原子力発電について書かねばと、福島の事故以来思っていました。
専門家ではないので考えがまとまりませんが、
まとまっていなくても、思うことを書こうと思います。
原子力を使ったものは、人間の手には負えない。
私の考えを一言で言うと、こういうことです。
原子力は神の領域のものではないかと思います。
人間の作りだしたもので完全なものなど一つもなく、
全て妥協の上に成り立っています。
その不完全である我々人間が、不完全な発電所を作り管理する。
しかも管理していると思っている放射能は、
目にも見えず、臭いも色も味もなく、
身体に入ってきても何も感じない。
廃棄物は何百年も管理しなくてはならず、
そういうスパンで管理できるほど、
人間は優れた生き物だとはとても思えない。
生成される物質の内の一つ、プルトニウム239の半減期は、
約2万4千年であり、それはどのくらいの時間なのか、
想像できない時間の長さだと言える。
しかも猛毒で、私の記憶が確かなら、
約8グラムで日本の全人口を殺す力を持っている。
その8グラムの大きさは、親指の先ぐらいの大きさだという。
私が住む愛知県の電力の何割かが、中部電力浜岡原子力発電所で作られていますが、
中部電力のテレビコマーシャルでは、とにかく安全無害で今後も推進していかなければ、
明日の電力は賄えないような、メリットのみの強調が、美しい映像とともに流されています。
今回の福島の事故後の色々を見聞きして思うのは、
原子力発電は、所詮目先の非常に短期的な利益のみに注目してる。
専門家の不在と、チェック機能がない。
安全管理が非常に甘いため、全てが後手に回っていく。
国、政治家、電力会社、メーカー、御用学者、建設会社、自治体…
仮にこれらの後ろに、黒い金を介在させると、
容易にいろんな辻褄が合っていくと考えるは、私の思い込みでしょうか。
30年前、大学で出会った恩師にこういうことを教わり、
以後、疑問視し反対してきましたが、いつの間にか忘れてしまっていました。
福井県若狭湾には、原発銀座と呼ばれるほどの関西電力の原子力発電所があります。
名古屋からは直線距離にして100キロ。
しかも濃尾平野は、若狭湾からの風が常時吹いています。
若狭湾で何かあったら、東京の比ではありません。
若狭の原発も過去にいくつもの事故を起こしています。
表に出てこない握りつぶされたものも、おそらくあるでしょう。
高速増殖炉もんじゅも再開しようとしています。
退くことをよしとしないことで、多くの人を亡くした経験を60年前にしたばかりです。
世界中が今、日本を注目しています。
津波に対する復興に対してと、
もう一つは原発事故に対してでしょう。
空気や水に国境はありません。
国や東電は情報を出さず、安全なレベルといっていますが、
放射能など、余分に浴びずにすんだ方がいいに決まっている。
現地で直接対応されている方々とその家族の方々。
名古屋からも、放水隊が出動しています。
その隊員の方々と家族の方々。
感謝と無事をお祈りいたします。
今回の事故は、原子力に対して再び目を向けるきっかけになりました。
Wikipediaのほか、少し検索してみました。
私は原発に対し懐疑的ですから、
賛成している人の意見は検索していませんので片手落ちといえるかもしれません。
しかしどう考えても、メリットが少なすぎるのではないかと思います。
原発がどんなものか知って欲しい
田原総一郎・孫正義対談
高松聡のブログ