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畑正憲さん(ムツゴロウさん)と言えば、動物大好きの変なおじさんと思われる人も多いのですが、彼の本業は作家です。
ま、変なおじさんの一面も、畑さんなのですが…
昨夜、畑さんの喜寿のお祝いがあったと、
これまた密かに、アニキと思い敬愛している佐藤尚之さん(さとなおさん)が、
そのパーティー会場から、Facebookで教えてくださいました。
畑さんとの出会いは18の春、高校を卒業した春休みでした。
幼なじみが入院したので見舞いに行こうと、友人と本屋で待ち合わせをしました。
その時、何の気なしに買ったのが「ムツゴロウの青春記」でした。
今はもうないその本屋の景色や、春の日差しで黄色くなった店内のことまで思い出せます。
家に帰り読み始めたらもう止まりません。
すぐに「結婚記」を読み、それからは手当たり次第読みまくりました。
大学に進学したボクは、坂の途中にある本屋で畑さんの本を、
昼ご飯代を畑さんの本に充て、買って読みました。
大学の帰り道、それこそ名古屋じゅうの本屋をまわり、買いあさりました。
いつも読めるように図書館で借りるのではなく、出来る限り買い手元に置きました。
と言っても愛知県図書館にある畑さんの本は、全て持っていましたが(笑)。
飽き足らず国会図書館へ出向き、買うことの出来る本をチェックして発注し、
絶版や畑さんの特集の雑誌は、コピーしました。
最近はめっきり新刊も出ないのですが、
それでも畑さんはいつも胸の中にいて、生きる基本を指してくれているように感じます。
ええ、とても足元にすら近付けませんが。
写真の絵は、畑さんが描いたものです。
ボクの宝物です。
88年とサインがありますから、その冬に個展で買ったものです。
ボクを個展へ行かせるために、カミさんが東京行の切符を買ってくれたのです。
個展の最終日、ほとんどの絵は売れてしまい、
お客さんもおらず、畑さんも居られませんでした。
残っている絵で、ボクが買える絵は限られています。
迷いに迷って買った絵が、写真の絵です。
直筆の絵を買い、秘書の女性と話が出来ただけでも幸せでした。
畑さんの喜寿のお祝いを聞いて、今無性に本が読みたいです。
陽や蛍光灯に焼けないように本箱の奥にしまってありますが、
久しぶりに開けてみようかと思っています。
「青春記」なら何冊も持っていますし。
!今、思い出した。
その数冊の「青春記」の一冊はハードカバーで、
個展で会うことが出来たらサインしてもらおうと、注文して取り寄せたものです。
その本に、いつかサインをいただける日が来るのでしょうか(笑)?