杏仁豆腐サービス券

火曜日から夜更かし。


今宵もまた、寝ずにせっせとブログを書いております。


今回はどーでもいいお話…ということで。私的な話をさせてもらいますが、あしからず。


いきなりですが、私の会社の横にある担々麺屋さんがありましてね。


時間の無い時に素早く食べられる麺類は便利が良いので、私がお昼に時々利用させてもらってるお店です。本当にたまに…なのですが。


その“たまに”の時に、かなりの確率で、私はある男性社員の方と遭遇します。


店内に入り私を見つけると、彼は決まって『あ！また食べに来てる。本当に担々麺好きやね～。』と声をかけてきます。


その度私は『いや、たまたまです。そんなに担々麺が好きという訳ではありません。』と答えるのですが、その答えに対し、彼は『ふーん…』という返しをしてくるのです。


このやり取りは、なぜか毎回行われます。まぁ“たまに”なので、特段気にはしてませんが、毎回です。何故彼が毎回同じ事を言うのかは謎です。


とりあえず毎回の不毛なやり取りを終え、食事。（決して一緒に食べることはない）


食事後会計へ進むのですが、ここの担々麺屋さんは独自に『杏仁豆腐サービス券』というのを発行してまして、会計時には必ずそれをくれます。


『杏仁豆腐サービス券』は３枚集めると杏仁豆腐がタダになる、というユーモア溢れる券。



冒頭から何度も言っていますが、私が担々麺屋さんに行くのは“たまに”で、しょっちゅう行っているわけではありません。なので、特に『杏仁豆腐サービス券』を集めてる訳でもありません。


ですがその男性社員は、いつも私に自分がもらった『杏仁豆腐サービス券』をくれます。


『別に集めてないので、いりません』と何度も言うのですが、それでも渡してきます。


この前会社に帰ったら、机の上に『どうぞ』という置き手紙と共に『杏仁豆腐サービス券』が５枚束ねて置いてありました。置き手紙に名前はありませんでしたが、すぐにピンときました。


『いらないってば…』と思いましたが、もう否定するのも面倒なので、机の中にしまいました。


それからしばらくは担々麺屋さんに行くことが無かった為、『杏仁豆腐サービス券』の存在はすっかり忘れて、私は日々過ごしていました。


で、話は前投稿記事、沖縄行きを逃した先週末に遡ります。


最終速報結果を受け、一人落ち込む私に、じりじりと近づいてくる例の男性社員。（実はこの人も成績優秀者という衝撃。）


『残念やったね。でもまぁ元気出して頑張ってよ。』と、彼は私に向かってあるものを差し出して来ました。



その手に握られたのは『杏仁豆腐サービス券』でした。



…しつこい。驚きのしつこさ。




『だから、杏仁豆腐サービス券集めてないって言ってますやん…』（アテレコ）


それぐらいの粘りがあれば、私ももしかしたら沖縄に行けたのかもしれないな。


もう杏仁豆腐サービス券はとうの昔に３枚たまっているので、次回行ったら杏仁豆腐をもらおうかなと思います。