八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

七・七・七・五

2013-05-04 20:42:04 | ゲージツ

 

なんど聞いても

下津井節 は最高にイイ!

 

下津井節 の言葉と調子を整えて

音律 を数えてみたら・・・・

 

 七(三・四)  下津井 港はョ~

 七(四・三)  入りよて 出よてョ~

 七(三・四)  まとも まきよて

 五       まぎりよてョ~

 

 七(四・三)  トコハイ トノエ

 七       ナノエ ソ~レソレ

 

なるほど、

七・七・七・五 の音律で貫かれている。

 

 

七・七・七・五 はさらに、

(三・四)・(四・三)・(三・四)・五 と分割できる。

 

ちょっとまてよ、

 

そうか、

これは 都々逸(どどいつ) の定型。

 

三味線の音色に乗せれば

なんとも言えず、しみじみと艶っぽい。

 

 

都々逸 といえば・・・・ 

 

美空ひばり と 古賀政男 

 

『酒は涙か溜息か』

 

 七(三・四)  腹の 立つときゃ

 七(四・三)  茶碗で 酒を

 七(三・四)  酒は 涙か

 五       ため息か

 

 七(四・三)  心の うさの

 五       すてどころ

 

 七(三・四)  エーなめも せぬのに

 五       やけでのむ

 

 

渋い!

 

 

日本の文化は、

 

 料理 に、

 着物 に、

 建築 に、

 和船 ・・・・

 

すべて 美しい比率 で貫かれている。

 

 

なのに、

 

現代は 美しい比率 を切り捨てて、  

インスタントで、薄っぺらで、

横着なものがまかり通っている。

 

あゝ、

うさを晴らして、

美人と一杯やりてえなぁ~。

 

  

 

 

  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。