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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

老いらくの恋/新雑句雑感(170)~プロローグ5の終わり

2017-02-15 03:40:15 | 新雑句雑感

どう見ても八百屋のおっさんバレンタインデー  バレンタインデー老いらくの恋除外  ド田舎のそのまた田舎バレンタインデー  廃棄本の風の歌を聞けバレンタインデー(村上春樹氏またも落選)  イケメンの彼も俳人バレンタインデー(神野紗希さん) このチョコに何の未来ぞバレンタインデー  共謀罪とは共依存のことかバレンタインデー  売春婦像と言うまいバレンタインデー  韓国はまういらんバレンタインデーの空  橋下の大阪小池の東京バレンタインデー  川柳とは小市民の証しバレンタインデー  老母捨てバレンタイン・チョコの山  母と子の句座で諍ふバレンタインデー  プレおたく世代バレンタインは無用  バレンタインデー恋猫と違ふもの

 


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【俳句の此岸】プレおたく世代わたしもか春浅し まほろば/私とは誰か~プレおたく世代の現在(1)

2017-02-14 05:28:22 | エッセー・評論

基本的にSFファンで、劇画の登場により漫画は大人も読むものとして認められつつあったが、「アニメは子どものもの」という風潮の中で育った。「しらけ世代」と言われた世代にあって、成人後も趣味的に漫画を描いたり、漫画・アニメ・SFを特に好み玄人はだしの評論を行う一群が現れ、彼らはマニアと呼ばれた。彼らが開催したSF大会や日本漫画大会などは、その後の同人誌即売会に繋がる文化の先駆けとなった。 ウイキペディア『おたく』〈プレおたく世代ー1950年代生まれ〉より

かろうじて私もオタクの一員【プレおたく世代】に加えてもらえそうだ。60歳になる直前に俳句に再入門(以後3年4ヶ月)したが、最初の入門は20歳代半ば過ぎの頃(6年ほど)であった。現代のオタクたちがアニメや漫画、ゲームに熱中する替りに、私は俳句という年寄り臭いものにあえて飛び込んだと言えなくもない。その酔狂さがいかにもマニアックであった。しかし、元々70年安保世代【団塊の世代】の追っかけ(これもオタク臭がプンプン)だったこともあり、吉本隆明や新左翼専門誌「情況」を愛読していた。70年代の後半に入ると政治の季節は完全に去り、「現代思想」誌や村上龍・春樹などの小説に熱中した。さらに忘れてはならないのが、キリギリス世代=しらけ世代の最大のバックボーンとなっていたニューロックやジャズ(古典からフリー、70年代ニューエイジまで)に70年代の最後まで耽溺していたのも私たちプレおたく世代(1950年代生まれ)の特長である。その結果、正規の就職も出来ず、元祖フリーター・ニートや引きこもり(ピーターパン症候群~モラトリウムの世代)を自認せざるを得なかった。・・・《続く》


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茫として/新雑句雑感(169)~プロローグ5の終わり

2017-02-14 02:29:17 | 新雑句雑感
その図面直す価値なし浅き春  芭蕉無き曾良茫として春浅し  浅春やまだ間に合うというお告げ  ものを見てものから離る春浅し  船長の火焔地獄か春浅し(船焼き捨てし/船長は// 泳ぐかな 高柳重信)  浅春の扉は閉じられて力持つ  春浅し外国人参政権無用なり  浅春や認知症の師まういらぬ  無知蒙昧まさに俳人春浅し  九条を捨ててこの春浅からず  浅春の亡母に見せたき空一つ  忘却とは人喰らふこと春浅し  天王寺野外大音楽堂春浅し(春一番コンサート1971~) もいちど亡母と会えぬものかと春浅し  

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安保世代の止まった時計を動かすもの/結社の大型新人(4)

2017-02-13 02:33:24 | エッセー・評論
私は東西の2つの結社に所属(同人参加)している。このうち関西のものは何分遠く、月例の句会はもちろん年に一度の大会にもまだ出ていない。そのうち主宰(86歳)が認知症になり、今年から隔月刊になった。多くの同人が辞めてゆく中で、私は新同人(2016年度新人賞)としてあくまで踏み止まっている。もう一つは地元の首都圏の結社で、創刊は2000年と比較的新しい。ただし、こちらの主宰(78歳)は戦後俳句の超大物を師とし、まだ関西の方よりはいくぶん若い。定年退職と同時に創刊された同誌には他誌の幹部同人を兼ねる論客(82歳)がいるが、77歳の60年安保世代のNさんと一回り以上歳下の私の昨年度結社新人賞受賞について次のように書いている。
まず年下の私について。ちなみに私は70年安保に間に合わなかった世代の一員であり、1970年代というこの世の地獄を体験している。地獄とは決して天国に行けぬ者の《空白》の人生のことを指していう。『これらの背景には氏の言う「世界が否定ののための主体の無効を告げ、私もまた否定のために世界と対峙する根拠を喪失し、時代の大きな足音を聞きながら・・・」辿りついたのは現代詩でもなく、現代短歌でもなく現代俳句という最短詩型だっただろうか。これからの展開に心が膨らむ。
続いて77歳の大型新人Nさんについて『氏は言う。「エグザイルとは故国を喪失し放浪する者のこと(中略)元々エグザイルは二〇世紀終盤にブレイクした米国の思想家サイドが捨てた故国を捨て切れず、米国に組せずパレスチナの民に寄り添う言論を展開します。(中略)私はエグザイルな気分の中にサイードの苦痛と芭蕉の再び帰らぬ非日常への出立の想念がゆらめいています」と書く。このエグザイル的発想の構築に期待を大にしている。』と。
私の1970年代初頭の満を持しての上京当時、パレスチナ連帯の旗はベトナムと共に掲げられていた。60年安保当時、Nさんの所属していたというブント(全学連主流派)は、以後離合集散を繰り返し、その中の最左派の赤軍派がパレスチナへ渡って、今日言うところのテロ活動を展開したことはNさんも承知のことであろう。故国パレスチナの地を追われた人々の祖国奪還運動がまだまだ続いていた。それでは、Nさんは60年安保後の状況のどの位置からこれらの故国を奪われた人々を眺めていたのだろうか。そして、定年退職という人生の区切りを経て【俳句形式】との邂逅を果たし、そのことがどのような経路を辿って【時雨忌やどうやら俺もエグザイル】という一句の詠まれ得る地点に立ち得たのだろうか。・・・《続く》

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クレイジーケンとは誰か/新雑句雑感(168)~プロローグ5の終わり

2017-02-12 05:51:21 | 新雑句雑感
建国日この一日が終るだけ  日米首脳会談なぜ建国記念の日  その俳人横須賀から千葉へ建国日  皇紀2677年の虚妄建国日  今上天皇名無しにあらず建国日  WIFI波飛び交ふ自由建国日  ありてあるなきてなきもの建国日  天皇はかつて大王建国日  世界の平和日本の安寧建国日  クレイジーケンとは誰か建国日  建国記念日浄めの雪となりにけり  建国記念日「冬が来る前に」口ずさむ  安保世代スッカラカンの建国日  戦後の不幸またも引き摺る建国日  トランプが天皇と逢ふ建国日(年内訪日決定)  

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