これは出産当日の話なのですが・・・出産とは全く関係のない話だったりします
10月3日の深夜2時半、母ちゃんはこれから出産に挑むため、ばぁばに送ってもらい病院へ行くところでした

心の中では「いよいよかぁ
」なんてちょっと高揚しながら、家を出発すると・・・わずか1キロほど進んだところの道の真ん中に何やら黄土色の物体が落ちていました
その物体はとても大きく、母ちゃんは心の中で「大型犬が死んでるっ
」と思いました。
ばぁばも全く同じことを思ったらしく、その物体を避けようとのろのろ運転で近づいたら・・・なんとその黄土色の物体は・・・犬ではなく・・人間でした

つまり道に人が倒れていたのです
ばぁばはさらにゆっくり運転になり、その倒れている人のすぐ手前まで車を近付けてみたのですが、その時、母ちゃんの体中に何やら変なアドレナリンンが噴出しまして・・・母ちゃんはとっさに「車停めて
」と言い、勢いよく車を飛び降りました
そして、倒れている人のところへ駆け寄って、昔救命の講習を受けた時に教わったように、肩を叩きながら「もしも~し
」と声をかけました。
心の中で「『もしもし』って電話じゃないんだから
」と冷静に自分に突っ込みを入れつつ何度か声をかけたのですが、倒れた人は反応なし
この時点でまだ車に乗ったままこちらの様子を窺っていたばぁばに「反応しないよ
」と報告し、相談した結果、とりあえず救急車を呼ぼうということになりました。
そして、母ちゃんがポケットからケータイを取り出し、番号を押そうとしたその瞬間・・・倒れていた人が一瞬動いたのです。
それを見た母ちゃんは、電話をかける手を一旦止め、さっきより強く「大丈夫ですかっ
」とその人の肩を叩きました。
すると、それまで無反応だったその人が突然体を起こしたのです
その人は、まだ若い男性で、見た目は真面目な大学生といった雰囲気でした。
そして、その彼は焦点の合っていない目であたりをキョロキョロ見まわし始めたのですが、その様子がどうも怪しい
・・・こいつ、完全に酔っぱらってるな
ここで感情が心配→怒りに変わった母ちゃんは、フラフラ立ちあがろうとしている酔っ払いの彼に「もしかして酔ってます
」と何度も詰めより、道をよろよろと歩き出す彼にまた「家どこですか
」と攻め口調で何度も質問したのでした
そして、彼は母ちゃんの「家どこですか
」の質問に、完全に焦点の合っていない目と指でなんとなく西の方向を指したため、母ちゃんは「家あっちなんですね
」と何度も確認し、彼が千鳥足で数メートル歩いていくのを確認した後、ばぁばの待つ車へと戻り、そのまま病院へ向かいました

病院へ向かう車の中ではばぁばと「絶対あの人自分が今どこにいるのかわかってないよね
」と話していたのですが、案の定ばぁばが母ちゃんを病院まで送って戻ってくると、彼は知らない人の家の軒先で再び寝ていたそうです
しかも、最初に彼に出くわした時もなかなか車から降りようとしなかったばぁばは「今度寝てた場所は車にひかれる心配のない場所だったから無視してそのまま帰って来ちゃった
」と帰りは何もせずに帰ってきたそうです。
きっと彼、翌日目が覚めたら知らない家の前で自分が寝てるんでビックリしたでしょうね
それにしても、彼が倒れていた(寝ていた)場所は駅からも遠いし、居酒屋なんかも全くない場所だし・・・何をどうしてあんな場所に行きついてしまったのか全くの謎です
しかも、一緒に呑んでいた人は、こんな酔っ払いを一人で帰らせるなんて・・・危険すぎるだろうが
しかも、なんで母ちゃんがこれから出産って時にわざわざあの彼はあの場所で寝てたんだ
この酔っ払い救出劇を繰り広げている間、母ちゃんは自分が「10分間隔の陣痛がきている妊婦」だということをすっかり忘れており、そのまま興奮したテンションで病院へ行ってしまったため、助産師さんに「車の中では陣痛何分間隔でした?」と聞かれても「・・・車の中で計るの忘れました
」という間抜けな答えしか出来ないのでした
そして、この話を後日従姉妹にしたところ大受けで、「そんなことしてるから陣痛がなくなったんだよ~
」と言われましたが・・・あたしだって好きでやった訳じゃないよ
でも、この一件で母ちゃんは案外、緊急の時に自然と体が動く
ということがわかりました(笑)
そして、あとから冷静になってみるとあの時倒れていた彼が死んでいなくて本当に良かったと思う母ちゃんなのでした

10月3日の深夜2時半、母ちゃんはこれから出産に挑むため、ばぁばに送ってもらい病院へ行くところでした


心の中では「いよいよかぁ


その物体はとても大きく、母ちゃんは心の中で「大型犬が死んでるっ

ばぁばも全く同じことを思ったらしく、その物体を避けようとのろのろ運転で近づいたら・・・なんとその黄土色の物体は・・・犬ではなく・・人間でした


つまり道に人が倒れていたのです

ばぁばはさらにゆっくり運転になり、その倒れている人のすぐ手前まで車を近付けてみたのですが、その時、母ちゃんの体中に何やら変なアドレナリンンが噴出しまして・・・母ちゃんはとっさに「車停めて


そして、倒れている人のところへ駆け寄って、昔救命の講習を受けた時に教わったように、肩を叩きながら「もしも~し

心の中で「『もしもし』って電話じゃないんだから


この時点でまだ車に乗ったままこちらの様子を窺っていたばぁばに「反応しないよ

そして、母ちゃんがポケットからケータイを取り出し、番号を押そうとしたその瞬間・・・倒れていた人が一瞬動いたのです。
それを見た母ちゃんは、電話をかける手を一旦止め、さっきより強く「大丈夫ですかっ

すると、それまで無反応だったその人が突然体を起こしたのです

その人は、まだ若い男性で、見た目は真面目な大学生といった雰囲気でした。
そして、その彼は焦点の合っていない目であたりをキョロキョロ見まわし始めたのですが、その様子がどうも怪しい

・・・こいつ、完全に酔っぱらってるな

ここで感情が心配→怒りに変わった母ちゃんは、フラフラ立ちあがろうとしている酔っ払いの彼に「もしかして酔ってます



そして、彼は母ちゃんの「家どこですか




病院へ向かう車の中ではばぁばと「絶対あの人自分が今どこにいるのかわかってないよね


しかも、最初に彼に出くわした時もなかなか車から降りようとしなかったばぁばは「今度寝てた場所は車にひかれる心配のない場所だったから無視してそのまま帰って来ちゃった

きっと彼、翌日目が覚めたら知らない家の前で自分が寝てるんでビックリしたでしょうね

それにしても、彼が倒れていた(寝ていた)場所は駅からも遠いし、居酒屋なんかも全くない場所だし・・・何をどうしてあんな場所に行きついてしまったのか全くの謎です

しかも、一緒に呑んでいた人は、こんな酔っ払いを一人で帰らせるなんて・・・危険すぎるだろうが

しかも、なんで母ちゃんがこれから出産って時にわざわざあの彼はあの場所で寝てたんだ

この酔っ払い救出劇を繰り広げている間、母ちゃんは自分が「10分間隔の陣痛がきている妊婦」だということをすっかり忘れており、そのまま興奮したテンションで病院へ行ってしまったため、助産師さんに「車の中では陣痛何分間隔でした?」と聞かれても「・・・車の中で計るの忘れました


そして、この話を後日従姉妹にしたところ大受けで、「そんなことしてるから陣痛がなくなったんだよ~


でも、この一件で母ちゃんは案外、緊急の時に自然と体が動く

そして、あとから冷静になってみるとあの時倒れていた彼が死んでいなくて本当に良かったと思う母ちゃんなのでした
