは注意して読んでください(詳しくは,適宜述べていきます)。 まず,現役時の夏のTKC . . . 本文を読む