原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

徒然に検察修習のことを…

2011-02-11 | 日記
かつて,生徒が黒板に書いてくれた似顔絵です(笑)講義をしようと思って教室に上がったら,黒板にでっかくこれが書いてあって,爆笑しました。似てるというか,特徴を捉えているというか…(笑)携帯に残っていたので,使ってみて。

金曜,土曜は更新しません,と書いておきながら,帰宅後に中途半端に寝た結果,あまりにも目が覚めているので,徒然に。1つ前の記事は勉強になるかもしれませんが,こちらは全く勉強にはなりません。

検察修習も2週間が経過。2か月間なので,もう4分の1近くが終わったことになります。

これは広島だけかと思うのですが,検察修習では毎朝「朝会」というのがあって,「発声練習」と「フリースピーチ(小ネタ?)」があります。「アエイウエオアオ」なんていう風に,発声練習をして,それから修習生によるフリースピーチ。みんな,結構,ネタ持ってます。基本的に,筋道立ててしゃべるのが得意な人が多いのでしょうね。毎朝,ちょっと楽しみです。検察修習は,唯一,同じ班(16人)が一堂に行うので修習生同士の距離が縮まります(刑事・民事裁判修習は数名ごとのグループ,弁護修習は完全に個別)。早いうちに検察修習があると良いです。

指導係検事は,S検事。30代の女性の検事なのですが,とても面白い方です。人間的にも非常に魅力あふれた方だと思います(まだ2週間ですので,「思います」という表現)。ブログをご覧の皆さんに紹介したくなっちゃうくらい。事務官のKさんとの息もぴったり。「京都地検の女」(←ドラマ)なんかを見たことのある方はわかると思いますが,検事と事務官はコンビを組んで仕事をします。1つの部屋に2人。で,そこに被疑者が来たりするわけですが(捜査を担当する検事の場合。公判を担当する検事と事務官は大部屋)。

修習としては何をするのかというと,実際に捜査をします。取調べをしたり,警察に補充捜査を指示したり,様々な捜査をしたうえで,最終的な処分(起訴・不起訴など)まで決定します。起訴する場合は,求刑意見まで書きます。今日から,事件の配点(事件を担当者に振ること)がスタート。私は,窃盗事件を立会役(補佐役)で担当することになりました。

検察修習,当初,実はあんまり興味がありませんでした。私は,教壇に復帰したいので,志望意思は,弁護士:裁判官:検察官=100:0:0なのです(←これ,修習開始の時に書くんです!もちろん,何の拘束力もないものでしょうけど)。裁判所は,弁護士になった時に備えてしっかりと見ておく必要があろうが,検察はその必要性も薄弱だなぁ,なんて思っていたもので,「あまり興味がなかった」のです。

今も,弁護士:裁判官:検察官=100:0:0の比率は全く変わらないのですが(私の場合は今後も変わらないと思う),検察修習,ちょっと面白くなってきました。家庭裁判所といい,当初,あまり関心のなかったものほど,面白く感じています。

「自分の志望ではないものほど,修習は積極的にやりないさい」と教官はじめ,多くの方が言っていてのですが,何となくその意味がわかり始めました。修習を経て,志望が変わる(例えば,弁護士志望の人が裁判官を志望するようになる)ことってよくあるらしいのですが,それも納得。

こういった,視野を広げる,関心領域を広げる,といった意味でも,修習は面白いものです。

もう一度,寝ます(笑)

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