飄々と始まった増税論議 / SAFETY JAPAN [森永 卓郎氏] / 日経BP社
森永 卓郎氏の指摘によると、福田内閣の経済政策の方向性は、↓このような感じですね。
「消費税増税、配偶者控除等の各種控除の圧縮もしくは廃止というように一般国民に対して課税強化を行い、それによって出来た増収分を、法人税率引き下げ、研究開発投資支援の拡充に振り向けるという財界のみに都合のいい政策」
結局、小泉改革の実相は、日本社会を財界と株主にとって都合の良い社会に作り替えることだったのだということが改めてよく分かります。
本当のところは、一般国民に対して課税強化を行えば、その分、内需が縮小して、不景気となり、結果的に「財界」の首を絞めることになるんだけどね。
という森永氏の指摘こそが正しいのだと思いますよ。
「弱者救済」という言葉を安っぽいヒューマニズムとしか捉えないネオリベ信者が多いようですが、「経済的弱者」に金を渡すことは、景気拡大策の一環として有効であるということが彼らには分かっていないようです。
ネオリベ信者には、自分たちの乏しい財布の中身から、さらに貧乏人が上前をはねていくという被害者意識しかないようです。ピラミッドの上に向かうべき批判が、自分と同等か、更に下に向かっているわけです。
そのような被害者意識(自分たちは貧乏人からたかられている)が、ネオリベ信仰に繋がり、「財界」の側に与するようになるのでしょう。「財界」にとっては、実に都合のいい存在です。
11月5日、政府税制調査会の第5回総会が首相官邸でひっそりと開かれた。メディアの注目は民主党小沢代表の辞任騒動に集まったため、新聞ではほとんど触れられていなかった。 さて、その場で2008年の税制大綱の大枠が事実上決まったのだが、ここではっきり福田内閣が何をやろうとしているのかという方向性が見えてきた。 基本方針は、次の三つである。 1.社会保障財源としては消費税以外に考えられない 2.人的控除は圧縮もしくは廃止(配偶者控除が最大のターゲットだが、もしかすると給与所得控除や扶養控除の圧縮や廃止も視野に入れているのかもしれない) 3.法人税率引き下げ、研究開発投資支援の拡充 消費税の税率引き上げについては、連合の高木会長ら一部を除いて、ほとんどの委員が大筋で一致したという。 安倍内閣は「上げ潮政策」を採用して経済成長率を高めることを目指し、できるだけ増税を避けようという姿勢だった。だから消費税論議も封印してきたのだが、福田内閣はさっそく露骨な増税を打ち出してきたのである。 |景気低迷時に消費税増税は避けるべき それにしても、この時期に消費税増税というのは、まったく理解できない政策である。何も、わたしは安っぽい正義感だけで言っているのではない。景気が低迷している時期には、金持ちから税金をたっぷり取って、金のない人に再配分するのが大原則なのだ。 現状を見ればよく分かるだろう。金があり余っている人はなかなか金を使おうとしないが、いまの庶民に10万~20万円を渡せばすぐに使ってくれるはずだ。こうすれば消費が拡大して景気が刺激される。 これは経済のイロハのイである。だが、あえて福田内閣はその逆をやろうとしているのだ。消費税増税は、社会保障維持のための安定財源確保のためとも述べているが、このコラムで何度も書いたように、日本の財政状況は報道されているほどひどいわけではない。 おそらく、消費税を上げることで、法人税率引き下げや研究開発投資支援拡充のための資金を確保したいのだろう。給料が上がらずに苦しんでいる庶民から金を取り上げて、空前の利益を上げている大企業に所得移転をするわけである。 福田総理のイメージは、飄々(ひょうひょう)としてソフトのように見えるが、やっている経済政策は安倍前総理にくらべて、はるかに弱肉強食である。 消費税は、低所得者ほど実質負担が大きい逆進的な税制だと言われる。低所得者は収入のなかから消費に回す割合が大きいから、税率は同じでも、所得の低い層ほど実質的な負担が大きくなってしまうのだ。 |
森永 卓郎氏の指摘によると、福田内閣の経済政策の方向性は、↓このような感じですね。
「消費税増税、配偶者控除等の各種控除の圧縮もしくは廃止というように一般国民に対して課税強化を行い、それによって出来た増収分を、法人税率引き下げ、研究開発投資支援の拡充に振り向けるという財界のみに都合のいい政策」
結局、小泉改革の実相は、日本社会を財界と株主にとって都合の良い社会に作り替えることだったのだということが改めてよく分かります。
本当のところは、一般国民に対して課税強化を行えば、その分、内需が縮小して、不景気となり、結果的に「財界」の首を絞めることになるんだけどね。
景気が低迷している時期には、金持ちから税金をたっぷり取って、金のない人に再配分するのが大原則なのだ。 現状を見ればよく分かるだろう。金があり余っている人はなかなか金を使おうとしないが、いまの庶民に10万~20万円を渡せばすぐに使ってくれるはずだ。こうすれば消費が拡大して景気が刺激される。 |
という森永氏の指摘こそが正しいのだと思いますよ。
「弱者救済」という言葉を安っぽいヒューマニズムとしか捉えないネオリベ信者が多いようですが、「経済的弱者」に金を渡すことは、景気拡大策の一環として有効であるということが彼らには分かっていないようです。
ネオリベ信者には、自分たちの乏しい財布の中身から、さらに貧乏人が上前をはねていくという被害者意識しかないようです。ピラミッドの上に向かうべき批判が、自分と同等か、更に下に向かっているわけです。
そのような被害者意識(自分たちは貧乏人からたかられている)が、ネオリベ信仰に繋がり、「財界」の側に与するようになるのでしょう。「財界」にとっては、実に都合のいい存在です。
>さらに貧乏人が上前をはねていくという被害者意識しかないようです。
なるほど、そういう面もあります。しかし、少し異なる点もあるように思います。
それは、小泉信者、安倍信者、もしくはネット右翼や自称保守のカイカク肯定派というのは、自分が「金持ち」もしくは「その気になれば金持ちになれる」人間だと思っているという点です。
その実、今の都会の消費生活など、中国製品をテコにしたデフレ経済そのものなのですが、物心がついた頃、もしくは世の中に出始めた頃からそういう環境だと、それになかなか気づきません。だから、自分は貧乏人ではないと思ってしまうようです。
あるいは、今はたいしたことないけれど、今後自分の経済状況がもっとよくなるという甘い見通しを立てているのかもしれません。もっと極端だと、親のすねを齧っている人もいるでしょう。
そういう点で、ネオリベ、カイカクマンセーというのは、将来の生活に対してきちんと向き合い、それを何とかしようとする気持ちが希薄な人々だと言えそうです。だから、生活と何の関わりもない「国家主権に関わる」問題を熱心に論じます。たとえば、もう学校を卒業していて結婚する見通しもついていない連中が日の丸・君が代で熱くなっていたり、直接接したことのない在日朝鮮人の特権を指弾したりという感じです。人権擁護法案にまつわる騒ぎもこれと同様でしょう(もっと危険性のある共謀罪については全く話題にしない)。
もちろん、それらの問題はそれ自体決して軽んじていいものではないと思うのですが、優先順位が変なのです。彼らの姿勢は、まるで家が倒壊しそうになっているときに、倒れずに済んだ後のインテリアや家具の配置を延々と論じているようなものです。
経済の話題について触れてほしくない今の政府に、完全に踊らされているのがマンセー族という連中でしょう。
> それは、小泉信者、安倍信者、もしくはネット右翼や自称保守のカイカク肯定派というのは、自分が「金持ち」もしくは「その気になれば金持ちになれる」人間だと思っているという点です。
なるほど。
そういう気分だけ「金持ち」の人が、「貧乏人が上前をはねている」という被害者意識を持っているように思うのです。
> そういう点で、ネオリベ、カイカクマンセーというのは、将来の生活に対してきちんと向き合い、それを何とかしようとする気持ちが希薄な人々だと言えそうです。
まあ、そういう人もいるでしょうが、真面目に考えた上での人もいると思いますよ。
>だから、生活と何の関わりもない「国家主権に関わる」問題を熱心に論じます。たとえば、もう学校を卒業していて結婚する見通しもついていない連中が日の丸・君が代で熱くなっていたり、直接接したことのない在日朝鮮人の特権を指弾したりという感じです。人権擁護法案にまつわる騒ぎもこれと同様でしょう (もっと危険性のある共謀罪については全く話題にしない)。
彼らは、中国の意を受けた左翼が、日本を内部から腐らせていってるように感じているのではないでしょうか。
彼らは、左翼が日本の国の骨格となるものをどんどん溶解させて、最終的には、日本が中国の侵略に無抵抗のまま屈していくという漠然とした不安感を持っています。
「日の丸・君が代」問題も、「在日朝鮮人の特権」問題も、そうした日本の溶解の現れであると認識するから、激しく反応するのです。
そして、その不安というものは、あながち荒唐無稽とまでは言えないと思います。
ただ、彼らはそちら方面ばかりに気を取られて、もっと差し迫った「アメリカによる経済侵略」という面には驚くほど鈍感なのが問題なのです。
森永卓郎ってはっきり言ってアホでしょ?
こんな人の論を引用するのはどうかと・・・・
だいたい
>いまの庶民に10万~20万円を渡せばすぐに使ってくれるはずだ。
何に使うのかが問題ですよね。
この人の危機意識のなさは絶望的ですよ。
>「アメリカによる経済侵略」
こんなニュース見つけました。
ttp://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200712010023a.nwc
「スーパーサイズミー」なんか見てると
アメリカの支配階級の連中は
国民をシャブ付けのブタに育たいみたいだから
現在騒がれてる日本の医療危機は
真剣に危険な気がします。
>失礼ですが
>森永卓郎ってはっきり言ってアホでしょ?
>こんな人の論を引用するのはどうかと・・・・
この人の国防に関する意見はどうかと思いますが、経済に関する意見は傾聴に値すると思っています。
少なくとも、竹中平蔵よりはずっとまともです。
>だいたい
>>いまの庶民に10万~20万円を渡せばすぐに使ってくれるはずだ。
>何に使うのかが問題ですよね。
>この人の危機意識のなさは絶望的ですよ。
日本の国内で消費するのであれば、何に使おうと内需の拡大に貢献することになるのではないですか。
>「スーパーサイズミー」なんか見てると
>アメリカの支配階級の連中は
>国民をシャブ付けのブタに育たいみたいだから
>現在騒がれてる日本の医療危機は
>真剣に危険な気がします。
「スーパーサイズミー」は見たことないので、何とも言えません。
>経済に関する意見傾聴に値する
どうですかね。
この人5年ほど前に
『年収300万円時代を生き抜く経済学』
書いた人ですよ。
今現在、年収300万にも満たない年収の層が
どれほど激増してることか。
この本読んだんだけど、
タバコの値上がりに腹を立てて
値上がりする直前に買いだめして
自宅の保冷室に大量に保存している
とかいったことを自慢げに書いてるんですよね~、森永さん。
この人が『庶民』という言葉を使うと
眉をひそめてしまいます。
つーかこの人、経済以前に
先見性と「詰めの甘さ」には絶望的です。
>日本の国内で消費するのであれば、何に使おうと内需の拡大に貢献することになるのではないですか。
たとえば、パチンコでも?
「庶民」であるブルーカラーはみんな(とまではいわんが)
パチンコやってるよ。
せめて商品券とか書くべきでは?
あと、『スーパーサイズミー』は面白いよ。
健康な人間がシャブ漬けのブタになっていく映画です。
あと、アメリカの「庶民」を巧く写してるし。
一見の価値はあるよ。
>この人5年ほど前に
『年収300万円時代を生き抜く経済学』
書いた人ですよ。
今現在、年収300万にも満たない年収の層が
どれほど激増してることか。
確かに、低所得層の年収を300万円と想定したのは大甘でしたね。
>この本読んだんだけど、
タバコの値上がりに腹を立てて
値上がりする直前に買いだめして
自宅の保冷室に大量に保存している
とかいったことを自慢げに書いてるんですよね~、森永さん。
そういう軽薄な事をしそうな人ですね、森永氏は。
でも、それは経済学的な知識とは別でしょう。
>>日本の国内で消費するのであれば、何に使おうと内需の拡大に貢献することになるのではないですか。
>たとえば、パチンコでも?
「庶民」であるブルーカラーはみんな(とまではいわんが)
パチンコやってるよ。
パチンコの上がりが最終的に北朝鮮に行くとなれば、話は別ですよ。
でも、そうじゃなく、パチンコ屋の得た収入が店の設備投資に使われたり、経営者や店員の消費に使われたりするなら、それは内需の拡大に貢献したってことですよ。
いや、経済学的な知識うんぬんじゃなくて
こーいう人が「庶民」を語るな!と言いたかっただけです。
一般庶民はタバコを保冷室に溜め込んでおく余裕など
(森永氏の談だと普通に置いとくと「劣化」してしまうんだと)ありませんからね。
それと、パチンコで内需の拡大???
パチンコの違法賭博性や
それに連なるローン地獄での犯罪事件への引き金
をどうお考えで?子供の放置死は?
何よりも税金まともに払ってないから
還元されないし。
んでもって内需が拡大して国民総ギャンブラーってか?
>いや、経済学的な知識うんぬんじゃなくて
>こーいう人が「庶民」を語るな!と言いたかっただけです。
本当の庶民には、マスコミを使って発言する力などありません。
庶民の声をマスコミに乗せる人というのがいなければ、「庶民の声」が無視されっぱなしの状態が続くだけです。
>それと、パチンコで内需の拡大???
>パチンコの違法賭博性や
>それに連なるローン地獄での犯罪事件への引き金
>をどうお考えで?子供の放置死は?
経済的効果と社会的影響というのは別物です。
庶民のことをろくに分かってない奴
なんかに庶民のことをとやかく語られても
いい迷惑なんだって。
>経済的効果と社会的影響というのは別物です。
別物で済ませられるわきゃないだろうが、アホか!
と言いたいところだが、なるほどね、
管理人さん、あなたの考えが、よく分かりました。