社説:内閣支持率急落 年金不安に首相の説明足りぬ
毎日新聞社が行った世論調査(5月26、27両日)で、安倍晋三内閣の支持率は前月比で11ポイントと大幅ダウンし、過去最低の32%になりました。
その大きな要因として、毎日新聞は、年金問題での政府の対応不備を指摘しています。なにしろ、社会保険庁が保管する5000万を超す公的年金の保険料納付記録が払い主不明という実態が明らかになったわけですから。
木走正水さんのブログ「木走日記」- 不明年金問題は社会保険庁による「人災」によれば、
全ては10年前の、ずさん極まりない基礎年金番号化の際に生じた事のようです。その時点で既に、5000万件もの「宙に浮いた記録」の実態は把握されていたはずなのですが、政府は何の対応もしていません。
因みに、年金基礎番号の導入は1997年で、当時の厚生大臣は小泉純一郎(1996年11月~1998年7月)でした。小泉以降の厚生大臣も、データのトレースを放置したまま、今日を迎えてしまったわけで、やはり政府の無責任ぶりが際立っています。
悪い種は10年前に蒔かれたもので、たまたま、安倍首相の政権下で問題になったに過ぎません。10年前から今までの全ての政府が悪いのです。(年金基礎番号の導入時の小泉厚生大臣と橋本首相が一番悪いのは言うまでもありませんが)
ところで、自民党が社会保険庁批判のキャンペーンをやっています。↓
あきれた社会保険庁の実態
官僚を統制するべき責任を持っているのは自民党政府です。自分たちの管理責任を棚に上げて、他人事のように官僚叩きとは。盗人猛々しいとはこのことです。
自民党の主張していることは、会社の経営者が、自社の不手際を、労働組合の責任にするようなものです。社会保険庁に不正行為が横行していたとすれば、それは、そのまま自民党政府の怠慢でもあるのです。「あきれた社会保険庁の実態」というのは、そのまま「あきれた政府の怠慢」とも言えるのではないですか。
まずは、自民党自身が官僚を使いこなせていない現状に対する反省をすべきでしょう。上のものが自己批判すべきときに、部下に責任を押し付けて知らん顔をする。最近の自民党は腐ってますね。
毎日新聞社が行った世論調査で安倍晋三内閣の支持率は前月比で11ポイントと大幅ダウンし、過去最低の32%に。逆に「支持しない」は44%と急増した。その結果、再び支持率が不支持率を下回ることになった。 その大きな要因としては、年金問題での政府の対応不備が指摘できよう。夏の参院選で投票の際、「最重視する政策」の調査で、年金問題が28%と第1位で、教育問題(19%)、憲法問題(14%)を大きく上回っていることからも読み取れる。記録漏れを含む年金問題が参院選での争点になる可能性が高い。 (略) だが、社会保険庁が保管する5000万を超す公的年金の保険料納付記録が払い主不明という実態が明らかになり、当初の政府の対応にも不備が目立った。 その上に、社保庁を非公務員の特殊法人「日本年金機構」に改組する法案の今国会での成立を目指し、与党は野党の反対を押し切り、委員会で採決した。 年金への国民の不安が、安倍内閣への反発を招いたようだ。安倍首相は十分な対策を指示した上で、国民の納得できる説明をすべきだ。それが、参院選での結果に直結することはいうまでもない。 毎日新聞 2007年5月28日 0時19分 |
毎日新聞社が行った世論調査(5月26、27両日)で、安倍晋三内閣の支持率は前月比で11ポイントと大幅ダウンし、過去最低の32%になりました。
その大きな要因として、毎日新聞は、年金問題での政府の対応不備を指摘しています。なにしろ、社会保険庁が保管する5000万を超す公的年金の保険料納付記録が払い主不明という実態が明らかになったわけですから。
木走正水さんのブログ「木走日記」- 不明年金問題は社会保険庁による「人災」によれば、
全ての問題は10年前、年金の運営を効率化するために、国民に新たに基礎年金番号を付けて一本化した際に生じたのであります。 この年金データの「一本化」がえらい大変だったのであります。 それまでの年金の記録は厚生年金や国民年金ごとに管理され、転職するたびに番号が変わったり、また各自治体で管理されていたために、全国各地にいくつもに分散されていたデータをひとつにまとめるわけですから、そりゃ大変でして、こっちのデータの「山田太郎」さんのデータとあっちのデータの「山田太郎」さんのデータが同一人物かどうなのか、完全に集約するのは困難を極めたのであります。 固有人物のデータを名前・生年月日等の情報を元に集めることを「名寄せ」というのですが、これは大変な作業なので、当時全ての加入者に複数の年金に入ったことがあるかを問い合わせて「名寄せ」したのですが、返事の無い人が多くてその分が宙に浮いたのであります。 で、本来「名寄せ」に失敗した「宙に浮いたデータ」が発生したら、たとえば私が手がけた自治体の納税システムでしたら、そこは慎重に情報をトレースしてそのようなデータリストを元に担当者が時間を掛けて一件一件解決していくものなんです。 ところが5000万件もの膨大な量に途方にくれてしまったのでしょうか、システム屋から言わせていただければずさんとしか言いようが無いですが、社会保険庁はデータのトレースを放置したまま、10年後の今日の悲惨な事態を招いてしまったわけですね。 これはあきらかに必要な処置をしてこなかったと言う意味で、社会保険庁による「人災」です。 ・・・ |
全ては10年前の、ずさん極まりない基礎年金番号化の際に生じた事のようです。その時点で既に、5000万件もの「宙に浮いた記録」の実態は把握されていたはずなのですが、政府は何の対応もしていません。
因みに、年金基礎番号の導入は1997年で、当時の厚生大臣は小泉純一郎(1996年11月~1998年7月)でした。小泉以降の厚生大臣も、データのトレースを放置したまま、今日を迎えてしまったわけで、やはり政府の無責任ぶりが際立っています。
悪い種は10年前に蒔かれたもので、たまたま、安倍首相の政権下で問題になったに過ぎません。10年前から今までの全ての政府が悪いのです。(年金基礎番号の導入時の小泉厚生大臣と橋本首相が一番悪いのは言うまでもありませんが)
ところで、自民党が社会保険庁批判のキャンペーンをやっています。↓
あきれた社会保険庁の実態
官僚を統制するべき責任を持っているのは自民党政府です。自分たちの管理責任を棚に上げて、他人事のように官僚叩きとは。盗人猛々しいとはこのことです。
自民党の主張していることは、会社の経営者が、自社の不手際を、労働組合の責任にするようなものです。社会保険庁に不正行為が横行していたとすれば、それは、そのまま自民党政府の怠慢でもあるのです。「あきれた社会保険庁の実態」というのは、そのまま「あきれた政府の怠慢」とも言えるのではないですか。
まずは、自民党自身が官僚を使いこなせていない現状に対する反省をすべきでしょう。上のものが自己批判すべきときに、部下に責任を押し付けて知らん顔をする。最近の自民党は腐ってますね。
1)民社/社民/共産党はその支持母体、官公労の延命のために改革に猛反対している。
2)柳沢氏の不信任案は、単なる官公労の延命措置の一環と考えられる。
3)鳩山の言う『議論をつくす』とは、実は官公労の寿命を稼ぐ、という意味でしかない。
4)安倍ちゃんは以前から公言していた社保庁の改革を遂行しようとしているにすぎない。
5)メディアはこの混乱に乗じて、社保庁の失態の全てをあたかも安倍ちゃんのミスのように書き立てている。
6)その架空の『ミス』に便乗して、民社党があたかも救済策に乗り出すような態度をとっている。
さて火事場ドロボーはどいつだ!?
ちょっとはずれますが、『stay alive for a moment of the death』の管理人さんに、どなたかコンタクトできる人いるでしょうか?あの表現まちがっています。おそらく:
Staying alive for the moment of death
と言いたいのだと思うんですが。
「同意します」と言われても・・・。
あなたは、「政府擁護、野党批判」という明瞭なスタンスをお持ちのようです。
一方、私は、「政府批判、①特に10年前の小泉厚生大臣と橋本内閣批判、②それ以降の歴代自民党政府批判」を行っているわけで、残念ながら意見のかみ合うところはほとんどありませんよ。
>ちょっとはずれますが、
ここに書き込んでいれば、読んでもらえることもあるかもしれませんよ。
あなたのおっしゃっていることが、正しいかどうかはともかくとして。
松岡大臣の自殺すら、アメリカに都合のいい農政カイカクの邪魔をする族議員を排除した暗殺のように思えます。もうこの内閣は救いようがありません。「美しい国」。趣味が悪過ぎる冗談です。
>社保庁を「抵抗勢力」仕立てあげて小泉の不作為をごまかすんでしょう。財務省理財部が運用に大失敗した財政投融資を、郵貯のせいにしたようにね。
まさしく、その通りです。
社保庁を悪者にして、自分たちを正義にするという、小泉流の誤魔化しを再び繰り返そうとしています。