八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

漂泊の革命性

2010-06-04 23:44:00 | ゲージツ

 

本日は!

居住空間 の話。

 

建築家 業としての話であるが、

 

日本の一般的な

居住空間 について、

 

もう、何年も前から

マンネリ的に煮詰まってしまって・・・・

 

興味が失せつつある。

 

たぶん、

 

日本人の家族と暮らしが

恐ろしく 均一化 してしまって、

 

どんなに、

 

空間をいじくり回しても、

狭義のパターン から

脱出できないでいるように思う。

 

玄関・リビング・キッチン・ダイニング

和室・個室・お風呂・トイレ・・・・・

 

どんなに頑張って、

部分の並べ替え からの脱出を試みても

 

クライアント(依頼者)の一言で

部分の並べ替え に引きずり戻されてしまう。

 

私は、

この繰り返しに喘いでいる。

 

均一化 の現象は

大衆を思考停止させて、

更なる 均一化消費社会 へと突き進む。

 

 

私は密かに、

  

ホームレス と ホームアリ

 

つまり、

  

家のない人 と 家のある人

 

の間に、

 

均一化 からの脱出口が

あるのではないか? と考えている。

 

 

ホームレス と ホームアリ の関係は

 

口悪く言うと、

  

死刑 と 終身刑 という

極端な差異に似ている。

 

つまり、

 

両者の間には

グラデーション が用意されていない。

 

 

グラデーション の濃淡の中に

均一化 を突破する 可能性 ・・・・

 

 から開放される

漂泊の革命性(=脱獄の爽快感)

潜んでいるのではないか?

 

と、

 

何年も前から考えているのだが、

 

 

 例えば・・・・

 

 

 遊行車箪笥

  2

 

 タンス・モーベンス

  Tansu03

 

 為家以船(家船プロジェクト)

  04  

  Img_8366

 

 

しかし、

 

こんな、

センチメンタルプロジェクト を

クライアントが納得するわけもなく・・・・

 

ただ、ただ、

 

自分で 実践突破 するしかないと

思うのであります。

 

 

ああ、

 

街中に、

 

タケノコのように建てられる 新築住宅 が

つくづく 終身刑 に思えてくるのは、

 

 

おかしなことでしょうか?

 

 

 

  


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