八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

宇高連絡船と西口彰事件

2013-07-13 11:51:13 | センチメンタル

 

『復讐するは我にあり』 (佐木隆三 第74回直木賞)

に、宇高連絡船 「瀬戸丸(旧紫雲丸)」 が登場する。

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この小説は、

1963年に実際に起こった

西口彰事件 を題材にしたもの。

 

後に映画化されて、

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ブルーリボン賞、日本アカデミー賞など、

この年の多くの賞を総ナメしている。

 

主演の 緒形拳 の鬼気迫る演技は鳥肌ものだった。

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モデルとなった 西口彰 とは、

九州から北海道までを股にかけた

殺人5件、詐欺10件、窃盗2件の凶悪犯。

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1963年10月、

福岡県で男性2人を殺害。

 

宇高連絡船で投身自殺を偽装。

 

11月、

静岡県浜松で女性2人を殺害。

東京都豊島区で弁護士を殺害。

 

1964年1月、

熊本で逮捕。

 

 

宇高連絡船での

偽装自殺の詳しい内容は、 

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1963年10月24日、

宇高連絡船 「瀬戸丸」 の甲板に、

背広の上着と靴が置かれているのを乗客が発見。

 

上着に西口彰の書いたハガキがあり、

海へ飛びこんで自殺したのではないかと見られたが、

  

靴は宇野駅近くの質店で購入したものであること、

同日夜、西口彰は宇野の旅館に泊まっていることから

偽装自殺であることが判明。

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その後、西口彰は宇野駅から、

大阪、名古屋、東京、北海道へと逃げ続けることになる。

  

 

 

  


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