まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【俳句の此岸】自由とは空を掴むような行為/私とは誰か~プレおたく世代の現在(6)

2017-02-27 21:01:46 | エッセー・評論

俳諧自由ただ空っぽの春の空   まほろば

1970年代の後半に入ると、私の足は大学からは遠のいていた。70年安保世代とその直後の人々がキャンパスから一掃されたのである。就職や中退など理由は様々であった。もう一つの理由は、70年安保と完全に切れた世代の登場である。彼らを指して第二次【シラケ世代】と言う他無い。私がキャンパスから離れ、就職することもなく何をしていたかと言うと、完全なる昼夜逆転生活であった。深夜の閉店間際の古本屋→ジャズ喫茶の繰り返しに徹すること以外に選択の余地はなかった。ある時、大学の学部の2年先輩(年齢は1歳違い)のAさんが突然吉祥寺のアパートを訪れて来た。1975年の秋頃だったろうか、翌日がかの成田空港反対闘争の決戦なのだという。それで私も同行することを誘って来たのだ。私は即座に拒絶した。彼も私同様、遅れて来た世代であり、70年安保はすでに頓挫していたことを誰よりも知っていたからだ。すでに終ったものを後追いする気持ちはとうに失せていた。私の興味は70年代後半の新たな展開に向いていた。その一つは【宇宙戦艦ヤマト】という突拍子も無い《すでに終ったもの》の暗喩であり、フリージャズという《空を掴むような行為》であった。・・・《続く》


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【226事件】2017年の兵に告ぐ/新雑句雑感(178)~プロローグ5の終わり

2017-02-27 12:37:49 | 新雑句雑感

兵に告ぐ2017年の兵に告ぐ(226事件八十一周年)  草城も軍国主義にはお手挙げだ(昭和10年に無季俳句を掲げ、ホトトギスを除名されるも、15年の京大俳句事件では一人検挙を免れる) 平成の226事件降る雪無し(アパホテル前で極右政党旗揚げ)  安倍晋三よ今カラデモ遅クナイ(226事件「兵に告ぐ」より)  アパホテルとミヤコホテルどこかが違ふ(日野草城「ミヤコホテル」)  青峰忌二千十七年の黒き旗(新興俳句事件で検挙後、終戦直前に死去)  226の三人生きて三人死す  戦後の自由戦前の不自由夢なのか(戦後の伝統俳句の隆盛)  皇道とは人道のことわかるかい(昭和~今上と天皇は世界平和を推進)    軍隊あれば日本革命成就せり(三島由紀夫は226青年将校を継承した)  俳句の馬鹿川柳の阿呆糞まみれ(俳句甲子園、サラリーマン川柳)  敗者が行く宇宙戦艦ヤマトでゆく(1970年代の人気アニメ)      


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする