風に吹かれて

そして雨音を聴きながら・・・
昨日を悔やみ明日を思い悩むより、今日一日、心を込めて。

どくとるマンボウ

2011-10-26 22:14:20 | Weblog
北杜夫さんが、お亡くなりになられました。
北さんは、私が最初に好きなった作家で、
たくさん本を買い込み読みました。
高校生の頃だったと思います。
しかし、私の読んだ本はマンボウシリーズやエッセイで、
「楡家の人々」や「夜と霧の隅で」などの純文学は読んだことがない。
今でも本棚にあるが、背中が日焼けしているだけです。
エッセイに時々出てくる、トーマス・マンの本も、
北さんの影響で何冊も買ってはみたものの、
難しくて未読のまま。
今なら読めるのだろうか?
それとも若いうちに読んでおくべき本だったのか?

北さんを読みまくった日々は、遥か遠くなり記憶もまばらだ。
読書の楽しさを教えてくれ、その習慣を授けてくれた人。
その後、遠藤周作、五木寛之、畑正憲と読んでいくことになる。
畑さんは、私の心を形作ってくれた一人。
学生時代、バイト代のほとんどを畑さんの本に使っていた。
畑さんが、北さんを師と仰いでいると知ったときは嬉しかった。
北さん、心から感謝します。