原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

大隈記念館

2011-09-12 | 日記
土曜日に,佐賀の大隈記念館に行ってきました。早大OBとしては,一度行ってみたかったんですよね。大隈の言葉。

「諸君は必ず失敗する。成功があるかもしれませぬけど,成功より失敗の方が多い。しかし,失敗に落胆しなさるな。失敗に打ち勝たねばならぬ。」(佐賀市役所経済部観光振興課「大隈詣」より)

大隈の口癖は,「~~であるんである」だったらしいので,より忠実に表現すると,

「諸君は必ず失敗するんであるんである。成功があるかもしれませぬけど,成功より失敗の方が多いのであるんである。しかし,失敗に落胆しなさるな。失敗に打ち勝たねばならぬのであるんである。」

こんな感じだったはずなんですが(笑)

いずれにしても,この時期はこの大隈の言葉が重く感じられる方も多いのではないかと思います。ご存知の通り,私も2回の失敗を経て今に至っていますので。まさに,「成功よりも失敗の方が多いのであるんである」です。失敗すると落胆してしまうものなのですが,大隈曰く,「落胆しなさるな」だそうです。そして,失敗すると意気消沈してしまうものなのですが,大隈曰く,「失敗は打ち勝たねばならぬのであるんである」だそうです。

色々と話を聞いていると,かつての私と同じく2回目の失敗をした方が,今年は非常に多いようです。法務省発表のデータからは正確な数字はわからないのですが,そりゃそうですよね。第4回,第5回,第6回と,司法試験合格率は低迷している。それも,年を追うごとに。

「次は受かるよ」

これは,他人の言葉。当事者はそうは思えない。合格者総数よりも,3回目の合格者である330人をを気にしてしまう。

ただ,330人「しか」と捉えるか,330人「も」と捉えるかは本人次第。大事なことは,大隈の言葉を借りると,「打ち勝たねばならぬ」と思うか否かです。そして,それをどれだけ強く思うか否かです。

今後,ちょっとそこらあたりについても書いていこうと思います。

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