毎日ニュースや報道番組を長時間見ている。
ウクライナで起っている戦争について、何か少しでも良い兆候がないかと見ずにはいられないのだ。
ウクライナの被害を見るのは心が痛い。
同時にロシア国民の多くが、プーチンの言うことを信じ
この戦争が正義のためだと疑わないという事実はとてつもなく気分を暗くさせる。
ロシアでは家庭内でも、例えばインターネットなどで真実を知る若い世代と、
国営TVなど政府の言う事を鵜呑みにする親の世代で喧嘩になっているそうである。
プーチン政権支持者が真実を知る時、どう思うのだろう。
熱狂的なプーチン支持者は、何を聞いても「それこそがフェイクニュースだ」と耳を貸さないかもしれない。
しかし、多くの人が騙されたと怒ったり、騙されていた自分を恥じたり悲しんだりするのではないだろうか。
かつて日本でも、国民は第二次世界大戦の時は大本営からの情報しか得られなかった。
アジア解放のための正義の戦争であるとか、戦況が常に優勢であるとか。
敗戦後、それらの情報がウソで塗り固められていたと初めて知ることになる。
しかし戦時中でも、事態が悪化していることを察していた人や反戦を訴える人がいた。
「スーダラ節」でおなじみの植木等のお父さんはそういう人で、
幾度となく捕まって拷問を受けたり投獄されたりしていたそうだ。
植木等著「夢を食いつづけた男 おやじ徹誠一代記」という本に詳しく書かれている。
拷問のくだりなど、死ぬじゃん!!!と思う壮絶さである。
体制に異を唱えるというのは命がけなんだなぁ・・・。
戦後を象徴する文章としてその一節が取り上げられる
伊丹万作の「戦争責任者の問題」という作品がある。
インターネットの図書館「青空文庫」で読めます。
短い作品なので、是非見てみて下さいな。
以下はその抜粋。
「多くの人が今度の戦争でだまされていたという。
いくらだますものがいても だれ一人だまされるものがなかったとしたら
今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
だまされたものの罪は ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく
あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い
家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた
国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。」
政治に対して、私たち一般の人間がもっと関心や責任を持たなくてはいけないと改めて思う。
先日(3月18日)のニュースで、モスクワでクリミア併合8周年を祝す集会の様子を見た。
「ウクライナの人々を大量虐殺から救うために戦っている」と言うプーチンの顔が映るだけでもムカムカするが、
何万人かの聴衆が拍手や歓声で応えているのを見ると、更に怒りと憤りを悲しみを感じる。
ロシアの人々、いや世界中の人々に「戦争責任者の問題」を読んでもらいたい。
ロシアでは少なくとも、反戦デモをする勇気ある人々がいるのだから
全く情報がなくてだまされているワケではない。
世界は残念ながら分裂しているし、人々の考え方はそれぞれだ。
そういう意味では「世界はひとつ」になってはいない。
だが、物理的に世界はこのひとつしかない。
だから、無関係は人はいない。
全員が当事者なのだと思う。
世界平和について、真剣に考える時がきた。
ウクライナで起っている戦争について、何か少しでも良い兆候がないかと見ずにはいられないのだ。
ウクライナの被害を見るのは心が痛い。
同時にロシア国民の多くが、プーチンの言うことを信じ
この戦争が正義のためだと疑わないという事実はとてつもなく気分を暗くさせる。
ロシアでは家庭内でも、例えばインターネットなどで真実を知る若い世代と、
国営TVなど政府の言う事を鵜呑みにする親の世代で喧嘩になっているそうである。
プーチン政権支持者が真実を知る時、どう思うのだろう。
熱狂的なプーチン支持者は、何を聞いても「それこそがフェイクニュースだ」と耳を貸さないかもしれない。
しかし、多くの人が騙されたと怒ったり、騙されていた自分を恥じたり悲しんだりするのではないだろうか。
かつて日本でも、国民は第二次世界大戦の時は大本営からの情報しか得られなかった。
アジア解放のための正義の戦争であるとか、戦況が常に優勢であるとか。
敗戦後、それらの情報がウソで塗り固められていたと初めて知ることになる。
しかし戦時中でも、事態が悪化していることを察していた人や反戦を訴える人がいた。
「スーダラ節」でおなじみの植木等のお父さんはそういう人で、
幾度となく捕まって拷問を受けたり投獄されたりしていたそうだ。
植木等著「夢を食いつづけた男 おやじ徹誠一代記」という本に詳しく書かれている。
拷問のくだりなど、死ぬじゃん!!!と思う壮絶さである。
体制に異を唱えるというのは命がけなんだなぁ・・・。
戦後を象徴する文章としてその一節が取り上げられる
伊丹万作の「戦争責任者の問題」という作品がある。
インターネットの図書館「青空文庫」で読めます。
短い作品なので、是非見てみて下さいな。
以下はその抜粋。
「多くの人が今度の戦争でだまされていたという。
いくらだますものがいても だれ一人だまされるものがなかったとしたら
今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
だまされたものの罪は ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく
あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い
家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた
国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。」
政治に対して、私たち一般の人間がもっと関心や責任を持たなくてはいけないと改めて思う。
先日(3月18日)のニュースで、モスクワでクリミア併合8周年を祝す集会の様子を見た。
「ウクライナの人々を大量虐殺から救うために戦っている」と言うプーチンの顔が映るだけでもムカムカするが、
何万人かの聴衆が拍手や歓声で応えているのを見ると、更に怒りと憤りを悲しみを感じる。
ロシアの人々、いや世界中の人々に「戦争責任者の問題」を読んでもらいたい。
ロシアでは少なくとも、反戦デモをする勇気ある人々がいるのだから
全く情報がなくてだまされているワケではない。
世界は残念ながら分裂しているし、人々の考え方はそれぞれだ。
そういう意味では「世界はひとつ」になってはいない。
だが、物理的に世界はこのひとつしかない。
だから、無関係は人はいない。
全員が当事者なのだと思う。
世界平和について、真剣に考える時がきた。